動きの早い監督人事と、遅くならざるを得ない監督人事
8月中旬にジュビロ磐田の監督を解任された伊藤彰氏が、J2のベガルタ仙台の監督に就任することが電撃的に発表されました。噂の類いも出ていなかったと思うので、原崎監督解任→伊藤新監督就任というのは結構衝撃的だったのですが、もしかしたら詳しい人は察知していたのかも知れません。
昨年まで甲府にいた伊藤監督ですのでJ2の戦い方や対戦相手は知っているでしょうし、それを見込んでの仙台フロントの動きなのでしょう。もはや選手補強が出来ないタイミングですので、現在4連敗中で4位の仙台にとっては最後の手ということになります。自動昇格の2位以内には、新潟との勝ち点差が10ポイントあるので相当難しいと思うのですが、それよりもプレーオフ圏内から落ちることを恐れたのかも知れません。ただ、伊藤監督はチームを昇格させたことは無いのですけれどね。
ガンバ大阪では上手く行かずに解任されてしまった片野坂さんも、またどこかのクラブが迎え入れるでしょう。大分をJ3からJ1まで持っていった実力は、ガンバでの半年の失敗によって打ち消されるものでもないでしょうし。勝手な想像ですが千葉とかヴェルディとか松本とか今治とかありそう。
千葉と言えば、現監督の尹 晶煥監督が契約満了で今年限りということが先日発表されました。Jでは鳥栖で4年、セレッソで2年の経験があり、特にセレッソでは悲願の初タイトルを含めて2冠を達成したレジェンド的存在でしたので、それを買っての契約だったのでしょうけれど、ジェフ千葉では3年率いて14位、8位、そして今年は現在12位と至極平凡な結果となったので、退任はしようがないのでしょうが、誰が監督をしても選手を入れ替えても昇格できないのは何と言うか、他サポが言うことではないですが大変ですね。
尹監督もまた望めば他のクラブでの指揮を執ることになるでしょう。彼の場合は、韓国や他国での監督経験もあるので、Jリーグにこだわる必要もないでしょうが、良いオファーがあれば当然考えるはずです。
なんとなくですが、ガンバの社長が好きそうなタイプのサッカー観のような気がするのですよね。なんというか、あの社長はああいうの好きそうな感じがします。
現任の松田監督は今年限りということになっていますが、もし万が一これからの試合で超絶に素晴らしいサッカーをして残留を決めれば契約更新という話も出てくるでしょうけれど、片野坂監督解任時の記者会見での話を考えると、小野社長も和田部長も松田氏のサッカーは緊急避難的に思っていそうです。
来季の監督について発表などどんなに早くても残留(あるいは降格)確定後でしょうけれど、現時点で強化部は少なくとも候補のリストアップくらいはしているはずです。
97年のクゼ監督を除いて、ガンバでは外国人監督で好成績を取ったことがありませんので、日本人監督になるとは思いますが・・・。
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