文学フリマ史上最悪にやらかした話【文学フリマ大阪12出店レポート】
ついにやってしまいました。
以前から人の顔を覚えられないので、イベントを長く続けていたら、いずれこんな結果になることは予想できたのです。それが、今回の「文学フリマ大阪」だっただけの話。
で、何をやらかしたのか。
過去の文学フリマブースでお買い上げいただいたお客様を覚えておらず、まるで初めてお会いする方のように対応してしまったのです。
のみならず、過去のイベントで交流のあったサークル主さんが、わざわざこちらのブースを訪れていただいたにもかかわらず、まるで初めて(以下略)。
あのお客様だったのかな、と思い返すたびに、今でも顔から火が吹き出るほど恥ずかしい。いい大人(年齢非公開)になってこの対応は、ちょっといただけないですわ……(自責)。
前説長くなりましたが、個人出版レーベル「HS書架」代表の春紫苑です。
わかってるんですよ、このやらかしの原因は。出店前のブース準備はある程度入念にしていたのですが、文学フリマの一参加者としての事前準備を怠っていたんです。
一応WEBカタログに目を通し、またXのタイムラインからどんな方が出店するか確認していたのですが、配置図にご挨拶にうかがブース位置を確認してマップに書き込んでおく、とか。
まあやらかしの話は一旦これぐらいにして、「文学フリマ大阪12」の恒例出店レポートを記載したいと思います。ちゃんと嬉しいこともあったんですよ♪
前日までの準備
今回の新作は豆本の短編のみでしたので、7月に別イベントで出品した同作品『共食い整備屋』の出品数をもう少し増やすため、製本して在庫数を確保しました。
また昨年の「文学フリマ大阪11」でも参加させていただいた伝説の(!)イベント内イベント、あだん堂スタンプラリー(略して「あだスタラリー」)に、今年もお誘いいただいたので、喜んで参加表明しました。
そのスタンプラリーにご参加くださる来場者様のために、HS書架のオリジナルノベルティをせっせと制作しました。このために新しいイラストを描き下ろしてくださった、イラストレーターのさかゐわたるさんに感謝!
また今回、初めて事前のお取り置きをご依頼いただきました!おかげさまで「ネコ化男子の非日常」の前日譚を描いた短編「ネコ化男子の非日常 零」が残り2冊となっていたので、念の為にご予約いただいたのだろうと思います。
と、このように事前準備を行っていたとはいえ、去年とさほど変わらない内容でしたので、ある程度の余裕はあったんです。逆にその余裕が油断となってやらかしに……(涙)。
文学フリマ大阪当日朝
前日本業に出勤していたので、今回は去年のように早朝から出発してのボランティア参加は見送りました。それでも開始が12時と、前回の文学フリマ大阪より1時間も遅くなったにもかかわらず、かなり早く出発しました。またお昼ごろの始まりのため、事前におむすびも用意して向かいました。
会場についたのは10時半ごろ。11時から出店者の入場受付が始まると予想していたのに、すでに入場していらっしゃるではありませんか!早めに到着しておいてよかったです。
そのおかげもあり、設営は11時前に無事完了しました。
設営が終わったところで、あだん堂さんからあだスタラリーのアイテム類を預かりました。で、ブースに設置。
前回もそうだったのですが、三角ポップや台紙がめちゃくちゃ凝ってるんです!毎度こんな手のかかっている企画に、気軽に参加させていただいていいのだろうか。
ちなみにあだスタラリーのQRコードを読み込むと、こんな感じでXからつぶやくことができるのでした。
ブース設置を一通り終えたところで、やることがなくなった私と中の人はもぐもぐタイム。持参のおにぎりを、周りの目を気にすることなく頬張らせていただきました(笑)。明太子もはちみつ梅も美味しかった♪
文学フリマの様子
12時になり、いよいよ文学フリマ大阪の一般来場者が入場してきます。
HS書架のブースは入口付近のここ。
実際入口が目の前に見える位置だったし、普通お客さんは入口からそのまま真っすぐ歩いて、(あわよくば)書架のブース前を通ると思うじゃないですか。
でも現実は、「い」の方面と「た」の方面に人がきれいに分かれて行くんです(涙)。あの光景は、ちょっと衝撃的でした……。
とはいえそこは文学フリマ大阪。来場者数がほんとに多く、HS書架のブース前を通るお客さんもちらほら現れます。そしてやっぱり「あだスタラリー」の効果はすごい!スタンプラリー参加ブースでもらったスタンプカードを手に、
とお声がけいただくことも多かったし、反対にカードを持っている来場者を見つけては、
と声をかけて自分のブースに導いたりもしていました。
書架はスタンプの景品を2種用意していたのですが、概ね好評でした。
中には「これいただけるんですか!?」と驚いている方も。そして開始3時間を超えたあたりで、30ほど用意していたブックケース付きのシールセットは品切れになりました。さらに特製ステッカーセットも間もなく放出。
またスタンプラリーの主催者・あだん堂のゆきさんからいただいた台紙50枚(!)のうち、43枚を書架で配ることができました。前回20枚程度だったので、かなり頑張ったと思うのだよ……。
結果発表
そんなこんなで今回は豆本のみの新刊でしたが、おかげさまで『共食い整備屋』は16冊中13冊をお買い上げいただきました!
※残りの3冊も、オンライン通販で販売後、次の日の朝までに売り切れました。今は数点補充しているので、もしよろしければご覧くださいませ。
やっぱりあだスタラリーで、スタンプを貰うついでにご購入されるケースがとても多く、昨年に引き続きあだスタラリーに助けられました。
↓昨年の文学フリマ大阪11の様子です。
その他既刊の豆本、そして『青き石眼のアシュリー』も数セットお買い上げいただくことができました!特に『青き石眼のアシュリー』は嬉しかったです。なぜなら、初めてメインターゲットに掲げているヤングアダルト世代(13~17才)ぐらいの方が選んでくれたから!
これまでの文学フリマで『青き石眼のアシュリー』をお買い上げいただく方は、価格帯の関係からか大人な方が多い印象でした。もちろん『青き石眼のアシュリー』を面白いとおっしゃっていただけるのに、年齢は関係ないし、ご購入いただく皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
ただこのお話は、ヤングアダルトの世代にも読んでほしいと私はすごく望んでいます。それが今回は、お母様にお金を出していただいたとはいえ、ご自分で読む本がほしいと望んでるのを、現場で確認することができたのです!
楽しんでくれているか不安もありつつ、本当に嬉しい気持ちで文学フリマ大阪を後にすることができました。
文学フリマで買った本
以下、HS書架の本をXのハッシュタグ「#文学フリマで買った本」でご紹介いただいた方や、書架の作品を写真でアップしてくださったポストをご紹介いたします。
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