JリーグとJFAは審判への対応を早く打ち出すべきだ
5月17日(金)に埼玉スタジアム2002で行われた、浦和レッズ対湘南ベルマーレでの衝撃的な誤審については大量に報道されていますので改めてここで経緯を書く必要は無いと思います。
以前、こんな投稿をしました。
誤審とVARとDAZNとtoto
https://note.mu/hrsgmb/n/n48027cca938a
そしてJリーグを対象にしたサッカーくじtotoがあるのですから、誤審によって勝敗が左右された結果、「自分が買ったクジが外れた! 賠償しろ!」という訴訟でも起きたら大事になりかねません(もちろん免責事項として書いてあるのだと思いますが)。その意味でも誤審は減らすべきなのは言うまでもありません。費用面の問題をクリア出来るのであれば、早く導入して欲しいとは思います。
5月3日に行われたJリーグの試合での誤審を受けて書いたのですが、まさか2週間後に遙かに上回るレベルの誤審が出てしまうとは思っていませんでした。
今回の件を受けてVAR(ビデオアシスタントレフェリー)やGLT(ゴールラインテクノロジー)の早期導入がまた議論に上がってくることは間違いないでしょうし、やむを得ないものとも思えます。
「私の席からも入ってるように見えた」 村井チェアマン、ゴールラインテクノロジー先行導入の可能性も示唆
https://www.football-zone.net/archives/189646/
Jリーグの村井満チェアマンが試合後に報道陣の取材に応じ、「私の見ている席からもゴールを割っていたように見えた」と言及。「ゴールラインテクノロジーも先行して導入していくことも議論していかないといけない」と自身の見解を語った。
チェアマンが語ったからと言ってすぐに導入されるほど独善的な組織ではないはずですが、このジャッジは結構大きな影響を与えるような気がします。
それほどまでに今回の誤審は酷いと思います。
もしそのまま湘南が負け・引き分けだった場合、「totoの結果が誤審で左右された!」とか「審判が買収された!」とか言い出すヤカラが出てきて裁判沙汰にでもなったら(さすがに賠償判決が出るとは思えませんが)、関わった審判にも、Jリーグにも、スポーツ振興くじにも大きなダメージが発生します。
この試合での審判団、マッチコミッショナーなどは最終的に湘南が逆転勝ちしたことである意味救われました。極論すれば、今回の誤審で損をしたのはゴールのインセンティブ報酬をもらえなかった杉岡ただ一人です。
しかし、それで終わるわけにはいきません。
技術運用面での再発防止にはVARやGLTを早く導入できるかどうか、ということですが、いっそのこと全クラブ全スタジアム一斉導入でなくてもいいのではないでしょうか。準備が整っているクラブ・スタジアムだけでも先に導入しても良いと思います。公平性という観点で問題があるかも知れませんが、誤審が起きる可能性を減らせるのに放置している方が公平性に問題があるでしょう。
さらに審判に関しても、これまで大きなミスジャッジをしたレフェリーには再研修を命じたり、しばらくジャッジさせなかったりといった処分が下されていましたが、今回の主審と副審(浦和ゴール側)にも同様の処分が下される思われます。さすがにそのまま次節の試合に出したらとんでもないブーイングが出てしまうし、当人も冷静にジャッジできずさらに混乱した判定をしてしまいかねません。
湘南やその他Jリーグサポーターからすると永久追放してくれと言いたくなるかも知れませんが、Jリーグはすぐにでも今回の誤審に関しての公式な見解と、関わった審判への処分を発表すべきだと思います。それこそが審判を保護することにもなるはずです。