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出来高分析のすすめ


目次

・はじめに
・前回までの復習
・出来高って?
・どうして出来高が重要なのか
・出来高の捉え方を知る前に
・出来高の捉え方
・出来高の活用
・まとめ
・有料パート

※今回のnote、少し文字数が多いので読むの面倒な人は画面読み上げや文字の読み上げ機能を使うと勝手に読んでくれるので便利ですよ!

iPhoneの場合。
設定→一般→アクセシビリティ→スピーチ→画面読み上げをon→noteを開き2本指で上からスワイプ。


【はじめに】

みなさんお久しぶりですね(^^)
まず始めにnote書く書く詐欺を繰り返し投稿がこんなにも遅れてしまった事深くお詫びします。

すいませんでした。

僕が初めてnoteを出した時から早いことにもう半年が経ちましたね
あのnoteはとにかく皆にテクニカルの楽しさを知って欲しくて(ここで凄さと書かないのは別にテクニカルは凄くないから)書いたんですけど、運が良いことに沢山の人から評価していただけて、さらにリクエストまでもらえて…

ほんと人生何があるかわからないですね笑

そして、そのnoteでは大勝を納める方法ではなく出来るだけ負けない、そして生き残るという事に重点を置き、初心者の方でもわかって貰えそうなものを選んで色々書きました。

その時に使用したのが『出来高とMA』だったんですが、当時この界隈で出来高の事を追求している人は本当に少なかったし、そしてそれについて知ろうとしてくれる人も全然いなかったんです。

でも、そのnoteを出した時に〝出来高の見方を知りたい!〟って初めて言ってもらえて〝これは書くしかない!〟ってなりました(^^)

正直出来高って前提にプライスアクションの事を知っとかなかったらダメだったり、センチメントの把握ができるようにならなきゃダメだったり、相場の本質かつ真髄でありながら理解するのに時間がかかるし、それをトレードで応用できる人が何人いるのかはわかりません。
僕だって仕手株を漁っていた頃に必要に迫られたから考えたに過ぎません。

それでも書こうって思えたのは自分が愛してやまない、そして何度も助けられてきた『出来高』について〝知りたい!〟って言ってくれてる人がいたからだと思います。

本当にありがとうございます^ ^

今まで二作出来高について話す前に絶対に知っておいてほしい事を書きましたが、めっちゃ日本語不自由で伝わりにくかったと思います…
でも、あれがわかってないと(特に二作目)本当に中身のない出来高分析になってしまいますので、まだ読んでない人はそっち先に読んでください。

出来高は値動きを追う上での本質であり別にトレードに対する本質ではありません。トレードに対するアプローチの仕方で言えば出来高はその一部にしか過ぎないし無駄な部分が多いのかもしれません。
それでもこのnoteに出会えたのも何かの縁だと思います。
頭の端っこでも良いのでこの子について置いといていただけると嬉しいです!

そしてもう一つ、次作に(本当に最後のnote)僕の今までトレードをしている中でやってきた事や感じたことなどを書いた有料noteを出そうと思います。

今までは無料で書いてきました。より多くの人に出来高について知って貰いたいからです。

ですがさっきも言った通りこの子で勝てるかと聞かれると、勝てる人もいるんじゃね?って感じです。
僕はトレードする際、この出来高分析による値動きの予測と、それに対応するためのリスク管理やポジション構築位しか考えてません。(遊びスキャは別として)

つまり何が大事なのかと言うとポジションを取ってから決済するまでのシナリオが大事なわけです。

なので次作は主に自分が今までどうやってトレードしてきたのか、割と具体的な事を書こうと思っています。(リスク管理やポジ構築に関してはかなり自信がある)

僕は今年四月からは留学するので、勉強に専念したいし、バリバリトレードするのはとりあえず卒業するまでは控えようと思っています。(といっても辞められないのでたまにはする)
なのでどうせ自分がやらないなら人に教えちゃえってね笑

導入が長くなっちゃいましたね、笑
まぁでもここで言いたかったことはひとつだけです。

読んでくれてありがとうございます。少しでも皆さんのお役に立つnoteになると嬉しいです!

最後に歴代のトレーダーで最も出来高、そして相場に愛し愛され巨額の富を築き、そして、妻に愛されず鬱になり自殺してしまったリバモアの言葉を引用しようと思います。

『相場で傷を負いたくなかったら、事実、現実、理論から1ミリたりとも離れないことだ』

【前回までの復習】

出来高を理解するには『センチメント(市場心理)がプライスアクション等から分かるようになる事』が前提条件となる。
その上でプライスアクションとは『現在の価格に至るまでの間にあったドラマ』だと定義した。
そして、そもそも相場の目的は何かを説明しそれに沿って相場をさらに細分化した。(板読みや歩み値)

とこんな感じですね!

何度でも言いますけど絶対にひとつ前のやつは読んでください。流石にあれ無しで説明は無理です。

【出来高って?】

さぁやっと出来高の話に入れますね(^。^)
出来高のnote書くって言ってここまで出来高の話ゼロで進めるってむしろ破天荒ですよね笑
まぁ兎にも角にもやっとですよ!

とりあえず見方とかの前に簡単に出来高について抑えときましょう!

『出来高とは期間中に成立した売買の数量のこと』です。

これ案外大事なのでちゃんと覚えて置いてくださいね(^^)


【どうして出来高が重要なのか】


ここで先に何で出来高が重要なのかの話をします。

まず初めに、多くの市場にはインサイダーがいます。

[簡単に言うとわかってやってる人がいるって事です。ここでマーケットメイカーとか大口投資家とか機関投資家とか適格機関投資家とかっていう言い方をしないのは必ずしもそういった人達な訳ではないからです。この人たちである事もあるってだけです。むしろ機関とかって相場不干渉になるように頑張ってはります。あとはマーケットメイカーって言い方をしてしまうと、流動性確保してくれてる人達の事になっちゃうので避けました。ただしインサイダーの中にチャートメイクをしてる人も追加しておいてください。(何度も言いますがマーケットメイカーではありません)取引所とか研究所とかが出してるマーケットレポートやワーキングペーパーに書いてるような意味のチャートメイクをしてるような人ってイメージで大丈夫です。]

そもそも価格は単純な需給による決定か、その人たちによる歪んだ値動きによる決定かのどちらかしかありません。

こうやって聞くと単純ですよね(^^)
今までやってきたことは全てここに帰着します。

つまり結局二つしかないんだから、その二つを埋めてしまえばいいってことです!

多くの場合はプライスアクションからセンチメントを理解し、需給に沿ったトレードをしたらいい!

でもあれ、?ここで一つ問題が出てきちゃいます…

たまに値動きを歪める人たちが出てくるんだったら、ただ単純にセンチメントわかって需給に沿ったトレードしてても負けちゃう…

そうなんですよね、、
その通りです。

普段は快調にトレードしてる人でもこの落とし穴に気づかず、大損食らっちゃう人もいるから気づけただけでも充分ですよ(^^)

でもどうしてこんなことが起こっちゃうんでしょう?

マーケットにおいて価格は絶対的なものなはずだし、だからこそプライスアクションは最強だし、センチメントが現れるはずなんじゃないの?ってなりますよね。

その答えは簡単です。価格は絶対的なものであるのにも関わらず、歪めようと思えば簡単に歪めれちゃうからです。

例えばですよ?

始値5円。終値4円。安値4円。高値10円のローソク足があったとします。
中身は急激に上がって9円台でキープしてたのにローソク確定直前に急落したものとします。


これだけ見たら弱い形の可能性が高いですよね?
だって高値試す事もできず落ちてきちゃってしかもこんな一瞬で、何なら残り1/6で一気に陰線まで持ってこられて、ホント最悪ですよね。

でもこれ中身どうなってるんでしょうか?
可能性としては

➀均等に売買された。
②Askが多く、急落時の取引はほぼ無かった。
③Bitが多く、暴沸時の取引はほぼ無かった。

これって中身全然違いますよね。

価格っていうのはそこで一瞬でも取引されれば、その価格にいったことになります。全部均等に。でもその中身ってどうでしょう?もしかしたら1枚しか取引されてないかも知れないし、逆に天井圏でつけた出来高の倍くらいの出来高をBidでくらわせられてるかも知れません。

僕はこういった事をいつも『出来高による証明のされている値動きか否か』という表現をするのですが、なぜこのような言い方をするのかと言うと、出来高は価格と違って歪めることができないからです。いくら分散させて入れようが不自然な挙動は現れるし、価格毎に見ればそれは明らかです。

僕は正直、出来高による証明がされていない値動きなんてインサイダーの食い物にされるだけだと思ってます。

なので簡単に最初の疑問に対する答えを言うのであれば

その値動きが出来高による証明がされているのであれば、単純にセンチメントに従って需給によるトレードをしてください。でも、されていなかったり矛盾が現れたりした時は、頭の中で注意報を鳴らしてください。その後の対応は人それぞれ自分が思うようにしたらいいと思いますが、とりあえず異常な状況になっていると言う事実に気づいてください。

これが答えです。

そして、ここで言う出来高の証明というのが、今日これから話していくことです。
ただ単純に出来高がいっぱいあればいいんでしょ?とかそういうのではないです。出来高が多くて、多いからこそ矛盾している時だってあります。

こういうのを判断するのに出来高なしでは絶対にできないので、だから重要なんです!

もちろんずっとチャートとか板とか約定を見てる人からしたら必要のない力です笑(だって出来高見なくてもリアルタイムで約定見てるんだもん笑)

でも大抵の人はそんなことできないと思うので知っていて損はないと思います!!

あと、これ見る力がつくと株式は本当に強くなると思いますよ。(経験談)

【出来高の捉え方を知る前に】

ここでは、僕がこれから出来高について捉え方や考え方を書いていく中で、どうしてそういう考え方になるのか、みたいな根元に当たるようなことを書こうと思っています。

正直難しい内容になってるので興味のない人は飛ばしたらいいと思います。この章読まなくても分かるような構成にしときますので!
少しでも興味がある人は是非読んでみてください!

※ところどころ僕の持論も入ってますが、多くは一般論なので、調べたらある程度は出てくると思います。

急に真面目に書き出しますけど、こんがらがらずについて来てください笑

――――――――

そもそもインサイダーやチャートメイクっていうのは僕たちとの情報の乖離の中から生まれます。
そこで注文の比率からその乖離を考察します。

情報のある注文を(α)とした時、僕たち個人投資家の注文は(1−α)となります。そのなかでもどの位優良な情報なのかを分類し、それぞれの『買い』と『売り』を細分化し数式化していくと全ての注文を(αμ+2ρ)とした時、本当に優良情報を持ってポジションを取った注文は(αμ)と表すことができます。
※ρは情報を持たなかったり、偽の情報を持っていた人たちの注文の最小単位で、μは優良情報を持つトレーダーの注文の最小単位です。
(本当はもっと詳しく書きたいんですけど書くと論文みたいになっちゃうので省略します。)

これで優良情報を持つトレーダーと、その他のトレーダーで分類ができその注文の偏りがかなり正確に分かるようになります。

でもこれには少し問題があってこれってリアルタイムで細かい注文を全て把握し、Ask,Bid,Spreadの反応を見ていかないと微かな誤差が生まれてしまい、それが大きな間違いになってしまうんですよね。
現段階でこれをコンピューターに読み込ませて計算させるのはほぼ不可能だと聞いています。(昔はできた)

でも逆にこれができればかなりの精度でポジションの質の分類ができるようになります。

そこで間接的に注文データになってる出来高を使用して同じような事をしようぜ!って。

今までは全ての注文履歴とAsk,Bid,Spreadから情報の乖離や流動性を見てきたのを、今度は価格変動と注文履歴(出来高)のギャップからこれらを見ていきます。
価格変動は大きく捉えるとローソク足とも置き換えらえるので、これが僕がいつも言っている『センチメントと出来高の矛盾』を見つける(証明されてるか否か)ってやつです。

それをするにはまず出来高を分類していかないといけません。

ここまで聞いただけで〝obvに似てるやん〟って思った方はかなりいい感性をもってるますよ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
でもここから少し変わってきます。
まずobvの場合時間を軸として

価格上昇は全て買い主導の出来高
価格下落は全て売り主導の出来高

で計算しますよね?

しかし今回は出来高を軸とします。
出来高がV溜まった時の価格変動を見るということです。
その上で

価格上昇は全て買い主導の出来高
価格下落は全て売り主導の出来高

と一旦考え(後で統計的に更に分類します)そこに

価格変動なしの時は計算から除外

を付け加えます。
そうしてk番目の出来高の内訳をみると

Vk=Vkb+Vks

Vk=k番目の出来高全体
Vkb=k番目の買いの出来高
Vks=k番目の売りの出来高

となりますよね。

そしてVkbとVksの均衡が崩れれば崩れるほど価格変動との矛盾が生まれることになります。つまり

|Vkb−Vks|

が大きくなればなるほど取引の偏りが強い状況となるわけです。

ここで偏りがあるってどういうことか、もう一度振り返ってみると

優良情報を持つトレーダーと、その他のトレーダーの間で発生する注文の偏り

ということです。
簡単にいうと、見ていること自体は最初にリアルタイムで細かい注文を全て把握し、Ask,Bid,Spreadの反応を見ていた時と同じ事を見ているという事です。

でもまぁそんな簡単にいきません。
これでも微かに注文を全て見ていた時ほどの精度にはなりません。

なので更に今度は統計的にVkbとVksを分類していきます。
式は大体こんなふうになってます。


そうすると最初に注文データを全て読み込んでいた時との誤差が無視できるほど小さなものになるんですよね。(Easley,Prado, and O’Hara[2012]より)

ここまで分かれば

情報を持つトレーダーの注文=偏りのある出来高
全ての注文=累積出来高

に当てはめて(これ以上言っちゃったらできる人はインジ化してきそう笑)

ほぼ同じ数値を割り出すことができます。

[参考文献]
「VPIN and the Flash Crash」Torben G.Andersen,Oleg Bondarenko [2011]

色々話しましたが、ここまででわかって欲しかったことはただ一つです。
それは『インサイダーによる注文の偏りを出来高から発見することができる』ということです。

あと余談ですけどこれって高速取引による需給に関係のない割増出来高にも対応してる(というかそもそもそいつらに対抗するために生まれた)のでフライヤスキャルパーによる弊害も受けないです。

話を戻すと、ここからは少し簡単になりますが

上のうんたらかんたらからを分解し重要な要素だけを抜き出すと

・出来高は相対的である(そのために出来高を軸にした)
・出来高は価格変動と対応する

ということがわかります。

つまりそういうことです。
出来高の捉え方を具体的にこれから色々言っていきますが、それは相場サイクルと出来高に対するこの考え方が全ての元になっているということだけ頭に入れておいてください。
それがわかっていれば多分考えるのも簡単だし、自分でもっともっと応用していけると思います。

例えばですけど別に難しい計算式を準備して色々考えなくても
価格変動と出来高の相対性だけを意識したインジでこれだけの反応を得られます。(まっつさんが作成しました)

【出来高の捉え方】


まず初めに何度も言いますが出来高分析の基本は前のnoteに書いたように

プライスアクションからセンチメントを読み取ること
需給や適性価格帯という考えを頭の中に入れておくこと。
板や歩み値を見ながら今誰が何をしてるのかというのを考えながらトレードをすること。

です。これらのことは全部今までのnoteに書いてあるので目を通しておいてください。

そしてこの前提の上で、それらの分析に対する出来高による証明というものをしていき、値動きを考察していきます。あといくつか応用も伝えていければと思っています。

ちょっと何書いたらいいか僕がこんがらがりそうなので、またここでも目次書かしてください笑

・出来高分析の基本
・難しいし簡単に捉えようや
・出来高と価格の因果
・応用
・そのほか色々


《出来高分析の基本》

これは今までも何度も書いてるし簡潔に書きます。

本当にこれだけです。

じゃあ実際に出来高による証明ってなんぞやって所を見ていこうと思います。
まず出来高分析の基礎となる部分なのでとりあえずこれだけでも頭に叩き込んで帰ってください!

《難しいし簡単に捉えようや》

まず出来高って僕の頭の中のイメージとしては

ma=F(運動方程式)のFだと思ってるんです。
つまりFとa比例してるので…

って、こんな言い方しても何のためにnote書いてんだって話ですよね。
もっとわかりやすく…

ちなみに相場において僕は他の物理法則も結構成り立ってると思ってて、慣性とか作用反作用とか…まぁ相場自体が波の集合体って言われてるんだから普通なんですけど…

話を戻して例えばですよ?

みんな食べ過ぎたら多くの人は太りますよね?
筋トレしたら疲れますよね?

なにかが起こるときはそれなりの理由があるはずです。

そして相場の価格変動において、その理由に当てはまるのが出来高です。

これだけ動いたんやから、これだけ分の出来高はあるやろう。
こんだけしか動いてないんやったら、出来高も少ないんやろな。
逆にこれだけの出来高があれば、これだけ動いてるはず。
こんだけしか出来高ないし、そんな動いてないはず。

この感覚です。

でもですよ、
食べ過ぎても太らない時とか
筋トレしたのに疲れない時とかってありません?
これって普通おかしいですよね?
そこでこういう状況になったら皆さんどうするのかと言うと、身構えるんです。

あれ?(普段に比べて)いっぱい食べたのに全然太らない?
あれ?(普段より)筋トレしたのに疲れがこない?

ここで『普段に比べて』って言う言葉を付け足した理由わかりますか?
例えばですけど、どのくらい筋トレしたらどのくらい疲れるとかってそんな何ヶ月も前のデータと比べないですよね?
過去の自分と比べつつ、でも変化してる自分にも対応してる。

こうやって相対的に見ていきます。

これは相場でも同じです。なにが異常なのかきちんと過去と比べて判断しつつ、でも変化する相場環境にはきっちり対応させていきます。
でも初めは自分のことじゃないし、少し難しいかも知れないので、後で関心の谷の話をします。その時にここで言ってたことを少し思い出しながら読んでください。

もう一度さっきの例に戻りますね
筋トレをしてて疲れがこなくなったら

➀自分がパワーアップしてそのくらいじゃ疲れなくなった
②疲れをまだ感じてないだけで調子にのると爆発する

のどっちかだと思うんです。

そしてこれも相場でも同じです。
出来高あるのに値動きないってなったら

➀あれ?相場環境変わったのかな?
②これ後で爆発しそうだな〜

って思うわけです。
そしてこれがどっちなのかは前や後ろ(ビットコインなら他の取引所)を見ながら判断していくわけです。

これ逆もありますよ?

あんだけ食べたのに全然太らなかったな〜ってなったら

➀体質が変わった
②量が多かっただけでカロリーは低かった

のどっちかだと思うんです。
これを相場に置き換えると
出来高ないのに値動きあるってなったら

➀相場環境変わった
②中身スカスカで大して中身のない値動きだった

てなるわけです。

で、じゃー実際出来高とローソク足を見たときに、なにを対応させて出来高と価格の因果を考察していくのかと言う話をこれからしていきますね。

《出来高と価格の因果、あと色々》

まず最初に謝っておきます。
これからお伝えする方法は絶対にそうなってるってものではありません…
前章で数式を使って証明した事と僕の経験をもとに書いてます。
あくまで簡単に考えようと思ったらこう考えるのが一番誤差が少なくなおかつ理論に反していないなって感じです。
若干、これでいけるの?ってくらい簡単なんで笑わないでくださいね笑
簡単な分、最後は経験と慣れで判断しなくちゃいけない部分も出てくるんですけど…

――――――――

まず価格はローソク足を使います。(あくまでプライスアクションをもとにセンチメントからアプローチしたいので)

出来高分析をする時はまず出来高に対する価格変動率と一定時間の価格変動を見ます。
そしてこれらの要素をローソク足の4つの要素「始値、終値、高値、安値」を使って置き換えます。

価格変動率を「高値〜安値」
一定時間の価格変動を「始値〜終値」

で考えます。


まず、出来高が加える力で、それに対する価格変動率と価格変動を見ます。
※出来高の向きの話は後でします。

ここからがイメージなんですけど、前章のところで出来高を軸にして統計を使って分類したのを簡単に図化してみます。
(厳密には違うんですけど、これで応用が効きます(経験談))


基本的には出来高に大して実体の大きさで考えます。
それに付随する感じでヒゲから力がちょっとずつ分散してるイメージです。
このヒゲから少しだけ分散してるっていうのがかなり経験要素が濃いので難しいと思います…

ただしあくまで実体に対する出来高の大きさを第一に優先します。
それに対してヒゲからの分散は二次的なものだと思ってください。

つまり出来高の大きさに対して実体の大きさが相対的に見て合ってるなって思ったらヒゲはあんまり気にしなくていいです。
ただ合ってた場合は出来高による証明が取れている状態なので、そのプライスアクションがどういうセンチメントになっているのかを考えないといけないので必然的にヒゲは無視できませんけどね笑

逆に出来高による証明がされていなかった場合(出来高に対して実体がおかしい時)このヒゲの部分がかなり重要になってくるわけです。

出来高に対して実体が小さい場合、その加わった価格変動はどこに逃げたのか
(感覚的には実体に力がギュって加わったイメージでかなり怖い)
出来高に対して実体が大きい場合、どこからその価格変動は出てきたのか…
(僕はこういうの見た時、あぁ養分がクソポジ取らされてんなって思う)

みたいなことを考えるわけです。

でも上に書いた()のようなことはあくまで感覚的なものでしかないので、さらに内訳を見ていきます。(時間軸を縮小してみていくという意味でそれによって具体的にどこで出来高が出てたのかを見ていきます)

ここで勘違いしないで欲しいのは、この縮小して分析するっていうのは、マルチタイムフレーム分析をしているわけではないと言うことです。
あくまでその値動きと出来高の内訳を見ているだけです。

そしてここまで読んで気づいて欲しいことは
よく大きく価格変動した際に

「これは出来高すごいね〜」

なんて言うチャーチストがいますけど
別にそんだけ動いたらそりゃ出来高もあるやろ…
って思ってくれて大丈夫です、

何もおかしいことは起こってないし、それが原因でチャート形状が変わってくるなんてことはまずないです。
(そんなことがあったら出来高由来のインジはまず作れない)

なんどもいうけど出来高分析において一番重要なのは相対性です。もう本当に大事なので何回でも言います。

相対性と出来高は価格変動と比例するって事さえわかっていれば出来高分析に対する理解の7割はできてます。

とまぁ、口で説明しても多分わかりにくいからチャート出して説明します

なんか色々チャート探すのめんどくさかったんで最近のチャートいくつか出しますね。
全部ビットコインです。

とりあえず、方向(力の向き)のことは考えなくていいです。

まず左側2.9万幅の変動、右側1.0万幅の変動ですよね。
それに対して出来高は両方600k後半。

値幅は約3分の1にもなったのに対して出来高はほぼ変わらないって不自然ですよね??
ってことはどっちかがプライスアクション(センチメント)に対して出来高が矛盾してるんですよね。

それをどうやって調べるのかというと
まず、左側の出来高って、さらにその左側と比べると
途中の陽線を除いて、変動幅に対する出来高ってほぼ同じですよね。
つまり値動きに対する証明がされてないのは右側ってことになります。
(ここいいと思って写真撮ったら途中の陽線も説明出来そうだったので後でします。)

じゃあ証明がされていない状態なので、さらに縮小してみていきます。

(この右側がないとして、この状況を見たら、僕なら、どっちに(どっちのヒゲに)多く分散(力が)したんやろ〜って思います。)

で縮小したのがこれです

このマークをした位置は何かと言うと
今回出来高が価格変動に対して多くなってしまった理由にあたる部分の出来高です。

これさらに細分化するとこうなるんですよね

多分2枚目の画像から説明した方がわかりやすいと思うんですけど

まず最初に方向(力の向き)のことはとりあえず考えなくていいって言いましたけど、それなしでは説明出来ないのでここで説明します。

僕は重力という言い方をするんですけど、
出来高によって重力の方向がわかります。

これは別に難しくないんで覚えてください。

出来高が増加した時、価格が上昇してるのか下落してるのかという話です。

出来高が増加してる時に価格が上昇していれば、それは加えた圧力が上昇の向きに加わったということですよね。逆に出来高が増加している時に価格が下落していれば、それは加えた圧力が下落の向きに加わったってことですよね

これがわかると、価格は上昇していても重力の向きは下だな〜 ってなったら簡単にロングできませんよね。
むしろ僕ならタイミング見計らってショートします。

でも、ここで注意してほしいことがあって。
出来高による証明が取れていないローソク足に出会ってしまった時はそう単純じゃない事。です。

結局ここでローソクの内訳をみるって話に戻ってきちゃって無限ループに突入しそうなんですけど….

出来高のnoteを書くって言い始めた一個目noteを思い出してほしいんですけど、プライスアクションを見る時
同じローソクでも中身が違うと意味が違うという話をしましたよね。
出来高の内訳をみるっていうのは、これと同じ事を出来高でもするって事です。

読んでない人のためにスクショ貼っときますね^ ^

例えばここに出来高による証明のされていないこんなローソク足があったとします。

上髭の長い陰線で下ひげも無いからセンチメントは下や!ショート!!!!

って、仮にこれが出来高による証明のされてるローソクなら、まぁそれでいいと思います。

けどこれが出来高による証明のされていない(今回なら実体に対して出来高が異様に多い)場合は話は別です。

何を言いたいのかというと

一枚目と、二枚目で全然意味違うのわかりますか?

1枚目は下落時にほとんどの力が使われてて
2枚目は上昇時にほとんどの力が使われてますよね。

これ2枚目の時にショートしてたら結構マズくないですか?
だって、これ2枚目ってちょっと圧力が弱まって落ちてきちゃっただけで、力入れたら動くのは上向きですよね?(ここまでの重力が上向きでこのローソクになった場合)
逆に1枚目って力入れたら動くのは下向きですよね??(ここまでの重力が上向きでも)

これが俗に言う
売られて落ちてるのか
買われてなくて落ちてるのか
ってやつです。

売られて落ちてる時に買うのは流石に怖いけど
買われてなくて落ちてるだけなら、とりあえず拾ってみるのも一つ手だと思います。

今の説明でわかってもらえたかどうかはわからないんですけど、
仮に価格変動が少なく価格変動率だけが暴走してる状態で出来高が多くなった場合、「どこ」の「どの向き」の出来高が影響してそのようになったのかを考えることが大切なんです。

そんなに単純じゃ無いので、力学的感覚を掴むのが難しいかもしれませんがチャートいっぱい見て慣れてください。

あくまでイメージですよ、僕の場合だと
1枚目は「加えた力が実体部分にギュって圧縮されてるイメージ」
筋トレして疲れなくて、これ溜まってそうやな〜の感覚
2枚目は「加えた力が逃げて開いてるイメージ」
いっぱい食べたけど太らなくて実はカロリーそんな無かったパターン
って思います。
(全体の重力の向きが下の場合)

そろそろ頭こんがらがってきましたよね笑
書いてる僕も何書いてて何書いてないのかこんがらがってきました笑
とりあえずここまでで一旦まとめてみましょう。


・出来高は相対的にみる
・出来高は実体の大きさに対して考える
・証明がされている場合は深く考えなくていい
・証明がされていない場合内訳をみる
・内訳をみる時『場所』と『向き』が重要
・重力向きは出来高が増えた時どちらに価格が動いているのか
・証明のされていない値動きの重力の向きは内訳を見て判断

だいたい内訳をみるっていう事と、重力の向きの話に関してはわかっていただけたんじゃないかな?って思います。

と、そこまでわかってもらえたところで初めのチャートに戻りましょう

ーーーーーーー

まず縦の赤線で短期的に見ると力の向きが
↑、↓、↑
というふうに変わってます。

その上でボックスに入ってるのが証明がされていない値動きです。
相場環境に対応するという意味で力の向きが変わると一旦大きな枠での相対性は無視してます。(ただしこれはあくまでこの軸で見る時のみに限ります。)

そうすると、この12/7の出来高が価格変動に対して多くなってしまった理由にあたる部分の出来高って両方上向きの力ってことがわかりますよね。

ここまできてやっと日足に戻ってきてこの出来高にとる証明のされていない値動きは、センチメントとは傍らに上向きに大きな力が働いていることがわかるんです。

それの繰り返しです。

さっき相場環境にを対応するため一旦大きな枠での相対性は無視するみたいなことを言いましたけど、今度はこれの話をしていこうと思います。


[関心の山と谷]


ここでは相場サイクルと絡めて出来高の話をさらに深掘りしていこうと思います。

価格にトレンドがあるように出来高にもトレンドがあります。
それをわかりやすく表すとこう言う図になります

言い忘れていましたがさっきの重力の話。

実は相場サイクルの話がわかれば長い時間軸の場合は考えるのが楽になったりします。(例外などはありますが)

ではまず相場サイクルの話から。

相場サイクル…
よく聞く言葉ですよね。

相場サイクルって広義で捉えればトレンドの転換点?って意味になったり。相場における一定のリズムみたいな意味になると思うんですけど、狭義で捉えると人それぞれ言うことバラバラでわかりにくいですよね…

まぁトレードなんてそんなもんなんで深く考えなくていいと思います。

そんな中、僕の相場サイクルという意味の捉え方は、「関心の山と谷の区切り」です。

上のイラスト見せてからだからなんとなくわかるんじゃないでしょうか。

出来高にもトレンドがあるという話をしましたが
このトレンドには大きな意味があります。

出来高ってよく関心度で置き換えられたりするので、僕は関心の山と谷という言い方をしますが、あんまり名前は気にしなくていいです。

価格のトレンドなどが変わる場面では出来高のトレンドも同じように転換していて、山になっていたり、谷になっていたりします。
(上図参照)

このようにそれぞれの時間軸でのトレンド転換や大きな値動きがあるときはそれぞれの時間軸での出来高に何かしらのアクションがあるはずなんです。

これはなぜかというと、トレンド転換したり大きな値動きになるような時は、
関心が膨れ上がり、それによってイナゴや決済による取引の増加→強制的な出来高の増加
あるいは関心の低下や増加による重力方向へ引っ張られる動きなどがあるからです。

でも逆にこれがわかっていれば、たとえ大きな値動きがあったとしても、それが出来高のトレンド内で起こっている事ならおそらくその値動きは、価格のトレンドの枠組みにおいては大した事ない値動きってわかりますよね?

でもこれって実は難しい事言ってなくて、

下のイラストは一度でもテクニカルの勉強をしたことがある人なら見たことがあるような図だと思います。

保ち合いになった場合、出来高の低下が見られブレイク時に出来高が増加する。

みたいな

気付いてないかもしれないですけど、相場ってこれの繰り返しで成り立ってるんですよ?

出来高のトレンドは転換していないか
出来高のトレンドがブレイクされていないか

価格の向きや大きな動きってこれで大体わかります。

さっきも言ったみたいに、めっちゃ価格が変動したように見えても、ブレイク等が確認されていない場合、おそらく大きなサイクルの中ではその一部にしか過ぎない値動きだったというだけの話です。

ただこれブレイクの方はまだマシなんですけど、出来高のトレンドが転換してるかどうかなんて、右側見てみないとわからないから、後付けだって思われるんですよね。

僕の場合、大きな枠組みの中に細かい出来高にラインを入れて、これを克服してるんですけど、ここに関してはダラダラ話すより普段してる生配信でその都度話てるのでそっち来て欲しいなって思います。


そしてはじめに話した、相場サイクルがわかれば長い時間軸の場合は重力の考え方が楽になるって話を詳しく話そうと思います。

出来高が上昇してきてる
出来高が減少してきてる
出来高が上昇後、急激になくなりまた上昇し始める
出来高が減少後、急激に増えまた減少し始める

など出来高のトレンドにも色々あると思います。

初めのイラストを見ながら説明したいんですけど

価格と出来高のトレンドは常に相関するとは限りません。

そして、重力の本質は見失ってしまうやり方なんですが、力学的感覚がなくてもある程度重力の向きを把握する方法があるので頭の片隅に入れておいてください。

・出来高と価格のトレンドが相関すれば重力の向きは上
・出来高と価格のトレンドが逆相関すれば重力の向きは下(例外あり)

という覚え方です。本当に忘れないで欲しいんですけど
あくまでこれはそういう事が多いってだけで本質からはかけ離れてますからね…

あくまで出来高が増加した時に(流れではないと言うこと)どちらの向きに価格が動いているかで判断してください。

と、とりあえずまたここで一旦まとめはさみましょうか。

・関心の山と谷がある
・出来高にもトレンドがある
・そのトレンドと価格変動には強い因果ががある
・長期での重力方向がわかったりする(こともある)
・出来高の細かい動きにラインを入れるのもあり

やっぱまとめって大事ですね。
大事なこと書いてないの忘れてました笑

さっき12/7前後のチャートを出して説明した時
「相場環境に対応するという意味で力の向きが変わると一旦大きな枠での相対性は無視してる」って書きました。

これはどういうことなのかというと。
関心の山や谷の前後は値動きの中身が変わってきます。

それは純粋にポジション整理がされた後だったり
徐々に関心を持たれる値動きになっていっていたりと
様々な理由があるんですけど

一つ簡単に…

さっきチャートパターンの連続性で相場は成り立っていて、それは出来高でも同じだと言いました。
そして、出来高と価格の因果の話をしましたが、これは相対性でも同じです。

値動き(チャートパターン)に一旦の区切りがついたんだから、出来高に関しても一旦限りなくフラットに見てみようよって。

ダイエットしてたけど、ちょっとリバウンドしちゃって…
また食べる量調整し直そう…

こんな感じです。

じゃあさらに大きくまとめてみますか


・プライスアクションと出来高の整合性をとる
・取れなければ内訳をみる
・「向き」と「場所」
・相対性はその時間軸におけるサイクルを意識するといい


これだけわかった上でじゃあ最初のチャートに戻ってみましょうか

これの4日の陽線のこま!

4hでみるとこうなってます。
黄色の中の二つ怪しくないですか??
両方出来高ですぎ感...

次1hです。
黄色の中全体的に怪しいですけど紫の中特に怪しいですよね。
特にこの紫に来る前一旦出来高が底つけてるので方向性が変わりそう感も出てて...

15mです。
緑の中、最初は出来高ですぎだし
後ろのは逆に出なさ過ぎ...
うんでもって一番最後の陽線の部分下ひげなしでこの出来高はきちんと内訳みた方がいいですよね。

これ以上はおいませんけど、気づいた人は気づいたと思います。
この黄色の部分実はずっと重力の向き下なんですよね。
(1dの軸でも下)

つまりこの怪しかった部分ってずっと重力下向いてたんです。
そう思ってまた日足に帰ってきます。

あぁこの子陽線だけど大事なとこの重力は下向いてたんだなぁ...

こやって結論に帰ってくるわけです。

なんとなくでもわかってもらえたら嬉しいです...


《応用》


という事で、今まで話してきたのが基本です(^ ^)
これから応用と少し最初の話に戻って進めていきたいと思います。

さてさて、ここまでたどり着いたみなさん。
お疲れ様です...

ほんと長くてすいませんね。笑

多分ここまでは結構なスピード感を持って書いてきたので今は頭に空気いれてスッキリしてる頃じゃないかなって思います。
グワーって参考書読み進めていって、こういうどうでもいいこと書いてる場所って、一気に集中溶けて同時に今までの整理とかできて、文章に強弱が付けれる人って魅力的だなって思います( ´ ▽ ` )

ところで皆さん
頭整理してるときに整理しきれないことなかったですか?

一番最初に
出来高でインサイダーわかる!!
って言ったのに

ここにくるまで一回もインサイダーって言葉が出てこない笑
どうなってんや!!

ってことで、ここからはインサイダーとかと絡めて話をしていきたいと思います。

ではでは、皆さん自身である程度頭を整理してもらったところで僕からも少しだけ簡単にここまでの事をまとめてみようと思います。


市場にはインサイダーがいる。そしてそもそも価格は単純な需給による決定か、その人たちによる歪んだ値動きによる決定かのどちらかしかない。そして、そのインサイダーによる取引は価格と出来高から判断することができる。その方法として一つ価格変動に対する出来高をみるという方法がある。


とこんな感じですよね。

さてさて、じゃあ応用行く前にこのまとめから2点ほど抜粋してお話ししたいことがあります。

1点目は価格と出来高の話。
2点目は斜めの感覚の話。

この流れでそのままインサイダーの話をしたいと思います。


<価格と出来高>


今まで出来高に対して価格変動を見るのが大事っていってきましたよね。
僕があまりにも出来高を推した話方をするから
「出来高って最強なんじゃね?」
って思っちゃった方も少なからずいると思います。
そしてそんな方が陥りやすい落とし穴を先に行っておこうと思います。
出来高すげー!もっと研究しよう!!って思った方ほど陥りやすい罠です。

じゃーチャート出します。ボーン!!

このチャート、『値動きのみ』になってます。
せいぜいここかからわかることはプライスアクションから値動きの区切りとかだと思います。リアルタイムで値動き見てた人ならまだしも、後からこのチャートみせられた人じゃ、この間でどんなことがあったかとかいまいち分からないし、これだけでトレードの判断をするのは不確定な要素が濃いような気がします...

次にこのチャート、『値動き+出来高』になってます。
ちょっとこの写真からは判断できないんですが、全体の重力の向きは黄色矢印。つまり上向きになってます。
そして細かい分析としては、図のような感じになります。
出来高の変動と価格を対応させサイクルを掴む。重力の向きを細かく捉え、その上でプライスアクションに沿ってトレードする。(黄色ボックス)
途中で重力の向きが変わった場所に違和感を感じ、長期の重力方向が変わるんじゃないかなって思い始める。そして、一時的に重力が変わった位置の抵抗帯を意識したトレードをする。(紫ボックス)
ちなみに気づいた方は あっ‼︎ ってなったかもしれませんが
この黄色矢印需給線になってます。(前のnote参照)

次にこのチャート、『出来高のみ』になってます。

さあさあ、これ見て何が何だかわかりますか??
ちなみに僕はさっぱりです。笑

そうここが落とし穴なんですよね。

あくまで見て欲しいのは『値動きと出来高』なんです。
よくいるのが、出来高増えてんじゃん、減ってんじゃん、で判断してしまう人。
出来高って取引量や関心の度合いはわかってもそれが直接これから価格にどう影響してくるかは価格を見ないとわかりません。(感情の膨らみを見るという意味ではいいかもしれないけど)
こうやって文面で書かれると、いやわかっとるわ!ってなると思うんですけど、いざ実際考え始めるとすごい値動きの方を疎かにされちゃうんですよね...

出来高は取引データを教えてくれ、関心の波を教えてくれます。
でもただそれだけです。あくまで。
チャートからローソク足を消してしまえば、それはただの関心の棒になってしまいます。
価格と合わさってはじめてインサイダーや方向感覚がつかめるようになります。

上の図にもあるように、横で切るわけでも、縦に切るわけでもなく
「ある時点で上昇してる市場は出来高によって支えられてるだろうか?」「売りに流れ始めてないかな?」「強いかな?」「どこでだろう?」みたいに二つのことが伝えてくれることをちょうど真ん中に落とし込むみたいな分析を心がけて欲しいと思います。


<斜めの感覚>

出来高分析をしていく中で大事な感覚になってくること、そして次からお話するインサイダーの話をする前に知っておいて欲しいこと。そして出来高分析をしていれば自然に身につくはずの感覚の話をします。

『斜めの感覚』と言いましたが要は市場の流れの話です。
一番初めのnoteに書きましたが、トレンドを構成していく上で市場では様々な局面が見られます。

アキュミュレーション(買い集め).マークアップ(強気相場をとうした値上がり).パーティシペーション(イナゴ).ディストリビューション(売り抜け)などです。

要するに、価格が上昇する前であれば

低い値段でいっぱい買いたい!(買い集め)
価格を徐々に釣り上げ(個人投資家のイナゴ)
上昇圧力がなくなる前に全部売りたい!(売り抜け)
最後の上昇圧力に騙された投資家のイナゴ
からの暴落

などなど、もちろん逆もあります。

これは市場で考えるより、実際に価格変動の激しい商品の商いを自分がしてると思った方がわかりやすいと思います。

こういった市場の流れというのを僕は斜めの感覚って言ってます。

価格が下がってる時やレンジの時でも
「今買い集められてるなー」って思う時もあるし
上昇してても
「売り抜け完了してるなー」とか思う時もあります。

ちなみに売り抜けされたらすぐ価格下がりそうってイメージから逆に暴落の前は売り抜けがされてたんだっていう発想の人がたまにいますけど、それは間違いです。
多くの場合は売り抜けは暴落のもっと前、もっといえば上昇の美味いとこを残した状態ですでに売り抜けられてることが多いです。
それは上昇圧力のない不安定な相場で売り抜けするのってリスキーなことだから、だいたいそうなる前に全玉解消してることが多いからなんですけど...

話を戻して、こういう判断を出来高を見ながらしていきます。
これはおっきな時間軸に限らず、たとえ1分足を見ながら自分がトレードをする時でも必ず意識してる感覚です。

例えば売り板あついとき

出来高による証明がされていて、プライスアクションでも下を向いている時であればただ下げの圧力がすごい事になりますよね?

でもされていない場合...
だれもショート持ってないのに価格は変化球のように落ちてきたわけです。
もしかしたら、これは見せ板で下げて下で買い集めてるのかもしれへん。
どこで出来高出てるんやろ、、?

こういう考えもできるわけです。

て事でお得意のイラストを使ってまた説明したいと思います。

このイラストこの前のnoteで需給について説明したイラストにすごく似てると思うんですけど、斜めの感覚をもつためには、需給のバランスと出来高を意識するとうまくいくと思います。需給の微妙なバランスはどんなトレーダーがトレードする時にも必ず意識しています。なのでこれを理解した上で出来高の方向や強さをみるというのはインサイダーにカモにされないためにはすごく大事な訳です。

たとえば次のイラスト

これは上のイラストの「イナゴ買い」のところでよく現れる形です。
プライスアクションだけ見たら強い形だったとします。
しかし出来高が全然なかった場合どうでしょう。たとえ上向きだとしても、きちんと適当な出来高によって支えられてると言えるでしょうか?

これは上のイラストの「売り集め」の場所でよく現れる形です。
結局この出来高はどこででてるんだろ?どの向きに出てるんだろうってそういうこと考えないといけないですよね。
もし仮にこれが下向きで一定のライン以上の時に出ている出来高であれば、これだけ何回も高値目指していることすら不自然ですよね。
よほど売り集めたいのかな〜とかそんなふうに思います。


同じ出来高、同じプライスアクションでもそのローソク足のトレンド内での位置などによっても勿論意味は変わってきます。
出来高を見てトレードしていく時「値上がりしそうだから」「吹き上げたから」とかそういった事で判断するのは、この位置というのを全く無視した判断になってしまいます。
出来高って取引の量を見てるわけなんだから、というかだからこそ、この一連のドラマを見ていくべきなんです。
それが斜めの感覚であり結果として楽にトレードできる力だと思います。

もし、時間軸を伸ばすのに苦労してる人がいるのであれば、この感覚をつけることが一番の早道だと思います。
レンジで細かく取るのもいいけど、買い集めてるやつと同じタイミングで買い集めてみるっていう判断もできるわけですからね。
そして、それを皆が買い始めたときには売り始めるっていう判断もできるわけです。

斜めの感覚ってどうやったらつくんだろうって考えたんですけど
1つはやはり意識してみることだと思います。
出来高分析をして、それをきちっと使いこなしてトレードしようとすると自然と斜めの感覚がマルチタイムでつくようになるし、それなしでポジ取りはしなくなります。

もう1つは僕が普段から思っていることなんですけど
ポジションをとる前に自分の立ち位置を考えるんです。

自分がトレードする時に「このポジションはどんな人から貰ってどんな人に渡すのか」考えたことありますか?
ない人は習慣にした方がいいと思います。
あそこでポジ取った人から貰おう。あそこ目指してポジションとる人に渡そう。ってね

上の図は僕がトレードする時に常に頭に置いてる図です。
上から下にポジションをリレーしていくイメージ。
その中で自分の現在の位置はどこか考えるんです。
おそらく上から1/3より下にいる人はポジションの渡し先がなくなって損すると思います。

これ見たらわかると思うんですけど、逆に上にいる人ってヌルゲーなんですよね。下にこんなに人いるから...
トレードって利益を求めるというより、どれだけ三角の頂点に食い込めるかっていうゲームだと思います。
(仮想通貨界隈の椅子取りって言われてるやつとはまたイメージは違う)

僕は決済する時によく成行を使うんですけど(特に意味はないし真似しないでください)それはこの局面意識っていうのを常に頭に置いておくためにしています。
買い集めや売り集めをキチッと上位で持っていれば、下の人に渡すとき成行的なバラマキをしてもそんなに痛くないはずなんですよね。
成行決済で痛い思いしちゃうってことは局面意識的には間違った場面で決済してることになるので...(もちろん多少損はするのでオススメしない)


おそらく斜めの感覚を最短でつける方法はこの2つだと思います。

あとはそれぞれの状況にきちんと概念を埋め込んで再現性を作ること?

例えばですけど
同じ下落でも色々あるわけです。
パニック売りとか暴落とか...

あくまで僕の場合ですよ
パニック売りは行き過ぎた相場の自律矯正。
(上昇局面でもだんだん上昇圧力がなくなり、ところどころ重力も下向きになる所も出て来始め、最後一気に上がったと思ったら激しく下落)
これって下落幅に関係なく別にあって当たり前なことなんで、大抵の場合このあとまた上昇に転じます。

一方暴落はなんども上昇を繰り返し、それを達成しきれず時間切れがきてしまった時に起こるものだと思います
(イメージは下イラスト)
これは起こったらまずいですね、しばらくはよろしくない流れになりそうな気がします。

こんな感じに1つ1つの現象にしっかり概念を埋め込んで再現性を求めることとかが、斜めの感覚をつける上での手助けになったりするんじゃないでしょうか?

今まで斜めの感覚が大事って言ってきましたけど
出来高を見ながらこの斜めの感覚を磨いていると必然的に縦や横の感覚も鋭くなると思います。
昔横軸の分析をしていたことがあったけどそれは出来高を見て分析していました。
仕込まれるタイミング、仕込みが解消されるタイミング、などなど、全部プライスアクション軸ではなく出来高軸で考えていました。

こういうのです。

全部出来高を見てサイクル化していました。


と、ここまで話してきたところで
そろそろインサイダーの話をしていこうと思います。
といっても、もう殆ど話さないといけない事は話してるんですけどね笑
これまで話した話を組み合わせて話していきます。


まず、インサイダーによる歪んだ値動きって言いましたけど、コレって少し語弊のある言い方をしています。

確かにインサイダー的な人たちは値動きを歪まして皆さんのことを鴨にしていきます。
でも、忘れないで欲しいのはそんな彼らも一市場参加者にしか過ぎないということです。

需給からかけ離れたことをしたら干されますし、パワープレイにも限度があります。

途中でも出てきましたが、彼らは需給の微妙なバランスを狙ってきます。それだけは念頭に入れておいてください。


ここで少し聞きたいんですけど、皆さん何でトレードしてるんですか?



.

利益を得たいからですよね。
市場からお金を巻き上げたいからですよね。
摂取したいからですよね?

.



インサイダーも同じです。

利益を得たいから
少しでも摂取したいから

トレードしています。
じゃあ僕らとインサイダーの違いってなんでしょう?

飛ばした人もいるかもしれませんが、「捉え方を知る前に」で書いたように情報の差なんでしょうか?

そうですね。
そうだと思います。

でもこれはあくまで一つの要素にしか過ぎないと思います。

もっと大事なことがあります。

これがわかれば僕らでもインサイダーなしで少し位なら相場を歪めたり、摂取したりできます。

.....。


答えは



市場を見る視点です。



とはとは?
と思った方もいるかもしれませんが、そんな難しい話ではないです。

ここまで頑張って読んでくれた方はもうほとんど説明しました。

利益を得たい!

どうやって?

動く方向へベットする!!


これが多くの人の考えだと思います。


でも本当に摂取したいのであれば


利益を得たい!

どうやって?


あいつらから巻き上げよう!


になるはずなんです。

斜めの感覚の話をした時に
商いっていう言い方をしましたよね?

つまりこういうことです。

インサイダーと呼ばれる人と僕らの圧倒的に違うことは、相場を内側から見ているか外側から見ているかです。

相場を内側から見ていたらどうなるか。


必然的にポジションリレーの三角形の頂点にしかならなくなります。



言いましたよね?
ポジションリレーの上でポジを持ってしまえばヌルゲーだって...


彼らはそういうことをしています。


何が言いたいか、、それは

インサイダーに鴨にされないためには彼らの視点に立つしかないってことです。


という事で今までの話を順序立てて相場と向き合います。



まず、需給的にもガッツリ下がりそうにない、あるいは今後上がる何かしらの要因があるってわかったら、ロングポジを狙いにいきますよね?

これが買い集めです。

僕たちは情報を持つことはできないので、センチメントに対する出来高の判断のみになります。

この段階では個人投資家のセンチメントは上に向いていないことが多いのでまずここで出来高とセンチメントの矛盾がおきやすいです。

つまりプライスアクションは下を向いているのに出来高的には上を向いていたり、価格変動に対して出来高がおかしくなってたりするわけです。(仕込まれているので必然的に出来高は膨張する)

それと同時にポジションを伸ばすための準備が始まります。

これは上にきちんと抜けるだけの力があるのかの確認やその足かせになりそうなポジションの振い落としです。(第一レジまでにある無駄なポジションの決済誘いや、第一レジにショートをためる動きなど)

(出来高の傾きにも気づいてくれたら嬉しい。)


次にレジの突破及び最終確認作業に入ります。

これは勝手に僕がキャスとかで確認っていう言い方をしてるだけなんですけど要するに

さっきポジションの整理や上げるための準備はしていたはずなので、あと一押しすれば勝手に上がっていくはずです。
でも「はず」で行動するわけにはいきません。
もしゲームから降りるならここが最後のチャンスです。

そこで確認という作業をします。

これはわかり言いやすくいえばレジサポ転換してるかどうかって事かなって思います。
正確にはセンチメントの更新をするための動きであり、更新されたか確認する動きです。

一度大きくレジスタンスを超えた時に、そのレジスタンスまで戻ってくる事ってよくありますよね?

クソポジを溜めてあったのでレジスタンスを突破するのって簡単なんです。センチメントとは関係なしに。
ちょっと強くポンって蹴ってあげればブウウン!って飛んでいきます。
でもこれではセンチメントが変わったかどうかはわかりませんよね?

しかしこの次の段階はマークアップと言って強気相場を通した値上がり局面がきます。そのためには先ずは強気相場でないと根本的に成り立たないんです。

なのでポンっと蹴った一過性の上昇に対してみんなに納得してもらわないといけません。あるいはみんなが納得してるのか伺わないといけません。

なのでこのレジスタンスを超えた位置で一度出来高が凄く無くなったりします。
これはインサイダーによる相場干渉ではなく一般投資家のみの相場干渉でどのような動きをするのかを見ているわけです。
そしてそれできちんとセンチメントが転じていることが確認できれば、(証明された強気相場、あるいは少し出来高の少ない強気相場)それを後押しするかのようにレジスタンス付近で出来高の膨張した強気相場を作るわけです。

もし確認できなければゲームから降ります。
その時は斜めの感覚のところに書いた売り集め時によくある形のような感じになります。(あるいは証明されてない中での見せ板的な値動き、たまに暴落的な値動きになる)

次にマークアップ。

マークアップは別に難しくありません。
センチメントが上向き、需給的にも上昇に転じ勝手に上がっていきます。
この時は重力はもちろん上向き。ほとんどが証明された強気相場になります。

そして次に売り抜け。

これは少し難しいんですよね。

彼らが売りに転じるとどうしても重力が一時的に下向きになっちゃいます。(強い上昇局面であればこれがならない時もあるから難しい)
その一瞬を見逃さないイメージです。

上昇していても、途中で押し目的なものを作りますよね?
この時に、果たして重力は上を向いた状態での押し目なのか、そうじゃないのか、それを見ていきます。

もしこれが下を向いていた場合、売り抜けを始めている可能性が高いということです。(これも可能性が高いだけで他にもいろいろ判断しなきゃいけないから難しい)
つまり、この一時的な下向き重力になった価格。
ここが今回のインサイダーたちが目指していた価格であるということになります。(相場の天井ではない)

そして、おそらく今回のインサイダーたちはここを目安に決済するような動きを見せるんじゃないかと予測できます。

しかし、ここではまだセンチメントは上向きですよ。
個人投資家はすきあらば買ったれって思ってる局面です。

インサイダーも安心して売れますね^ ^

でもインサイダーも必要時迫られていないのであれば自分たちが目指していた価格と大きく離れた場所で決済したいとは思いません。
そこで一度相場を放置してみると、これまた不思議。勝手に価格は上がっていきます。(センチメントが上向きなので些細なことで勝手に上がる)

ここで一つ注意。

ポジションリレーの三角形思い出してください。

そうここはまさにポジションの受け渡し場所になってるわけです。
下図の黄色の抵抗を抜けてる大陽線。おそらく一番最悪なインサイダーから受け渡されるパターンのポジションになるでしょうね...

なんて決済しやすいんだ!

こんな風に思ってると思います。
(僕が斜めの意識をすれば成行決済しても大丈夫っていうのはこれが理由)

(ここを界に出来高がピーク迎えてのに気づいてくれたら嬉しい)


そして最後に、最後のこの現象なんていうんでしょうかね?
知らないや...
適当にじゃあ残りかすとでも言っときますか。

御察しの通り
センチメントは上を向いているので上昇はします。
押し目買い。損切り。同値撤退。
様々な上向きの力が加わり上昇。それを見た個人投資家のイナゴ。
今までと同じようにほっといたら勝手に価格は上がっていきます。

圧倒的に今までと違うこと。
それはインサイダーが売り抜けを終わっているということです。

これによって相場が少し行き詰まったとき助けてくれる人はもちろんいなくなった事になるし、彼らだって何も考えずに売り抜けたわけではありません。需給的にも、もしかしたら僕たちの知らない情報的にも、そろそろ上昇は終わると思ったからその少し前の加熱してるうちに売り抜けたわけです。

そんなこんなでこの局面では出来高の収縮した大陽線ができたりするわけです。
もう中身スッカスカです。ろくな取引されてません。

(最初の下向き重力の位置から陰線の出来高が同水準にのびてるのと、インサイダー売り抜け以降出来高が低下してるのに気づいてくれたら嬉しい)


そのあとは察しますよね。
勝手にほっといたら落ちていきます。
ポジションリレーの最下層にいる人が居もしないそのさらに下の人に渡すのに必死になります。
そして結果として証明のされた大陰線ができて、また新しいサイクルが始まるわけです。


ーーーーー

今説明した流れはほんの一例ですが、だいたいイメージは掴んでいただけたんじゃないでしょうか?
下落でも考えることは同じです。

こうやって、証明の有無、出来高の膨張縮小、関心の山と谷、重力方向などなどいろんなことを組み合わせてインサイダーと友達になります。
彼らも間違える時はあります。
が、そのための需給です。
インサイダーと友達になりつつ、常に相場を裏側から見てください。
そうやって今誰が摂取されてるのか、市場内部の力学を見ながら先回りして考えることができるのが出来高分析の強みだと思います。

ちなみにですけど上のチャート実は
需給線のみでも考えようと思ったら考えれます。


出来高の活用

とりあえず出来高単体での話はここまでで話切れたと思います(多分)
ここからはサラーっと短く簡潔に一気に最後まで書きたいなって今の所思ってます(^ ^)

てことでまた目次書かせてください笑

・LSとの組み合わせ
・インジの数値と出来高サイクル
・モメンタムとの組み合わせ
・スキャルパーによる膨張出来高の判断
・仮想通貨に関して取引所間の出来高の差


<LSとの組み合わせ>


これは出来高を見る上でサブ的な感じで見てます。

そもそも一番最初に言いましたけど、出来高って注文履歴ですよね。
でもそれが新規ポジなのか決済ポジなのかってあの出来高の棒を見ただけじゃ分かりません。(慣れれば感覚はつく)
そしたら、市場の流れを見ていく上では少し困ったことが起きるんですよね。
注視してたポジションがまだ残ってるのか?とか
やっぱり同じ動きをして同じ出来高でも決済主導なのか新規主導なのかでその後の対応って変わってきます。
それを判断するのにLS比率を使います。
本来LS比率だけでも短めのnoteかけそうなんですけど、普段キャスでも話しているのでここではサラッと流させてもらいます。(ポジション比率からの楽観,悲観,総悲観の判断とかね)

ロング増えて上がってるの?
ロングが減って下がってるの?
ショートが増えて下がってるの?
ショートが減って上がってるの?

どこのポジションがどれくらい決済されたの?
小口と大口の流動具合の差は?

などなど、これも正直すごく細かいのでその時々生配信で解説してるのでそれ来て欲しいです...

こういうのを判断して微妙な局面の決定などをしたりします!

例えば単純な例を持ち出すと、こことか決済下げって考えるのが妥当ですよねーみたいな。


LS比率の考察に関しては少し古いものになりますがダッツくん
https://note.mu/crypto_haagen/n/n936f6d87282a
なども参考になると思います!

中にはそれでいうならオープンポジション見た方が早いじゃんって思う方いるかもしれませんが、その通りだと思います。

でもですね、オープンポジションって意外とガバガバなんですよね。普通に間違ってたりするし...(これはLS比率にも言えることでもありますが...)
僕ももちろん見ていますが、あれだけを信じてトレードするのは少し怖いかなって思います。

オープンポジションの方がツールとしてはとしては新しいものですし、特に今の価格帯だと最近の履歴から拾ったポジしか載ってないですよね。
そういうのも怖い要素の一つでもあります。

あくまで僕の場合はですよ?
LS比率を使った自分の感覚を信じる方がうまくいきます。

あと僕はLSは単純なテクニカルが効きやすいと思っているので、そういう意味でもオープンポジションより見ています。

なんで効きやすいのかって
結局出来高と一緒なんですよ。

値動きは歪めれるけど、ポジションは歪めれないんですよ。

で僕らが普段テクニカルの描写で使ってるようなやつって大衆心理上効き易いって奴ですよね?

じゃあ大衆心理がもろに反映されてるのは値動きかLSどっちかって考えたら、そりゃ歪めれないLSでしょ?ってなるわけです。

↓ロングのチャートとその他描写ツール。

とかとか、

LS比率はここのサイトでもチェックできるのでぜひブックマークにでも入れておいてください。

https://bullbearanalyzer.com/lschecker/

ただし僕は基本フィネのLSしか見ません。
この理由もおいおい配信で話します...



<インジの数値と出来高サイクル>

皆さんそれぞれオシレーターやらいろんなそういうツール?的なのを使っている人って多いと思います。
(残念ながら僕はトレードではMAくらいしか参考にしませんが)

そういうのの数値って何にしてますか?

おそらく無難に初期設定の方とかが多いと思います。

変に設定変えてわけわかんない状況になるくらいなら全然その方がいいと思うんですけど、使ってて効き悪いなーって思う時が少なからずあると思います。

オシレーターやインジっていうのはそれぞれきちんと表現してることがあります。それは表面的な『買われすぎ』『売られすぎ』などに限らず分解していけば『ここがポジション分岐点になってるから効くのか』など様々な気づきがあります。(こういうのを普段おっぱい酒場というグループで研究しています。)

その中でやはり既存のオシレーターじゃ設定がガバガバだったり、マーケットにあってなかったりすることがあります。
(もちろん数値ではなく、横軸を見るような使い方をするのであれば設定はむしろ初期の方がいいですが)


オシレーター達の力を最大限活用してあげるためにはどうしたらいいのか...


多くのオシレーターはまず何かしらの前後の差を比べたりまとめたりすることで様々なことを表現しています。

つまり範囲内での変化に対して何かしらの式を与えて目の前で起こってる事を視覚的にわかりやすくするのがオシレーターの役目なんです。

この範囲内での変化っていう言葉、
出来高の時も似たようなことしましたよね。

要するに現在のサイクルの中の動きに合わせた期間設定にしてみるといいと思うんです

そして
〜チャートパターンの連続性で相場は成り立っていて、それは出来高でも同じ。値動き(チャートパターン)に一旦の区切りがついたんだから、出来高に関しても一旦限りなくフラットに見てみよう〜
って話しましたよね。

僕はそれぞれの時間軸でこの出来高によって分類した一つのチャートパターンの中で意識されている場所を出来高によって周期化し、それをインジ数値として当てはめたりしています。

例えばこんな感じ!

さっきインサイダーの話した時に使ったチャートの全体です。
縦線が僕が出来高を見つつ周期化したラインです。
これ13日周期になってるんですけど
MAの設定は13と26にしてみました。

どうでしょうか?

うーん...って思った方は難しいし多分自分に合わなかっただけなのでサラッと流してください笑

まあインジ数値って何が正解!ってあるわけじゃないので、こういう考えしてる人もいるよって位に思っていただけたらいいと思います。


<モメンタムとの組み合わせ>

とりあえず教科書的にモメンタムの式でも置いときましょうか。

モメンタム=当日の終値-N日前の終値
プラス:当日の価格>過去の価格 
マイナス:当日の価格<過去の価格 
現在の価格と過去の価格を比較することで相場の勢い(加速・減速)を分析。

というのがモメンタムです。
すごくシンプルですよね。

僕オシレータ全然使わないけどこういうシンプルなやつはシンプルに飲み込めるから好きなんですよね。笑

モメンタムは価格を比較する事で相場の勢いがわかるらしいですね。
出来高はポジションを見る事でポジションの勢いがわかるって言ってもいいですかね?ダメかな?笑

これ何が相性良いって出来高はあくまでポジションを見てるので、ポジションがたとえ抜かれてたとしても価格に勢いがあればそっちに引っ張られるんですよね。(出来高は反応が早すぎるということ)

ポジションの中身がなくなる+相場の勢いが天井打つ

で初めて価格は落ちてきます。

そこでモメンタムを活用してみるとうまくいきやすいです。

モメンタムは初期設定で出してそれの12期間移動平均とかを見てます。

見るのは主に0ラインとダイバですね。

基本的にインサイダーのポジが抜けたあたりがモメンタム的にも天井になります。
そこから0ラインを超えルような動きするまでの間は中身はスッカスカでもその方向に引っ張られ動きをしやすいです。
そういう考えを頭に入れた上で、普通にオシレーターを見るような感じで使うと良いと思います(一般的なモメンタムやオシレーターの使い方は自分でググって)


<スキャルパーによる膨張出来高の判断>

ふう。正直ここが一番難しいかなって思います。

仮想通貨においてイナゴフライヤー等を利用した秒スキャルパーと呼ばれる人たちが作る出来高って本当に邪魔ですよね...

正直僕はめちゃくちゃ嫌いです笑

『判断』なんてたいそれた事を書きましたけど正直わかりません。

後からチャート見た時なんてそれこそ本当に感覚的な判断しかつきません...

ただ今の所、膨張出来高と呼べるチャート形状と全く関係ないところにできてしまう出来高があるのってフライヤだけなんじゃないかなって思ってます。

普通のスキャに関しては、別にチャート形状と関係ないところにあるわけじゃないですからね。

僕は秒スキャルパー達とは
A→C
で済む取引に対して
A→B→C
という風に瞬間的に間に入って仲介手数料をCさんからもらってる人達っていうイメージで向き合っています。(秒スキャ勢の皆さん間違ってたらごめんなさい)

つまり本来動くエリアに対して秒スキャ勢がいることによって、そのエリアからの価格乖離が発生してるとも捉えることができると思うんです。
もしかしたら逆かな?イナゴ勢(下手な秒スキャ勢)によって価格乖離が発生してしまうのを狙ってる人達が(上手い)秒スキャ勢っていう方が正しいかもしれませんね。

どちらにせよ本来通るエリアから乖離している場所が秒スキャ勢と向き合う上では鍵になってきそうです。

そこで本来通るはずだった場所を視覚化してみるとこうなると思うんです。(式は内緒です)

見てなんとなくわかったと思います。
フライヤの秒スキャ勢が『髭取り』『椅子取り』なんて言ってる由縁はここにあるんですよね。

そしてそれを出来高の話に戻して話すと
秒スキャルパー達がしてることって「出来高を膨張さしているというより
このエリア外にある限られた出来高を奪いにいっている」という風がしっくりくると思うんです。

じゃあなんですけどそのチャート形状とは関係ない所にある仲介してるだけの出来高ってどこにあるのか
上の図見てもらったり普段スキャルパーがなんて呼ばれてるのかからわかりますよね。
『髭部分』にあるんです。
だから膨張出来高に対してどう対応してるのかって聞かれると
普段は出来高に対して実体を見てくださいって言いましたけど、これをみる時に限っては髭部分の『価格帯別出来高』を見て欲しいんです。
そしてリアルタイムで見れる時であるなら頭の中で出来るだけ
時間毎出来高ではなく出来高毎価格に置き換えて考えて欲しいんですよね。

難しい人はもう全体の出来高から髭部分の出来高を引いちゃうくらいで考えたらいいと思います。

これだけ聞いたら髭部分は無駄だから無くして考えろ!って言われてる風に感じるかもしれませんが決してそういうわけではないです。

他の取引所にも髭はあるように、その後のチャート形状に影響を与えるような髭もあります。
これは出来高毎価格で考えるっていうのを1ヶ月くらいずっとしてたらなんとなくわかってくると思います。

長期足についてですが、長期足に関しては秒スキャ勢のことはあまり考えなくていいと思います。
他の取引所と比べてみればなんとなく、ここは秒スキャ勢のせいで出来高膨らんじゃっただけだなとかわかるようになりますから。

ただ長期になると問題なのは時間軸の短いbot勢なんですよね。
短期でトレードしてる時ってbot勢は決まった動きをしてくれるのでむしろ利用しやすいし対して見にくい出来高の付け方をしたりはしないんですけど、長期スパンで見ると塵も積もれば山となるでスッゲー邪魔なんですよね。

正直こいつらのつけた出来高に対する対処法に関しては、自分でも確立されてません。
誰かいい考え方とかあったら教えてください。
話しましょう。

まあ長期に関してはBFFXより見やすいチャートがいっぱいあるのでそれをみればいいと思います。僕は長期見るときは現物かフィネで考えてます。



<仮想通貨に関して取引所間の出来高の差>

質問があったので書きますけど、これって正直あんまり書くことないんですよね。まず簡単にいってしまえば
トレードするにあたっては自分の使ってる取引所或いはそのとき主導の取引所見たら?って思います。
そしてもっと言えば主要取引所の出来高全部足したやつ見たら?って思います。

まあそう言ってしまえば話終わっちゃうんできちんと取引所間の出来高の差について話そうと思います。

まず時間や時期ですよね。その取引所の特性。どんな人が取引してるのか。とかも出来高には影響してきますよね。

いやなんか取引所間の出来高の差の話ってやっぱりする事ないや...

そもそも今でこそ取引所間に出来高のさがある事ってわかりますけど、昔なんてそれすらわからない時代があったわけで...
出来高によって価格に対するポジションを見て市場動向を探ってるわけだから、取引所間に出来高に差がある事って大した問題じゃないんですよね。

多分出来高がこうならこう!っていうものがあって、どこか一つの取引所見て完結させたいなら大きな問題になってくると思うんですけど

思考の一部として捉えて主要取引所のチャートはちゃんと確認する。くらいの人からしたら本当に大した問題じゃないと思います。

強いていうなら短期トレード(4h以下のチャートでin outの判断をするようなトレード)の場合自分が使ってる取引所を最優先に考えたらいいと思います。レジサポ抜けそうかどうかみたいな局面の場所に限って他の取引所の様子も見てきてください。

4h以上のトレードの場合フィネが一番感度高いと思います。

それ以上でもなくそれ以下でもないですね。

【まとめ】

センチメント(市場心理)等がプライスアクションなどからわかるようになること
そうして知ったストーリーからドラマを組み立てること
歩み値や板からそれぞれの相手の癖や挙動を理解すること
それらをわかった上で出来高からギャップを探しポジションの流れに乗ること。

多分今まで書いた3つのnoteを全て簡単にまとめたら本当にこれだけだと思います。

長すぎて逆に短くしかまとめれないや笑

いつも言ってる通りこれ知ったからと言ってトレードで勝てるわけではないです。トレードってエントリー→イグジットのプロセスが大事なので今回の話も直接的にはなんら関係ないんです....

でも多分そのプロセスを組み立てる最中の思考の部分に役立つこと、いっぱい話せたと思います。

どうかな?
今まで3作にわたって合計で5万文字を超えるnoteを書いてきたけど、書いてしまえば何か自分って何も考えずにトレードしてるんだなーってしみじみ感じちゃってなんか恥ずかしい...

でもみんなに出来高とかに興味持ってもらえて、一緒に勝てるようになったら嬉しいなって思います。

その時は一緒にご飯食べにいきましょうよ(^_^)(奢りで)

とにかく今は自分に向かってお疲れ様って言ってあげたい笑

そういえばこの前DFさんとお話してて面白かったお話を一つ最後に置いていこうと思います。

いわゆる機関投資家と呼ばれてるような人でもかなわないようなメイカーが居て、その人達の前では機関なんて手も足も出ない
そしてそういう人たちは市場を自らコントロールせずに利益をあげている。


今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました🙇‍♀️
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