デザインのLightning Talkイベント主催してみた
こんにちは、freee株式会社でデザイナーをやっているhiroといいます。この記事はfreee Designers Advent Calendar 2022の23日目の記事です。読んで頂いて、ありがとうございます!
今年の下半期に、freee株式会社主催のデザインに関するLTイベントを2回開催しました。私はそのイベントの企画、運営、その他諸々、登壇以外を全部やりました。その舞台裏について書こうと思います。
コロナ禍以降、いろんなイベントがオンラインになって、イベント自体がいろんな意味で身近になったと思います。みなさんも、聴衆としてイベントに参加するのは当たり前、中には登壇したこともあるという方もいらっしゃると思います。しかし、主催をするという機会はあまりないのでは?と思い、その経験を伝えられれば、と思って記事にすることにしました。また、記憶がフレッシュなうちに記録に残そう、さもなければ忘れてしまう・・・という超個人的な動機もあります。
"freee Design Night" について
イベントのタイトルは「freee Design Night in Fukuoka」 です。弊社のエンジニアのイベント「freee Tech Night」にあやかって、TechをDesignに変えた安易なタイトルです。「in Fukuoka」とついているのは、このイベントを開催することになったきっかけが、福岡県にデザイン拠点を開設することにあるためです。freeeの名古屋開発拠点を開設した人に助言を求めた時に「イベントをやって、『freeeが名古屋に来るぞ』という認知を獲得した」と言っていたので、それをストレートに受け止め「なるほど、福岡でもやるぞ!」と思ったのが、今年(2022年)の4月頃でした。
目的
イベントの目的は、大きく2点あります。1つは、拠点開設をするにあたって、現地に横のつながりがあったら、いろいろ良いことがあるんじゃないか、と思いました。もう1つは、採用リードの獲得です。会社目線での拠点開設の目的は「採用」に尽きると思います。なので、そのための認知獲得、あわよくば候補者がイベントに来てくれないかな・・・というヨコシマ(?)な気持ちでした。
詳細
イベントは、年内で2回開催しました。
① freee Design Night in Fukuoka 1
日時:2022年8月19日19:00〜
Connpass: https://freee.connpass.com/event/255107/
YouTube: https://youtu.be/IZ_2WSquTx0
② freee Design Night in Fukuoka 2
日時:2022年12月8日19:30〜
Connpass: https://freee.connpass.com/event/266563/
第一回はオンライン(Youtube Liveでの中継)、第二回はオフライン(現地開催)です。当初は第一回もオフラインで開催する予定でしたが、コロナ患者数の増加のタイミングと重なってしまい、大人数で集まってイベントするのは止めたほうがよい、という判断になりました。今になってみると、どのような理由であれオン・オフの開催経験があって、比較して考えられるのはいいことだと思います。
準備・・・って、そもそもどうやるの?
6月頃から、さてそろそろイベントの準備をせねば、と思い始めましたが、どこから手をつけていいかさっぱりわかりませんでした。わからないから、人に聞こう!と思って、まずは同僚のhiromitsuさん(freeeのデザイナーで、第一回の登壇者)に相談して、まずは福岡現地の事情に詳しそうな人を紹介してもらいました。そこで社外の有識者のisekiさんを紹介してもらえたのが、いま思えば超ラッキーだった・・・
開催場所
当初は第一回もオフライン開催の予定だったので、場所を決めないといけませんでした。福岡には自治体や公的な団体が貸してくれる会場がいくつかありましたが、いくつかレギュレーションがあって難しさを感じていました。そんな中でisekiさん経由でGMOペパボ株式会社の福岡支社を紹介して頂けたのが、第二の超ラッキーだったと思います。
「日時・登壇者・テーマ」の決定
振り返って考えると、これらの3要素は互いに影響しあっていて、そこにある種の難しさがあると思います。例えば、日時をある程度意思を持って「この時期にやるぞ!」と決めておく必要がありますが「特定のこの日」と決めるのは、会場の空き状況や登壇者の方々の都合も考慮に入れる必要があります。
また、テーマと登壇者を決める順番も難しかったです。テーマを決めて、そのテーマについての有識者を探して、その方に登壇をお願いする、というのが一番正しそうと思うものの、そこに厳密さを求め過ぎると、最終的に登壇者が見つからない、という事態に繋がりそうです。聴衆の方々に興味を持ってもらえて、登壇者にとってほどほどに許容範囲があって、しかしブレないテーマ設定をする必要がある、ほどよくユルくほどよくシメる・・・と今は思っています。
connpassページの準備
これがノウハウの塊のような作業で、isekiさんのダメ出しがなかったらいろいろマズいことになっただろう、という感覚はあるのですが、当初何がどうダメだったのか全部は思い出せない・・・いろいろ思い出しながら列挙してみようと思います。
・イベント詳細本文の段落構成。特に「こんな方におすすめです」というセクション。そういうの、あった方がいいんだな、と思いました。
・オフライン→オンライン開催に変更になったことの周知。イベントページを書き換えるだけじゃなくて、メール通知を送るなど。会場の情報を削除する。
・サムネイルの縦横比(今、第二回のページを見たら上下が切れてたw)
・言葉づかい。丁寧な表現には気をつけていましたが、略語が一般的でない、とかは自分で気づくのは難しい・・・
「参加者数が増えるconnpassページの書き方」という軸でABテストとかしたいな、と思っています。
ストリーム環境の準備
第一回をオンラインで開催することに変更したのが、開催日の2週間前でした。よく考えると、その意思決定をするまでは「YouTubeでライブストリームができるはず」くらいの考えしかなく、いろんな場所にいる登壇者を適切にスイッチングして進行するために何が必要か、あたりの部分についてはぜんぜん考えていなかった(というか、そもそも思い至らなかった)です。そんな中、滞りなくイベントを遂行できたのは、freeeの社内に有識者がいたから、というこれまたラッキーとしか言いようのない要因によるものでした。振り返って考えてみると、配信に関わることを知れば知るほど、更に知らないことが出てきて恐怖したのが思い出されます。ここが一番「失敗」に近づいた瞬間だった気がします。事なきを得たのは、配信の仕方を指導してくれたymrlさんの協力と、そもそもfreeeが配信に強い会社だったというラッキーのおかげです。
イベント当日
第一回はオンライン開催でした。オフラインであれば、登壇者は台に上がって、一通りしゃべって、台を降りる。司会者はそれを3〜4会繰り返す。ですが、オンラインだとそんな簡単なことをするのにも、登壇者は控室と発表室を出たり入ったりする操作が必要ですし、司会者は画面のスイッチングをする必要があります。事前に練習もしましたが、慣れないことで緊張していたと思います。本番では冒頭マイクオフのまま自己紹介をするなど、ちゃんとお約束を踏襲した失敗をしました。
第二回オフラインであったので、机を避けたり、椅子を並べたり、オフラインっていいなぁ(慣れている)と思ったのですが、Connpassページに会場の住所は書いたけどビルの何階かを書き忘れるなど、オフラインならではの失敗もしました。
イベント中は、自分は司会なのでLTとLTの間に気の利いたコメントの一つも言いたい、と思うのですが、なかなかうまくいきません。精進したいと思います。オンラインでは聴衆を目の当たりにすることはないので緊張しないと思っていましたが、むしろ逆でした。幸いなことに100人以上の方にご参加頂いて、「100人」という概念に対して緊張した覚えがあります。YouTuberとかVTuberってすごいな・・・と身を持って実感しました。
ふりかえり
全体の感想として「とにかく、やってよかった!」と思っています。準備をしている間は大変ですが、やってみないとわからなかったことがたくさんあると思うし、イベントが無事に終わるとある種の爽快感が得られます。事後アンケートを見ると、参加して頂いた方々には一定以上に満足してもらっているようですし、freeeの認知獲得にもつながっていると思います。
一方で、改善の余地があるとも思います。イベントを継続的に行ってゆくためには、仕組み化できる部分はそうしていく必要がありそうです。特に、聴衆への告知の方法(現状、Twitterパワーの強い人に頼んで拡散してもらう、が主体)と、コロナを含む想定外の事態への対応は、大きな課題です。
また、目的(コミュニティ形成と採用リード獲得)に向けた効果は、正直よくわかりません。もちろん、やらないよりやっただけ一定の効果はあったと思います。しかし、イベント開催という手段以外にもfreeeのことを知ってもらう手段はいろいろありそうです。コミュニティ形成については、イベントに参加してもらった人とその日にしか接点が持てないのはもったいないよね、という考えで始めた試みでした。たしかにそうなんだけど、それなら何を継続的に提供できるのか・・・という点については、深く考えられていなかったと思います。なんでコミュニティを作るのか、そのコミュニティをどうしてゆきたいのか、というあたりをはっきりさせるのは、やはり大きな課題であると思います。
謝辞
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました!「freee Design Night in Fukuoka」は、たくさんの方々の協力と、たくさんのラッキーで成り立っています。この場を借りて、お礼申し上げます。
isekiさん:isekiさんのご協力がなければ、そもそも実施不可能だったと思います。ありがとうございます!
登壇者の皆様:合計8名もの方々に登壇して頂きました。面白いお話+ファシリテーションをありがとうございます!
GMOペパボ株式会社福岡支社の皆様:会場を貸していただき、設営の手伝いをしていただき、登壇のご協力をいただきました。ありがとうございます!
freeeの同僚の皆様:twitterでの拡散に協力してもらいました。tottsuさん、ステキなサムネを作ってもらいました。ymrlさん、配信のイロハを教えてもらいました。ありがとうございます!
さて、明日はwozさんの「俺が思うガチャガチャの魅力」です。3歳の娘がガチャガチャを覚えてやりたがるのですが、欲しいものが出ないと怒るので困っています。なんとかしてください。明日もよろしくお願いします!
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