Wordのアドイン化した一太郎も見てみたい
少し前に、ジャストシステムが毎年恒例の一太郎の新バージョンを発表しました。
合わせて、ATOKも新バージョンが発表されましたが、こちらの方は今ではサブスクリプションで使っている利用者が多いでしょう。私も四半世紀以上、ATOK愛用者ですが何年も前からサブスクのATOK Passportを使っています。
Windows95からXPあたりまでは一太郎を数年毎に買っていました。最初はワープロソフトとしての一太郎の利用がメインでもありましたが、途中からは一太郎に付いてくるATOK目当ての購入でした。値段差はそんなに大きくなかったですし。
しかし今ではワープロソフトとしての一太郎は正直なところ、限られた利用者しかいないでしょう。完全にMicrosoft Wordが業界標準となってしまいましたし、そもそも個人レベルではワープロソフトの利用自体が減っています。文書を作成して印刷して手渡すのではなく、ウェブ上でやり取りする方が圧倒的に多くなりました。
一太郎が日本語文書の作成に大きな力を発揮することは認めますが、それが今の自分に必要かというと別に無くても困りはしません。
ATOKは一太郎との連携も当然スムーズで色んな機能も使えますが、一太郎と関係無しで利用している層が圧倒的に多いのではないでしょうか? 一太郎ユーザーとATOKユーザーの正確な数など知りませんが。
日本語入力システムとしては、MS−IME、Google日本語入力、Appleの日本語入力、その他simejiなど色々ありますが、有料であるハードルを越えればATOKが一番だと個人的には思います。
そんな、ATOKという強力無比な日本語入力システムがあるのに、一太郎は今のままで良いのかなあとも思ってしまいます。いっそのこと、一太郎もATOKのようにサブスクもあり得るのではないのかと。
MicrosoftはOfficeサービスを既にサブスクに移行しています。買い切り版もまだ売っていますが、本音としてはサブスクオンリーにしたいでしょう。Adobeはサブスクのみにして大幅に売上を増加させました。
サブスクで一太郎の売り上げが結局減るかも知れませんし、当然ながらジャストシステムだってそんなことは何度も検討しているでしょう。
いっそのこと、一太郎をWordのアドイン化の方が利用者は増えるかも知れません。Word自体の日本語文書作成能力自体は大したことがありません。おそらくは先細りの一太郎単体購入ユーザーよりも、Wordの不自由さに不満を持つ潜在的な一太郎アドインユーザーを開拓していくのもアリなんじゃないでしょうか?
かつての超漢字の衰退を思うと、単体での日本語文書作成ソフトは相当険しい未来が待っていると思います。超漢字は元々OSでしたけどね。
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