日本代表のシリア戦が放送・配信無しだった件
放送がなかったものの、結局はミャンマー戦と同じく5-0での勝利ということで、日本代表の実力を発揮できたシリア戦でしたが、さすがにあのメンバーなら当然の結果ですね。
私自身は配信も無ければ見なくてもいいか、と思っていたのですが、某巨大動画サイトで検索したらゴニョゴニョなライブがあったのでゴニョゴニョしていました。
前半1点取るまではそれなりに緊張感がありましたが、久保のゴラッソが決まった後はもうシリアは無理でしたね。
さて、結局日本メディアによる放送も配信も無かったワールドカップ予選ということで異例であったことは間違いないのですが、世間の声としては仕方ないというのが多いように思えます。
多分、大半の人は
「ぼったくられるくらいなら放送しなくていい」
「ここで言うがままに払うと次戦以降も高い金を要求される」
といった感想を持っていたのではないでしょうか。
私自身も確かにそうで、別にシリア戦のためにどこかが無理して赤字で放送・配信しなくていいと思っていました。
ともすれば、
「日本サッカー人気に陰り?」
「放映権を買えない=森保ジャパンがヤバい」
といった図式でアホなマスコミが騒ぎそうなネタではあるのですが、もうその辺は放っておいても良いんじゃないでしょうか。
ちなみに、シリアサッカー協会から放映権を購入したという代理店を名乗る人が、
「3~4割下げた」
「交渉がまとまったのに2日前に突如破棄された」
とか主張していたそうですが、この辺もどこまで本当か分かりません。日本メディア側としてはそもそも「妥当な値段まで下がっていたら」は破談にする理由がないからです。
あり得る原因としては二つ。
一つは、値下げしてもまだ異常な高値の放映権料だったということです。代理店がシリアサッカー協会から放映権を購入した時点の価格が高すぎて、ギリギリまで値段を下げても日本メディアにとって高すぎるのだったら、もうこれはどうしようもないでしょう。
二つ目は、代理店が売れなかったときにシリアサッカー協会に支払う金額が無いあるいは少ないというオプション契約を結んでいた可能性です。完全買い取りした放映権を、日本にふっかけるだけふっかけて、結局売れなかったら大損です。それよりもシリアサッカー協会と交渉して、高値で売れたら正式に購入し、売れなかったらこの取引は無しということにしておいた方が、代理店としても安心でしょう。この場合、シリアサッカー協会と代理店がどれだけ親密かということにもなってきますが。
あともう一つの可能性としては、妥当な値段まで下がったけれど日本側が放送する準備が間に合わず買えなかった、という可能性もあります。実際、テレビ局としては、もともと深夜・未明の時間帯のはずだったシリア戦が、急遽サウジアラビア開催かつ何時間も前倒しになったとしても、数ヶ月前に決めている編成を変更するのは至難の業です。23時45分からの2時間であっても、ニュースはともかく深夜番組は目白押しで詰まっています。
ただ、これはABEMAなどのウェブ配信すら無いという原因にはなりません。ですので、こちらの可能性としては無いかなと思います。
ともかく、日本代表の試合中継は、アウェイ戦は今後も似たようなことが起きるでしょう。時差の無い東アジアやオーストラリア戦であればそれなりの高値でも買うでしょうけれど、中央アジア・中東との試合では最終予選でも同様でしょうね。
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