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ひとりで生きてゆくということ

このコロナ禍1人で部屋にいることが多くなってきて、何かと色々考えてしまう。今この時に大地震が起こったら26階のこの部屋に完全孤立するのは必至だ。おまけに私は足が不自由なので災害弱者なのだ。コロナの上に地震なんてダブルパンチで来られるとお手上げだ。急に焦りだし、まず非常食の確保から始めた。普段インスタントラーメンを食べない私はコープで10食程購入。5年間保存可能な水はストックしている。非常用トイレも大丈夫。スマホの充電器も2つとも満充電している。LEDランプも乾電池もある。あとは・・・・そう、冷蔵庫の中の物がこれから夏に向かうので停電になるとたちまち溶けて腐ってしまう。クーラーボックスがないではないか。保冷剤もない事に気づき楽天ポイントが溜まっていたので、大は小を兼ねると思い大きめのクーラーボックスと瞬間冷却の保冷剤を賺さずポチる。

ものの2日で玄関先まで大きな荷物を届けて頂いた。なんてありがたいことだ!!便利な世の中になったものだと昭和生まれが改めて実感した。

しかしこれはあくまでも自宅で居るときの事であって、出先でそれが起こると、もし津波なんかが来たら走ることができない私は真っ先にのまれるだろうし、辛うじて助かったとして避難所では床にぺたんと座れない動作に制限があるので生活できるのだろうかという不安が残る。第一に夫はまず助けに来てはくれないだろう。息子は小さな2人の子供と奥さんを守ることで精一杯。娘は同棲中の彼氏と2人でなんとか凌ぐだろう。

私は孤独死することは別段怖いとか寂しいとかはない。誰かに看取られて逝く事に特に執着していない。人知れず死んでいくんだと思うようになっていた。

でも、ひとりで生きてゆくということはそう簡単ではないんだとつくづく思う。






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