古面白い漫画推薦文「みどりのマキバオー」作:つの丸
ギャグと熱気の大レース、3馬身差で熱気の勝ち!
みなさん、こんにちは。
それでは今回もオススメしていきましょう。
古面白い漫画、今回採り上げるのは「みどりのマキバオー」です。
この漫画、連載第1話の2ページ目、いきなりインパクトのある見開きが展開されます。
右側のでかい鼻の生き物が主人公のマキバオーなのですが、後ろにいるのがちゃんと「馬」然としているのに対して、この容貌。
そして客席のおっさんに関してはよく見ると完全に全裸です。
明らかなギャグマンガだな、そう判断するには早すぎます。
いや、まあ序盤はしっかりギャグ漫画ですし、主人公のマキバオーの旧名も「うんこ たれ蔵」なんですけど。ただ、それを凌駕するように展開していくレース模様。
正直、この漫画よりも純粋で熱さを持った主人公の作品ってあまり類を見ないと思います。
それこそ、漫才コンビ錦鯉の長谷川さんのような馬鹿さをもっているにもかかわらず、競走馬として全力でレースに臨む姿は圧巻。
この作者のつの丸先生、元々はギャグマンガ化なのですが、マキバオーの後に描いていたサバイビーも非常に熱く、少年漫画らしからぬ重い内容でした。
(あまりに当時のジャンプらしくなく、あえなく打ち切りエンドでしたが…)
ところでこの漫画、不思議なのが主人公のマキバオー(うんこ たれ蔵)と親分(師匠?)であるネズミのチュウ兵衛は普通に人間とコミュニケーションをとれるのですが、他の馬たちは馬同士では話せるものの、人間とはコミュニケーションが取れません。
半面、ウマ娘プリティダービーのコミカライズでは、馬自体が擬人化され、調教師や他のキャラクターとコミュニケーションを取っていることは至って自然です。
ともすれば、そこが違和感として残る気がするのですが、マキバオーやチュウ兵衛のあまりのキャラ立ちによってほとんど違和感がなく読み進められます。
どんなストーリー?
話としては主人公の馬、マキバオーが競馬で勝ちあげっていく成長物語なのですが、とにかく熱血。
ギャグマンガの皮をかぶったスポコン漫画として師匠、仲間、ライバルとの出会いを経てドンドン競走馬として成長していくのです。
しかもそこは競馬界、血統が非常に大事です。
強い馬の子供、兄弟がライバルになるので、マキバオーも強い兄弟の敵が出てきます。
もちろん、馬は一回の出産につき1頭しか生まれず、兄弟同士の面識もない中で出会います。
そんなライバルの中でも一際輝くのがカスケードという競走馬。
王者として君臨しつつ「黒の帝王」などと呼ばれる圧倒的な強さを持ちつつも、ライバルやチュウ兵衛に対しては「いつも負けっぱなし」とレースに対して真摯に取り組む姿、それでも負けまいと邁進する姿は生半可なスポーツ漫画では味わえません。
おすすめポイント
・レースの熱さ
・ライバルキャラのカッコよさ
・馬の現役期間の短さ
これらがポイントです。
上の2つは先述の通りです。
しかしながら、それらを裏付けているのが競走馬の現役期間の短さという点です。
どんな馬も現役期間は精々3~5年程度。
その短い中を生きる馬たちが、もっと長く生きる人間と共にレースに臨んでいくというその密度の高さ。
それがこの作品の根底にある素晴らしさだと思います。
最後に
ということで、今回は「みどりのマキバオー」を取り挙げました。
その後、期間を置いて、その後のストーリーを描いた「たいようのマキバオー」という作品もありますので、良ければあわせてどうぞ!
先週は更新できなかったので、今週はもう1,2本更新したいと思っています。
ではまたー。
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