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ゲームストップ株が急騰するアメリカ、貯金が増える日本

先日来アメリカの株式市場を賑わしている、ゲームストップの株価の急騰劇はいろいろな反応をもたらしました。

SNS時代における個人投資家と機関投資家(特に派手な動きをするヘッジファンド)との戦いだ
空売りを仕掛けるファンドに対する警告だ
急騰後に売買規制をかけた証券業界に対して個人投資家をないがしろにしてヘッジファンドを優遇している
といった言説が色々ウェブ上でも確認出来ます。

ゲームストップ株がどうなるか、あるいは値上がりを続ける株式市場がどうなるか気になりますが、多分どこかで調整局面に入って値下がりして、そこそこの価格で収まるのだと思います。そもそも今回のゲームストップ株の問題や、あるいはコロナ禍においてもアメリカの株式市場が値上がり続けるのは、かつてないほどにアメリカの個人投資家が市場に参加していることが一つの要因です。

個人投資家が参入した原因が、1株未満の単位、つまりはお手頃な投資資金で気軽に株式を購入出来るサービスがスマホも簡単に使えるようになったことだそうです。

そうはいってもその資金がないとだめですが、そこで出てくるのがコロナ関連の給付金です。本当に給付金が株式市場に流れているのか知りませんが、元々、アメリカ人は株式などの投資に積極的です。超低金利時代において、一般投資家が踏み出す市場はそりゃ株式になるでしょう。

その一方で、日本の20代の貯蓄額が約1年のあいだに19万円増加したという調査結果が発表されました。

20代の金銭感覚についての意識調査2021
http://www.smbc-cf.com/news/news_20210114_986.html

前回調査が2019年12月で、今回調査が2020年11月なので、まさにコロナ禍前後(終結はしていませんが)を測る分かりやすい調査だと思います。

20代ですのでアルバイト先が休業・閉鎖していて収入が減った人もいるはずです。もちろん外食・旅行・遊びなどの費用が減った分は貯まるかも知れませんが、比較的稼ぎが少ない世代において11ヶ月で貯金が平均19万円(1ヶ月で約15000円)増えたというのは、特別定額給付金の影響もあると思われます。実際、半数近くは預金したままという調査もありました。

アメリカと日本では、年金や健康保険などの社会保障制度に大きな差がありますので、これだけのことで確定的なことは言えないでしょうけれど、余裕資金をリスクのある投資に注ぎ込むアメリカと、もしもの時のために預貯金に回す日本との差が歴然としている証拠になるかも知れません。

まあ、日本だって端株を気軽に買えるウェブサービスは存在していますので、5ちゃんねるやTwitterでどこかの株式を購入するムーブメントがこれから起きないとも限りませんが。

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