2020年12月20日J3リーグ第34節ガンバ大阪U23対FC岐阜DAZN観戦の感想

昨日のJ1のガンバホームゲームでは何というかアレとしか言いようのない内容と結果になってしまいましたが、とりあえず今日は忘れてU23の今年最後かつチームとしての活動最後の試合を応援します。

昨日トップチームでスタメン出場した塚元は今日の試合には当然メンバー入りせず、後半途中出場だった川﨑、唐山、中村はスタメン入りです。

対するFC岐阜には、前田遼一がいますが元ガンバの川西翔太も在籍しています。川西も結構息の長いプレイヤーとなりましたね。

前半2分にいきなりエリア内のその川西に危険な場面を作られましたが何とかシュートは打たれず。

9分、左サイドの山口がクロスを入れると唐山には合わないものの、こぼれ球を高木が豪快に蹴り込んで早速ガンバU23が先制します。

J2昇格には長野と相模原が負けた上で自身は大差で勝つしかない岐阜も12分、中島が強烈なグラウンダーミドルを突き刺して同点に追いつきます。U23にとっては最後に昇格がかかっているチームとの対戦になったのは幸運でしょう。

ビルドアップ時に中盤や前線にボールを入れたときの岐阜のプレスがきついためなかなかつなげません。良い形でパスをつなぎ始めればアタッキングサードまではいけますので、岐阜の守備も全てをカバー出来ているわけではありません。上手くはがせればチャンスはあります。

23分にも左サイドを切れ込んだ山口のクロスのこぼれ球を中村が打つもDFに阻まれます。

30分にも高木からの長いパスを受けた中村が右からゴール左まで持ち込んでシュートを打ちますがバーに当たります。

33分にも川﨑がセンターサークルから一直線にドリブルして、最後のシュートは惜しくも右に外れました。

ガンバの攻勢が続く中、早くも岐阜が選手交代を行いました。その点から見ても、1−1からの内容はガンバペースでしょう。

38分にも芝本のクロスに唐山が競って、こぼれたところを川﨑がシュート、そのこぼれに反応した唐山はオフサイドでした。

40分、攻め続けたガンバが勝ち越します。中央で川﨑、唐山、中村とつないで最後は川﨑が決めました。

45分には珍しく唐山が長いドリブルで相手を交わし続けてエリア内に侵入し、最後のシュートだけが力無く決められませんでした。

その後も攻勢が続くも決められず2−1で前半を終えます。

後半開始後、最初は49分岐阜に鋭いシュートを打たれますが一森が弾き出しました。

その後はまたガンバペースとなりますが、シュートが決まるところまではいきません。前節の鹿児島戦では後半に4対1とリードしたところから5失点という記録的な逆転負けを喫したことを考えると、この後に得点しても失点してもバランスを失わず気持ちを切らさないことが重要でしょう。

74分には先制点の高木に代わって前節2得点の坂本が入りました。75分には中村に代わって村上が入りました。

78分には岐阜のCKから一森が出たところに頭で合わされましたが、カバーに入った誰かに当たって防げました。3点目をなかなか取れないと、危険な場面が一回でもあるとヒヤッとします。

82分にも厳しいシュートを打たれましたが一森がキャッチ。今日の一森は頼もしいですね。ただ、残り時間が減ってきて岐阜が前に出てきています。こういう時にカウンターや縦パス一本で追加点を取れると楽なのですが。

時間的にロングボールによるパワープレーに出てきた岐阜への対応はギリギリですが出来ています。最後にシュートを打たれても何とか一森の正面になるように出来ています。

その後は相手陣内でもパスを回して時間を上手く使い、岐阜の攻撃をしのいで2−1のまま試合終了となりました。

久し振りの勝利で今シーズン、そして5年間の活動を終えることが出来ました。

今年、U23での成長株は川﨑・塚元・唐山の3人であるのは間違いありません。トップチームでの出場があるのはその証しです。それ以外ですとなんといっても山口でしょう。左サイドの高い位置でラストパスを出せる存在になってきました。来年はトップでも出場のチャンスはあるはずです。

これでガンバ大阪U23の活動は終わりとなります。

堂安律、中村敬斗、食野亮太郎と今は欧州でプレーする彼らが出ていたことを考えると、伝説のチームとも言えるでしょう。もちろんその3名だけではなく、今年出ていた選手にも後に欧州移籍を果たす選手はいるでしょうし、他のJクラブに移籍して戦力になっている選手もいます。トップチームへの選手供給という観点で見れば、ガンバのトップチームはもちろん、Jリーグ全体への供給から見ても成功したプロジェクトだったのは間違いありません。

個人的な思い出では、まだ堂安・食野がいた頃のU23に、怪我から復帰したパトリックが出場して、確か堂安のパスをもらってシュートを決めてパトリックコールが起きたことを思い出します。

後は、トップチームの松本戦の翌日に行われた、U23の長野戦でしょうか。同時刻で長野対岩手の試合が行われていましたが、ピッチ脇に雪がありましたね。去年訪れたのは夏でしたが、まだ綺麗で見やすい良いスタジアムでした。

その長野は最後にまさかの敗戦。今治に勝った相模原がJ2昇格を決めました。今年はプレーオフも無く、J1もJ2も降格が無い特殊なシーズンでした。また、来シーズンは降格チームが4チームとなるこれまた特殊なシーズンとなります。

ガンバは来年、ACLも戦います。今以上に選手層を質量共に増さないといけません。その中にこのU23の選手も加わるはずです。

その前に天皇杯準決勝ですね。怪我人が戻ってこれるか分からない以上、川﨑・塚元・唐山・中村あたりはベンチ入りもあり得ます。もしも彼らの得点で優勝できたら、まさにクラブの勝利と言えるでしょう。

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