ラップトップパソコンの低温ヤケド問題
ノートパソコンはラップトップ(laptop)とも言われます。その名の通り、膝の上に置いて使うからですが、実際に膝の上でノートパソコンを使用するときに問題があります。ノートパソコンが発する熱が膝や太ももに伝わることです。
特に最近のノートパソコンは高性能化が進み、その分CPUやメインボードから出てくる熱の排出が必要となります。廃熱方法は筐体からの自然廃熱か、ファンを回して強制廃熱かどちらかです。
ファンによる廃熱の場合、筐体の底面もしくは側面に廃熱用のスリット・穴が空いていてそこから吸気と排気を行うようになっています。底面にスリットがあるパソコンを膝の上に置くと、肌や服が吸気口・排気口を塞いでしまい、廃熱が追いつかなくなってパソコンの故障につながりかねません。ぴったり肌にくっついていないとしても、温風をうけつづけることになります。
自然廃熱だけのパソコン、いわゆるファンレスマシンですが、その場合は筐体を通して熱が発散されます。キーボード側からも排熱されますが、底面からも当然ながら熱が出ますので、そこから服越しに肌に熱が伝わってきます。
強制廃熱にせよ自然廃熱にせよ、体温よりも高い熱を肌が受け続けると低温ヤケドになってしまう恐れがあります。机に比べると膝の上は安定性に劣るので、そんな何時間も同じ姿勢でノートパソコンを使用し続けることはないかも知れませんが、そういった低温ヤケド対策や安定性のためにこんなグッズもあります。
膝上テーブル(ノートパソコン/タブレット用・ブラック)
https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/200-HUS005BK
対策が出来るとはいってもいちいち使うのは面倒ですし、持ち歩くのも大変です。しかし、最近では対策ではなくそもそも肌に伝わる廃熱を気にしなくてもいいマシンも出てきました。
いわゆるタブレット・2in1タイプのデバイスです。
MicrosoftのSurfaceにはクラムシェル(従来のノートパソコンの形状)タイプもありますが、Surfaceと聞いて思い浮かべるのはタブレットタイプだと思います。タイプカバーを装着するとキーボードを使えるようになり、かなり不安定ですが膝上でも使えなくはありません。
また、iPadにも今ではスマートキーボードというオプションを使えば2in1マシンのように使うことが出来ます。キックスタンドで支えるSurfaceよりはこっちの方が膝上では安定するでしょう。
膝上だけではなく例えばスターバックスで見かけるデバイスも、数年前は猫も杓子もMacBookシリーズでしたが、今では様々で、SurfaceやiPadをテーブルに置いて使っている人も結構見かけるようになりました。膝上で使うことも考えて選んでいる人は少ないと思いますが、クラムシェルタイプのノートパソコンでないといけない使い方の人もそれほど多くないと思います。
かなりの処理速度が必要だったり、キーボードの打ちやすさが重要だったりするような、机の上でのがっつり使い込む感じの場合ならノートパソコンでないといけないでしょうけれど、移動中やカフェでの空いた時間にちょっと使う、という程度の使い方であればタブレット+キーボードカバーで大半の人にとっては充分でしょうね。