センサーちゃんと学校トラブルVol.3〜その時、学校はどう対応したか〜
(前回記事のつづき)
次の日・学校側の対応
翌日、モモは朝起きがけから「学校行きたくない」と言っていたが、
「とりあえず先生に話聞いてもらいなよ。途中で帰ってきても良いから」
と言ってなんとか送り出した。
授業を終えて帰宅したモモから話を聞くと、
その日モモは朝一番で担任に話を聞いてもらい、3回も事務室(教職員室兼校長室)に行き、校長に直接事情を説明したという。
その間、他の女子が例の主犯格の男子に後ろから首を絞められるなどの被害も発生。
校長に呼び出された男子は、校長の前でも失礼な態度を取ったらしい。
最終的に学校側は「当該男子を2日間登校停止!」処分にしたそうだ。
(後日談:他のお母さんから聞いた話では、3回登校停止処分で退学になるらしい)
「いじめ」や「暴力」は重く受け止められるカナダの学校
今回、モモは実際に身体的な暴力を加えられたわけではない。
だが明らかに「脅迫」は受けている。
以前、現地の方から聞いたのだが、
カナダでは「いじめ :bullying」が発生すると、学校全体が動くらしい。
いじめや脅迫、暴力は重く受け止めて組織的に対応する、
という意思を今回、学校側から感じた。
いろんな人に支えられているモモ
学校の友だち、担任の先生や校長、
それから交通安全のために道路に立ってくれている方、お隣に住んでいるおばあさん。
今回、いろんな人がモモの話を聞いてくれた。
聞き方は人それぞれ、アドバイスも人それぞれ。
でも、みんなモモのことを考えてくれている。
お姉ちゃんがツラいと妹もツラくなる
そして、一番身近なところでモモを心配しているのが妹のララだ。
ララはこれまでにも書いている通り、静かなるセンサーちゃん。
モモが家族に学校で起こったことをいろいろと話している間、
ララはじっと静かに聞いていて、
「お姉ちゃん、大丈夫だよ」
と姉をぎゅっとしてあげたりしていた。
モモの「解毒」にはかなり長い時間がかかったので、
ララは聞いている間にすごく辛くなってしまったらしい。
最後にはララまで泣き出してしまった。
本人にとってもララにとっても、これは学びの一過程だと思うけれど、やっぱり苦しんでいる子を見ると親もつらい。ということを私は今回改めて学んだ。
これからどうなる?
登校停止処分の2日間が終わって3日目になっても、主犯格の男子は学校に現れなかった。そのまま週末になって今に至る。
モモはホッとした反面、次にその男子が登校してきた時に何が起こるのか心配している。
今後の展開がどうなるか分からないが、安心して学校に通える環境になることを願っている。