R5年度 筑波大学生命環境学群生物資源学類 編入試験体験記
2022年の筑波大学生物資源学類編入試験に無事合格し、入学することができました。編入を考えている方の力に少しでもなれたら幸いです。またここに記載していることは私個人の意見のため、すべてを鵜吞みにせず編入試験を経てこういう考えになったのか~ぐらいにしてください…
自己紹介
出身 八戸高専 化学系
成績 1~3年 10位 最高3位
4,5年 20位
TOEIC 580点 (5月受験時)
併願校 長岡技科大 生命機能工学課程
→合格
成績は特段高いというわけでもないです。筑波と技科大に関しては席次の高さで合格・不合格が決まるという感じではなかったです。TOEICは悪い見本だと思ってください。
筑波にした理由と併願校について
自分が筑波大学生物資源学類を志望した理由は農業作物に関すること、特に品種改良について学びたかったからです。最初は海洋生物に興味があって筑波大学生物学類と悩みましたが、募集人数が安定していること、だんだん植物の興味の方が大きくなったことの二つから生物資源学類にしました。併願校ですが、比較的募集人数が多く自分が学びたい品種改良についての研究室がある長岡技科大にしました。
併願校は下記を意識して決めました。
自分がやりたいことについての研究室がある
募集人数が多い
試験科目が第一志望と同じ
上のほうから重視して決めました。また時間、金銭的に合計3校までに絞った方がいいと思います。
試験対策
試験科目は化学、生物、数学、経済学の中から4つ選びます。私は化学、生物を選びました。理由は生物が好きだったから、5年間化学について学んできたからです。………ほんとのことを言うと数学が嫌いで、経済学について何にも知らなかったからです。つまりは消去法です。べつにどれが有利とかはないはずなので自分が得意な、受験勉強を続けることができそうな科目を選びましょう。
過去問は大学のホームページに過去3年分が掲載されてるので確認してください。
化学
セミナー・重要問題集・マクマリー有機化学・過去問の4つをやっていました。過去問は実際の試験での難易度、問題数の確認として使いました。(全部解けるようにはしたが、同じ問題は基本出ない)高校化学に関してはどのテキストでも大丈夫だと思いますが、大学レベルの有機化学の勉強にはマクマリー有機化学がいいと思います。また、物理化学系の計算はできるようにした方がいいです。どの年も一度は出ていたような気がします。
これだけでも大丈夫だとは思いますが余裕ある方はエッセンシャル細胞生物学に目を通すことをお勧めします。過去問と全く同じ問題の説明がちょくちょくあるので、試験中にこれやったやつだ!となるかも
追記 23/04/24
試験3か月前から開始しました。記録を取ってなかったので勉強時間は覚えてないですが、高専でずっと習っていたことと、生物・TOEICに力をいれたためあまりやりませんでした。
生物
高専で使った生物の教科書を一通りやった後に基礎問題精興をずっと繰り返していました。いろいろな問題集をやるよりも一つに決めて繰り返して解く方が大事だと思います。生物だけでなく他の科目にも言えることですが、
絶対にヤマを張らないでください。
追記 23/04/24
4年の1月ころから開始してました。高専で生物の授業がなかったので1日2時間、休日は4~5時間くらいやってました。生物系の研究室に行きたかったので特に時間を割きました。
TOEIC
580点近くを5月までに取れなかったら5月にあるテストを受けた方がいいと思います。そんな点数とっくに超えているわ!って方はごめんなさい。
勉強法については言えることはないです。ほかの方を参考にしてください。
裏技に近いですが、春(たしか3~5月くらい)にスコアが上がりやすいらしいです。受験者数が増えるからとか…(信憑性はないです)
面接
生物資源学類は面接が本番です。何よりもここに力を入れてください。
最初に800字の作文を書くことになると思います。あの志願書と一緒に送るやつです。これはいろんな人に添削を頼んだ方がいいと思います。私は担任の先生、研究室の先生、最後に国語の先生に頼みました。面接は志望動機書を見ながらやるので、最低一人は目を通してもらうようにして下さい。
自分が学びたいことについては、基礎的な情報をまとめ、答えることができるようにしましょう。品種改良を例にすると、具体的に何の品種が生み出されたのか、メリット・デメリットは?品種改良の具体的な手法は?とかです。ニュース記事に目を通すことも重要だと思います。
自分が配属されている卒研室とは全然違うところを希望する方もいるとは思いますがそんなに気にしなくても大丈夫です。あんまり突っ込まれませんでした。また、高専で頑張ったことは?(卒研以外で)と聞かれることもあるので適当に回答を考えておきましょう。
当日の面接では、午前午後に分けられて、先生は3人で15~20分やりました。雰囲気は終始和やかでしたが、入学後別の編入生に聞いてみたところすごい厳しかったと言っていたので運です。祈りましょう。質問は以下のことを聞かれました。
なんで筑波大学にしたの?
将来の展望は?
なんでこの勉強(自分の場合は植物)に興味を持ったの?
高専ではいろいろ実験をしているけど具体的には何をしたの?
なんで高専に進学したの?
高専自体の成績について?
教職員になりたい?
筑波大学にした理由はちゃんと答えれるようにしてください。自分がいきたい研究室の論文を読んだこと(アブストだけでもいいかも)、大学の施設について話したところ好感触でした。面接を通して、将来何がしたいのか、やりたいことをちゃんと説明できるのかが重視されていると感じました。また、学びたいことや、つくばを選んだことに具体的なエピソードがあると反応が良かったです。(オンライン説明会とか)自分は遠距離なこともあり、研究室訪問はしなかったですが、近場の方は研究室訪問してみるといいかも
成績に関しては体育の成績が低かったので聞かれました。うちの高専はなぜかゴルフをやるので、ゴルフが苦手で…という風に答えました。誰が体育の時間にゴルフやりたいんだよこの時に成績がいいねと褒められたので、高専時代の成績がいいに越したことはないです。(悪いとダメということではない)自分のように成績が低いところがあったとしても、どのように改善していくか具体的に答えることができたら大丈夫です。
ちなみに口頭試問的な感じのことも聞かれました。
ビュレットの注意点教えて
エネルギーとは?仕事とは?(口頭質問ではないとの前置きがあった)
どれも答えられなかったです。面接を担当した先生が物理の先生と分析化学の先生だったので以上のことを聞いたらしいです。
最後に面接の練習についてです。絶対にやりましょう。私は植物の品種改良について学びたかったので、生物に詳しい先生に頼んで口頭試問の対策を行いました。練習は合計3回行いました。自分が想定していない質問とかを教えてくださるので、やればやるだけ得です。編入試験の半分の配点を持つのでちゃんと対策しましょう。
点数
追記 2023/05/13
入試のときの成績が届いたので公開します。
総合点 /TOEIC/学力検査(化学と生物)/面接点
553/ 117 /155 /281
TOEICが5割ちょっとしか点数を取ることができていませんでした。580点では足りないですね。4年の1~3までには600点超えた方がよさそう。
学力検査は7割越えでなかなかいい感じ。テストの手応えは化学がすごく簡単で、生物は難しめだった。高専生はあまり生物をやらないと思うので入試科目に生物を選ぶなら早めに手を付け始めましょう。
面接点も7割越え。一番配点が大きくその分力を入れたのでこの点数を出せたのだと思う。しっかり面接練習をしましょう。
総合点は800点中の553点ぎりぎり7割超えることができませんでした。
上位10名を合格にしているのか、一定の点数を超えたものを合格にしているのか不明だが7割を超えたら多分合格できると思う。
最後に
編入に関する情報は少なく、不安になると思いますが、少しでもその不安を軽くすることができたなら幸いです。最後に現地でするべきことについて書こうと思います。
交通手段の確認 バス停の位置とか
復習 新しいことはやらない
以上です。何かありましたらこちらまでお願いします。
Twitter @hryu82
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?