2022年10月30日J1参入プレーオフ1回戦DAZN観戦の感想
ガンバ大阪がJ1で16にになった場合、入れ替え戦での対戦相手はJ1参入プレーオフによって決まります。J2の3位~6位の4チームからノックアウト方式により1つに絞られるのですが、3位対6位、4位対5位の上位チームホームで開催されます。
一発勝負ですが特殊ルールとして、同点のまま90分終了時には年間上位チームの勝ちとなることです。リーグ戦の結果を考慮したものであり賛否両論ですが、必ずしもそれで上位チームが勝つとは限らないのが、プレーオフの恐ろしいところです。
ちなみに、ガンバ大阪にかつて所属していた選手が4チーム中3チームに在籍しています
岡山にはチアゴアウベス、白井と木山監督
山形には野田、岡崎
大分には長沢、呉屋
ということで、ガンバが16位になったときにはこの辺とはやりにくいですねえ・・・。
さてまずは1回戦、4位熊本と5位大分の試合が13時から始まりましたが、スタメンを直近の試合から過半数入れ替えてきた大分が、伊佐のゴールで開始20秒で先制に成功。多分、開始から前に仕掛けると決めていたのでしょうね。
いきなりホームチームの優位性が無くなりましたが、89分残っている以上は1点取れば良い熊本も焦らず、イーブンペースでの戦いが続くはずです。
大木・下平の両監督にしても、慌てたり戸惑ったりも無いでしょう。
明確にどちらが優勢というわけではないですが、ボールポゼッションは熊本。やはり大木監督のチームらしさは見られます。
一方、大分も守備ラインが破綻することはなく、冷静な対処を続けています。攻撃でも一瞬の隙から少ない人数で決定機を作れます。
結局前半は0-1の大分リードで終了。点数はもちろん、決定機の効率性からも大分が結構有利な気がします。
1回戦のもう一つ、3位岡山対6位山形の試合は14時からです。あと1時間ずらしていたら1試合ずつ集中して見られるのですが、仕方ないので熊本大分の後半と、岡山山形の前半はパソコンとタブレットで同時に見ます。
岡山と山形の試合は、競技規則適用ミスによる再試合もあって約4試合目ですが、今年の3試合は全て岡山が勝っています。圧倒的な相性差がありますが、プレーオフでは分かりません。
特に山形はプレーオフ圏外から一気にまくってきた勢いがあり、ディサロ燦シルヴァーノが絶好調です。
岡山対山形の試合も前半開始直後に試合が動きます。5分に山形が縦パス二本で一気にディサロがGKと1対1になり、一度は防がれるもこぼれ球を決めて先制。今のディサロはJ1チームでも止めるのは厳しいですね。
2試合とも、優位のあるホームチームが早い時間に失点してアドバンテージが無くなる展開となりました。本当にプレーオフは分かりません。
熊本大分の方は熊本の攻撃がじわりと圧力を増してきましたが、1点取ればいい熊本と、このままで良い大分とのバランスはまだ崩れていません。
岡山山形戦も試合内容は両チームに差は感じられません。互角ですがこのままではいけない岡山がどこかで前に出ないといけないのですが、前半は無理をしないでしょう。
87分、焦らざるを得ない時間帯に遂に熊本が追いつきます。GKからのロングボールをFWが頭ですらしたボールの処理を大分DFが誤り、こぼれ球を坂本が落ち着いて決めて同点となり、このまま行くと熊本勝利です。
大分はここで長沢らを入れて攻撃に全力を注ぎ、熊本は防戦一方・・・と思いきや、後ろを減らした大分の隙をついて熊本が値千金の追加点をゲット。
大分はアディショナルタイムの数分で2点が必要になり、昔から血の気の荒い金崎も揉めて時間を消費してしまいます。
それでも98分に大分がゴールを奪い2-2のタイスコアに戻しますが、それで試合終了。
試合開始直後と、終了間際の10分間だけでゴールが生まれた試合でしたが、良い試合だったと思います。
残る試合、岡山山形戦はお互い変更無く後半開始。53分にチアゴアウベスがピッチに入りました。山形にもチアゴアウベスがいて入ってきましたのでややこしいですが、岡山の方が元ガンバです。
大きな動きもなく時間が経過する中、75分にデラトーレが頭で決め、山形が2点リードします。
いよいよ後が無いどころか2点連取しないといけない岡山は厳しくなってきました。
79分にさらに山形が3点目を奪い、これで試合がほぼ決まりました。
その後はヒートアップした選手が揉めていましたが、スコアには何の影響も無く、アウェイの山形が0-3での完璧な勝利を収めました。
早い時間でのリードを活かせなかった大分と、上手い試合運びにつなげた山形で命運が分かれました。
2回戦は11月6日、今日の勝者である熊本と山形の試合で、前者のホームで行われます。勢いでは間違いなく山形で、引き分けで良いアドバンテージがあるのは熊本です。この試合も好ゲーム必至ですね。