意外な味方/ただいま投稿中
Yo yo yo!
ここはウクライナ国境近く、広大で冷え冷えとした大地でのロシア兵キャンプ!火を囲んでみんな集まってるんだが、そこに北朝鮮からの新入りがやってきたってわけよ。みんなでジロジロ警戒しながらその連中を見てるんだ。なんせ、到着して数日、夜明け前にガタガタ音立てながら軍用トラックで現れたもんでね。
その北朝鮮兵たち、ロシアの軍服着てるけど、見りゃ分かるんだよ!ガリガリに痩せてて、目はうつろ。なんか、何かを探してるようで見つからないって感じの顔つきだ。そんな飢えたような目つきに、ロシア兵たちはゾクッときたわけよ。
「おい、あいつら見てみろよ」と、あるロシア兵がボソッとつぶやく。「あんなに痩せてるんだぜ。こんなやつらが援軍なら、俺たちも神に頼むしかねぇ」
で、噂はすぐに広がったわけさ。古参のロシア兵の中には、「他の部隊から来たやつで、変な寄生虫にやられたって話を聞いたことがあるぜ」とか、「北朝鮮脱走兵の体の中で、指の太さくらいの虫がうごめいてたらしいぜ」とか、ヤバい話が飛び交い出したんだ。それ聞いてロシア兵たちは、北朝鮮兵が近づくたびに無意識に距離取っちまうんだよ。
中には鼻で笑ってるやつもいたけど、そいつでさえ距離を置いてた。「こいつら、ここじゃ役に立たねぇよ。山とか谷で訓練してるだけで、広い平野なんて慣れちゃいねぇんだぜ。ここはウクライナ、北の斜面じゃねぇんだよ」
北朝鮮兵は集団でウロウロ、目はキョロキョロ。完全に地形に慣れてないのがバレバレだった。しかも、なんかライフル持ってても馴染んでない感じで、まるでその武器が他人のもんみたいに手探りで扱ってるんだよ。
訓練が始まると、彼らのギクシャクが丸見え。平野なのに、やたら身をかがめたりジグザグに動いたりしてんの。おいおい、そんなに目立って大丈夫かって思ったら、案の定、ウクライナ軍の砲撃がバッチリ正確に飛んできた。何人かはすぐに冷たい地面に倒れちまった。こいつらにとっては、厳しい任務のスタートだったわけよ。
ロシア兵たちは、同情半分、軽蔑半分で見守ってたさ。こっちは戦場に詳しい援軍を期待してたんだけど、来たのは虚ろな目をした、まるで飢えた幽霊みたいなやつらだったんだよ。
このストーリーに登場する人物名、団体名等は全て仮名です