
つぶや記、「もう一度みたいライブ」。
人が雲をつくる。忘れられない光景。
1997年、Rage Against The Machineのステージ。フジロックの初回は大惨事😨として知られています。私も体験者(フェス観客というよりこのほうが実感に近い)の1人でした。会場は本当に富士山付近のスキー場。仕事終わりにほぼ徹夜で朝に着いた会場付近は駐車場もわからず、坂道の途中に縦列駐車して上まで登ったような。すでに嫌な予感。暫く「あぁ屋外の広いところで自由に音楽聞くってこんな気持ち良いのね」なんて時間もあったかどうか(ラインナップは今見ても錚々たる顔ぶれ。たぶんいくつか見たはず。同時進行の2ステージを行ったり来たりどう過ごしたか記憶にないけど)。
徐々に憂鬱な雲の隙間から雨漏りが始まって、すぐ足元はグチャグチャに。マズイ。もとより天気予報は台風。急に誘われて準備なし知識なし、ノリだけだった22歳。仲間も自分も格好はほぼTシャツに短パン。振り返ってもあんな暴風雨の中を頭から雨晒しで数時間も外に立ちっぱなしだったことありません。野っ原で雨宿りも腰を下ろせるところはほぼ皆無。救護も動線も案内も不備脆弱。7/26の山は寒くて寒くて、会場のそこらじゅうに落武者だらけ。毛布もただの重しみたいでしたが、それでも手にできた人は幸運なほうでした。もうやばい、仲間が倒れそう、そう話し始めたのはトリのレッチリの前、レイジのステージ。まだ日本では無名、私もまだ聞き込んでない頃でした。後方でぼんやり立って眺めていた前方から、ステージに登場して演奏が始まるや否や、雲が湧き上ったのです。暴風雨でHPを削られ、ずぶ濡れになっても前方を陣取るやぶれかぶれな観客の人熱(ひといきれ)でした。それもとてつもない熱量の。扇情的で腹底に響くレイジのパフォーマンスと相まって、目の裏にしかと焼きついています。それでも、仲間がぶっ倒れる寸前だったので、その20分ほど後に会場を去りました(なのでレッチリは断念)。
と、ここまで書いておいて、もう一度みたいか?・・・今でも書きながらスニーカーの中のグチュグチュした滑り気と鳥肌と冷たい指先の感覚を思い出します。なので、あんなのは万全鉄壁の防備で、ぜひ😤YouTubeにどなたかがアップしてますね。懐かしい映像。。
(スカパー!さんが以前企画したお題で思い出したので、ここに置いておきます。)