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鷹より金魚のほうが、梨と相性がいい話【ことなり京都文芸同人即売会レポート】

個人出版レーベル「HS書架」代表の春紫苑です。

さる2024年11月9日、梨木神社で開催された「やおよろず文学賞」の授賞式にともない、文芸同人即売会が行われました。

この即売会については、前回、前々回の記事に書いたとおりです。

今回実際に参加してみた雰囲気や感想を、簡単にレポートとしてまとめて見たいと思います。

準備編

そもそも私春紫苑は、このイベントのことを全く存じ上げておりませんでした……。ではなぜ参加するに至ったのか。

実はことなり京都を主催する「神社仏閣をもっと身近に実行委員会」の方から、HS書架のWEBサイトを通じて出店依頼のオファーがあったんです。

最初はいたずらかと思ったのですが(ちょうどWEBサイトからの迷惑問い合わせも増えていたころだったので)、よく読んでみると実際に開催されるイベントじゃあないですか。

せっかくいただいたお誘いなので、即参加承諾の返答をしました。このときばかりはWEBサイトを作っておいてよかったと、つくづく思いましたね。

とはいえ1ヶ月。今から新刊作れるかなぁとなかば諦めていましたが、2週間前に突然降ってきたお話で、短編を一冊作ってしまいました(笑)。

新刊豆本短編『日ノ暮レ奇談』

人間、やればできるものです!
そして奇跡的にもイラストレーターのはるこさん(Xアカウントはこちら)が、挿画を描いてくださるとのことで、わずか1週間ちょっとで和綴じの豆本を仕上げました。

その他、コツコツと作りためてきた水引のしおりやアクセサリーたちも、ある程度数を揃えることができました。

そしてわずか1日前に、HS書架の紹介フリーペーパーを仕上げるという暴挙を完遂しました!

HS書架紹介フリーペーパー

本は売れなくても、せめてHS書架のことは知ってほしい!と息巻いて作り始めたものの、4日前まで全くの白紙状態。絶望のさなか、3日でなんとか完成させた自分を、この時ばかりは褒めてあげたい。

このフリーペーパーと名刺、『青き石眼のアシュリー』をまとめた広告セットと、配布用のお菓子を詰め込んで出陣の準備は整いました。

出店編

~イベント開始まで

一週間前の天気が雨なうえ、台風まで発生していてどうなるかと思いましたが、当日は清々しい秋晴れ!梨の木の神様ありがとう。日頃の行いが報われた自分に感謝。

というわけで、バスで最寄りの駅まで移動し、あとは徒歩で現地に向かいます。文学フリマであれば事前に荷物を発送するのですが、イベントの規模感も踏まえて、今回の商品はすべてキャリーケースに詰め込みます。(なぜか配布用のお菓子がかさばって、ケースが2つになってしまったことは内緒♪)

イベント開始は10時。9時少し過ぎたあたりで早めに到着したにも関わらず、すでに準備を始めている出店者の姿もちらほら見えます。

私達の出店場所は本殿への入口、山門近くのBテント。近くに有名な湧き水の出る井戸があり、イベント中終始水を汲みにくる方の姿がありました。

HS書架の出店場所


HS書架チームも、自分たちのテントに到着してさっそく設営開始。いまだかつてスペースの後ろを広く使えることがなかったので、今回の場所にとっても感動していました(笑)。

設営ブースの様子

前日に設営リハーサルを行っていたことや、広い場所を存分に使えたことで、早々に設営が終わってしまい、若干手持ち無沙汰に。もぐもぐタイムには早いし、今思えば後ろの湧き水を少し飲みに行ったらよかったかな。

それでも机の手前にあるテントの柱に、書架の配布用チラシを飾っておいたりと、ちゃっかり有効活用する準備はしていたのですが。

中の人は一段落ついたので、本殿へお参りに行ったのですが、帰って来ると本部に出店者が集まってる!お参りに行った直後、今回の同人イベント説明会が始まったのです。中の人は間が悪いですね。

イベント開始後~

参道側のブースは、常に日陰になっており、午前中から午後までとっても涼しくて気持ちよかったです。午前中は参拝されている方がちらほらと前を通り、興味があればブースに立ち寄る、といった感じでした。

一方大半の出店者は、梨木神社と京都御苑に挟まれた側道沿いに集まっているようで、おそらく今回の目玉の一つキッチンカーもそのあたりで出店されているようでした。ちょっとお祭り感があり、参道内とはまた違った雰囲気でイベントをされている感じがしました。

ちなみに参道内にも「Coffee Base NASHINOKI」という有名なカフェがあります。

ここも人がたくさん入っていて、盛況でした。京都の三大名水で淹れるコーヒー、時間があれば飲んでみたかった……。

その代わりと言ってはなんですが、キッチンカーでみたらし団子が売っていたので、もぐもぐタイム後のおやつ代わりに購入。聞くと今日つきたてのお餅をつかっているとか。

みたらし団子ができるまで、店主の女性と話していると、娘さんがいるとの情報をキャッチ!これ幸いにと、前回の文学フリマ大阪で用意していたノベルティの『青き石眼のアシュリー』ステッカーをプレゼントしました♪

ちなみに店主の女性は、Yahoo!ニュースにもご出演されていました。


さて、肝心の販売状況ですが、出店者の方や遠方から(!)遊びにきてくださったXのフォロワーさんのおかげもあり、想定以上にお迎えいただくことができました。

さすがに児童文学っぽい『青き石眼のアシュリー』は一部も出ませんでしたが、ここ1ヶ月作り続けていた水引アイテムと豆本のお迎え率が高かったです。やっぱり金魚の栞は可愛いと人気でしたね。

金魚の水引栞


本殿で13:00からトークイベント、15:00から授賞式があるので、そのあたりの時間帯は参道側のボーナスタイムかな?と期待していたのですが、残念ながらあまり立ち寄る方はいらっしゃいませんでした。

逆に(?)海外から来た観光客らしき方が見てくださったのは、とっても嬉しかったです。日本語で書架のグッズを「かわいい」とお声がけ頂けただけで大満足でした。




※ここからは同人即売会イベントの、次回に向けての提言なので、ご興味のない方は読み飛ばしていただいても結構です。

隣の芝が青く見えているだけかもしれませんが、参道側より京都御苑と神社の間の道(側道)沿いのほうが、来店者が来られている感じがしました。

そこで次回も同じ規模での開催なら、側道側に出店者ブースを集めてもいいのかもしれません。キッチンカーもあるので、よりお祭り感があるかと思います。

代わりに参道側のブース位置には、(キッチンカーで購入したものの)飲食スペースとし、そのあたりに出店者の見本誌を置いて、食べ終えたときに作品を見てもらえるようにしてもいいかも。カフェにも人が集まっていたので、そこにも見本誌を置けるようなスペースを設けるなど。

もしくは文学賞のイベントと一体感を出すために、本殿そばにも見本誌を置く場所を設けるとか。


全体的な一体感のある感じが欲しかったかな、という印象ではありました。
※とはいえ今回企画していただいた『神社仏閣をもっと身近に実行委員会』の方々には、とっても感謝しています。わざわざWEBサイトから、今回のイベントにお誘いくださり、誠にありがとうございました!


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