天才じゃないって、強みだ | アートとコピー#2
第2回の講義。ゲスト講師としていらっしゃったのは、アートディレクターの副田高行さんでした。
朝日広告賞でグランプリを獲得。実務でも話題になる広告を多数手掛けられてきた。順風満帆なキャリアを歩んできた、雲の上の存在というか天才というか。そんなイメージを副田さんに抱いていました。
でも実際にお話を聞いていく中で、そのイメージは大きく変わりました。副田さんは誰よりも、自分からチャンスを作ってきた人なんだと。
特に印象に残ったお言葉、忘れたくないお言葉を書こうと思います。
おしゃれなビジュアルやコピーが主流だった時代。ヘタウマなビジュアルで勝負したり、商品の特徴から逃げない広告にしたり。自分だけの椅子を作っていった。
みんなと同じことをしているだけでは、どんぐりの背比べとなってしまうというか。誰かに見出されるのは難しくなる。ライバルのいない領域を見つけて、そこで輝きを放てば見つけてもらいやすくなる。
王道を行くのが全てじゃないんだ。
「早くメジャーな広告賞で受賞しないと…」
あくまでも広告賞は手段の一つでしかないのに、
変にこだわっていた自分がいた。もう少し視野を広げて、チャンスを掴みに行こうと思いました。
ハッとさせられました。特別な才能がないことを、嘆く必要なんてなかったんだ。
コピーライターになってもうすぐ2年。
とはいえ仕事でなかなか結果を出せない。公募でも華々しい結果を残せない。既に成果を残している方々を見て、「自分には才能がないんじゃないか。この仕事は才能がものをいう世界だった。才能がない自分には、この仕事向いてないんじゃないか…etc」そう思う場面が多かったんです。
今回お言葉を頂いて、少しだけ前向きになれました。天才じゃない自分にも、何かできることがあるのでは?普通だからこそ、多くの方の気持ちに寄り添ったものが作れるんじゃないか?特別じゃない自分を、とことん利用してやろう。
大事なのは気の持ちよう。
自分の可能性を信じてみます。
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