ジャッジに選手が介入すべきか
4月9日に行われた、町田ゼルビア対ブラウブリッツ秋田の試合での、超ロングシュートがゴールラインを割ったのにもかかわらずノーゴールとされた件について、DAZNでのJリーグジャッジリプレイでも言及されました。
ジャッジリプレイとして毎回3つ取り上げる話題としての言及ではなく、それ以外にこんなことがあったという形でしたが、触れざるを得なかったのでしょう。
そこで家本氏の言うように、まず秋田のクラブ関係者が過剰にアピールすることをせず、そして最終的に勝利したことは素晴らしかったと思います。
私のように、試合をリアルタイムでDAZNで観ていた人間としては、信じられないミスジャッジだと思いましたが、判断が難しかったということは理解出来ます。こういう問題を無くすには、VARやゴールラインテクノロジー、あるいはゴール脇審判を採用するしかありませんが、いずれも追加の経費がかかります。
お金の問題は当然ながら重要で、J1のみにVARが適用されていることはそういうことです。
町田GKのポープ・ウィリアム選手がSNSやnoteで発信されている内容に対して、
「自らゴールを申告すべきだ」
「そのままプレーを続けるのはフェアプレーに反する」
といった批判もありました。
ただ、これはさすがに無理というか、選手側が自らのチームに不利な失点の自己申告は難しいでしょう。何より、主審がゴールを認めていないのですし。
選手が傷んでわざとスローインにした後に、勘違いした選手が攻めてシュートを決めてしまったことに対して、相手チームにわざと得点させる、ということはこれまでのサッカー史において何度かありましたが、今回のケースはそれとは異なります。
あくまで、ただジャッジの問題であるので、そこに選手が自己申告するのは別の話でしょう。
結局は、秋田が勝利したことでこの話はそれほど大きな問題にはなり得ませんでした。ただ、VARの無いJ2以下のカテゴリーでは似たような話は今後も出てくるでしょうし、第一、VARがあっても誤審は日本でも欧州でも毎週のように出てきます。どうあっても怪しいジャッジ、ミスジャッジは消えないでしょう。
ただ、少なくとも、ジャッジの問題で当該選手に対して自分から申告してジャッジを訂正すべきだという非難をするのは、さすがに無理があるんじゃないかと思います。