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#2.株式投資の検証システムの体系を考える
1.検証システムの要件
検証システムはあらゆる株式相場に耐えられる投資スタイルを見つけられるよう、下記3点を満たすことを要件としています。
要件1.対象企業は、「すべての上場企業」とすること
要件2.検証期間は、「長期化」すること
要件3.検証作業は、「自動化」すること
要件1
経済を引っぱる産業は時代とともに変化します。また、産業を引っぱる企業も時代とともに変化します。
例えば、時代の流れに乗って今後成長が期待できる企業(グロース株)に投資する場合は、市場全体のなかから勢いのある産業を選び、さらに同産業のなかでとくに勢いのある企業を選ぶことが求められます。
そのため、本システムでは市場に上場しているすべての企業を対象とします。
なお、ボクの場合は、日本株では日本取引所の約3,900社( 2023.8時点 )、アメリカ株ではニューヨーク証券取引所の約2,400社とナスダック市場の約3,600社( 2023.4時点 )、を対象としています。
要件2
経済活動は、予期しない(予期が難しい)できごとで大きなダメージを受けることがあります。
近年の主なできごととしては、2007年のリーマンショック、2011年の東日本大震災、2020年のコロナショックなどが挙げられます。
投資スタイルを考える場合、このようなできごとが起こった場合の対処法( 株価が〇%下がったら損切りをする、など )を事前に決めておくことが重要です。
そのため、検証期間はできる限り長期とします。
なお、ボクの場合は、株価のデータは1983年~、決算短信(四半期ごと)のデータは2007年~、蓄積しています。
要件3
要件1でもお伝えしたように、経済や企業活動の状況は時代とともに変化します。
株式投資で資産を増やすには、このような変化を追跡して新たな投資先の選定などを継続していくことが必要です。
しかし、ボクのように兼業で投資を行っている場合、このような選定作業のために毎週数時間もの時間を確保することは難しいです。
そのため、最新の株価や決算情報の取得や反映は仕組化しておき、できる限り「自動化」します。
なお、ボクの場合は毎週末に更新作業を行っていますが、人手作業はイレギュラーな決算発表( 決算期間の変更、単独・連結の変更など )の確認に1時間ほど、そのほかの集計作業や企業選定は自動処理にしています。
2.検証システムの体系
検証システムは、1つの大きなツールで構築してしまうと小さなバグでシステム全体が停まってしまう恐れがあります。
そのため、検証システムは、下記❶~❺の「サブツール」を「メインツール」で管理する構成にしています。
なお、各ツールの詳細は今後公開していきます。
メインツール.データ管理
株価や決算情報、サブツール➊~➎の計算結果を管理するツール。
サブツール❶.データの取得・成型
株価(日足)や決算短信をWebサイトから取得して、予め決めておいた所定のフォーマットに変換するツール。
サブツール❷.データの調整
株式の分割情報をもとに、始値・高値・安値・終値を調整するツール。
サブツール❸.指標値の算出
SMAやRCIなどのテクニカル指標や売上や利益の伸び率などの決算指標を算出するツール。
サブツール❹.売買ルールの適用
移動平均線のゴールデンクロスのときに購入する、といった自分なりの売買ルールを適用して具体な売買日を特定するツール。
サブツール❺.シミュレーションの実行
特定した売買日をもとにシミュレーションを実行し、勝率や期待値を算出するツール。
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3.使用したアプリ
ボクは、これまでに情報処理にかかる専門知識を学んでいないため、高度な解析アプリを使うことができません(笑)。
そのため、検証システムはMicrosoft Officeの標準アプリ(Excel)や無料で入手できるアプリ(Python)で構築しています。
▶ Microsoft Excel
Microsoft Excel スプレッドシート ソフトウェア | Microsoft 365
▶ Python
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