スミッシングの流行注意報
携帯電話のショートメッセージ(SMS)でのフィッシングメール、すなわちスミッシングが増えてきました。こういったSMSでの迷惑メールは多分誰もが受け取ったことがあるはずです。
単純な、明らかにおかしいメールではなくて、ショッピングサイトや運送会社を装ったメールのため、自分が買ったものについてのメールかな?と思って開いてしまい、そこから偽サイトに誘導されてカード情報などを抜き取られてしまうシステムになっています。
Eメールでも迷惑メールは減りもせず毎日届きますけれど、SMSの迷惑メールは今のところはたまにしか届かないですが、そのためかえって、ついうっかり開いてしまう人もいるのでしょう。
振り込め詐欺も未だに存在していますが、これは必ず電話でやり取りした上で、お金を振り込ませるor持ってこさせる必要があり、多くの人が介在するし、手間も時間もかかります。
その一方で迷惑メール・スミッシングは手軽と言ったらダメですが、多分一人でもやれます。ダークウェブの世界でどのように情報が流通しているか知りませんが、犯罪者の立場からしたら、フィッシングで得た情報を売る方が、振り込め詐欺よりはリスクも少ないはずです。SMSなんて0~9の数字を11桁(実際には8桁プラスα)をランダムに並べて送信すれば良いので、@の前の文字列が無限に存在しうるEメールと比べたら、そりゃあ簡単です。
SMSの迷惑メールはガラケーでも可能だが、そもそもリンク先をまともに開けないので意味がありません。しかし、高齢者のスマホ利用率が増えれば、スミッシングに引っ掛かる高齢者も増加していくでしょうし、ますます社会問題化していくでしょう。
迷惑メールも同じですが、サービス提供企業が一つのサービスは信用や管理が問題になるが、メールやSMSのように集中的に中央管理者がいないものも、犯罪者が利用しやすくなってしまいます。LINEやTwitter、Facebookでももちろん悪事を働く人間はいますけれど、中央の管理者によってBANされやすいサービスと、されにくいサービスでは被害の数も大きく異なるはずです。
スミッシング対策についても、携帯電話キャリア各社が多くの手段を講じているでしょうけれど、迷惑メール同様、イタチごっこになるはずで、結局一番有効な対策が、ターゲット側が十分に注意するということしかないのですよね。
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