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ガンバの闇というかそもそも目に見える穴だったボランチ後釜問題

ガンバ大阪の記事をこれまでにもたくさん書かれてきた佐藤俊氏の記事ですが、ずっとガンバを見てきたサポーターからすれば何を今さら、という話でもあります。

ガンバ大阪が抱える「闇」。低空飛行の原因を探る
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2019/04/22/post_36/

2017年のワールドカップ予選で世間的にもブレイクした井手口陽介がその年のオフにガンバからリーズに移籍したことで、ボランチの人材不足がはっきりしました。2012年に移籍してきた今野と、2001年から在籍する遠藤のコンビが問題なく機能していればガンバのチーム全体としても問題ないのですが、鉄人遠藤はともかく今野は怪我が増えてきました。案の定、クルピ新体制となった2018年のキャンプで今野が怪我をして、その後もなかなかコンディションが上がらず、その結果クルピ監督の下で残留争いが続きました。

結局、今野は手術を決断しロシアW杯を挟んで長期離脱します。その間のガンバは本当にチーム状態が悪く、天皇杯では学生に負け、ルヴァン杯も敗れ、リーグ戦でも一時最下位にもなりました。今野復帰後には9連勝であっさり中位フィニッシュに持ち込みましたが、結局のところ昨シーズンを通じて今野もしくは遠藤不在時のボランチ不足が露呈しただけとなりました。

そもそも井手口は2016年後半からガンバでも出場機会が増え、2017年には立派なレギュラーとなり途中からは守備も攻撃も井手口から始まるような状態になっていましたので、その井手口が抜けたらチームに大穴が空くことは目に見えていました。高江麗央や高宇洋を試しましたが当然ながらすぐに上手く行くわけもありません。井手口ですら2014年や2015年あたりはJ1では全然でした。結局は遠藤今野コンビに頼って残留を決めた形になりました。

そして2019年シーズン。やはり今年もボランチの獲得はなく(正確には矢島の出戻りがありましたが今野の後釜と見なす人はいないでしょう)、高宇洋がそれなりの成長を見せましたが、また結局遠藤今野の二人がスタメンに戻りました。

ガンバフロントの言い訳を代弁すれば、井手口クラスのボランチなんかそうそう育つわけがないから、ということになるのかも知れませんが、じゃあ井手口の移籍で得たお金で他クラブからボランチを取ってこいよ、という話になります。別に日本人選手でなく外国人選手でもいいはずです。守備が出来るボランチ、ということであれば、ガンバから東京Vに行った内田が理想でもあったのでしょうが、戻りそうもないですかね。ロティーナがセレッソに連れてこなかっただけでもガンバサポとしてはマシかも知れません。

高卒選手、アカデミー上がりの選手の中から今野や遠藤の後釜を見つけるのは至難の業でしょう。井手口のようにプロ契約後数年で代表レギュラーになるほどの選手でなくても、ガンバのレギュラーとしてやれる選手を他クラブから獲得しなければ数年後には2012年以上の悲劇が待っているかも知れません。そうなる前に手を打って欲しいのですが・・・。

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