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iPhoneの純正カバーに思う、皮革製品の需要と供給の将来

2017年9月に発売されたばかりのiPhone8Plusをすぐに購入し、今まで使い続けています。派手なゲームをすることもないので未だにパワー不足を感じる場面もありません。しばらくは使い続けるでしょうけれど、カバーは気分転換のため時々入れ替えています。

買った当初はそれまで使っていたiPhone6Plusから流用したバンパーを使ったり、100円ショップで売っていたTPUカバーを入れ替えて使っていましたが、1年経たないくらいのところでアップル純正のレザーカバーを買いました。

それを一年近く使っていて、今度はQi充電可能なスマホリングを使っていたのですが、やっぱりまた純正のレザーカバーに戻したりしています。

この純正のレザーカバーはiPhoneを入れたとき、持ったときにさすが純正、と思わせる出来を感じますが、それなりの値段がする革製品は、手に馴染む、という感想が合うのはどんなジャンルのものでも同じでしょう。

人類が生きるために動物を狩り、肉を食べた後に皮をはいで加工した歴史が続いてきた以上、石油から作られる合成樹脂製品に比べて、本能的に心地よい感触を覚えるのは当然かも知れません。

この皮革製品を作るためには、当然ながら動物が必要です。現在では皮を取るためだけに牛や豚を育てて殺すことは禁止されているそうです。あくまで、食肉として加工する過程で出てくる副産物として皮が供給されています。

最近では欧米を中心に、肉食としての畜産を非難する動きが出ています。「動物が可哀想だから」という理由には個人的には首肯しがたいですが、畜産の過程で大量の資源を利用し、また牛のゲップによる大気汚染などを理由にするのは納得する部分もあります。

人工肉産業も急速に発展していますから、将来的に自然の畜産による肉食は大幅に減る時代が来るかも知れません。そうなると、食肉加工の副産物である皮革製品も大幅に減ると言われています。実際、かつて狂牛病騒動が起きて牛肉の加工が大幅に減ったときには牛革が大幅に値上がりしたそうです。

食肉製品と皮革製品の需要のバランスが取れなくなると、少ない方に合わせざるを得ません。多い方に合わせるとなると、肉を食べないのに皮だけのために動物を殺すと言うことになってしまいますから。

いずれは皮革も大幅に減るでしょう。ただ、現状のフェイクレザー製品はまだまだ本革に匹敵するところまでには至っていません。人工肉同様、人工皮革も今後は発展していくでしょう。

また、iPhoneの純正カバーもレザー製品は無くなるか、人工皮革になるでしょう。これはアップルの社風からいってもそう遠くないうちにそうなると思います。現時点ではまだまだ革製品を扱っていますが。

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