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5人交代制と飲水タイムは続くのか

昨年のワールドカップで大々的に導入され、その後各国のリーグ戦などでも採用され始めたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)でしたが、今年導入予定だったJリーグではコロナ禍による影響から見送られることになりました。

その一方で新しく増えたルールというか制度が5人交代制です。

過密日程になった連戦で、選手の疲労を軽減するためのものですが、これによって試合中に監督が試合を動かす手段が増えることになったと思います。

これにより疲れた選手を入れ替えるだけではなく状況に応じて特徴的な選手を入れやすくなりました。ハーフタイムで劣勢のチームが2人交代するのはもはや珍しくありません。見ている方としても、よりワクワク感が増したと思います。

来年・来シーズン以降も継続されるかどうかは分かりません。5人交代制は国際サッカー評議会によって2021年7月31日までに終了するリーグでも認められるそうですが、新型コロナウイルスの感染・収束状況によっては再延長ももしかしたらあり得るかも知れません。

ただ、当初からの一部批判にあるとおり、5人交代制は当然ながら選手層が厚いチームの方が有利です。言い方を変えると、金を持っている方が有利になります。もちろん、5人交代によって戦術に深みや幅が出てくることもあるでしょうけれど、単純には多くの優れた選手を抱えているチームがより安定した結果を残しやすくなるのは目に見えています。

もう一つ、今年が初めてではありませんが飲水タイムも前後半の真ん中あたりに設けられました。飲水タイムでは事実上の作戦タイムとして、全員を集めて戦術変更や意思確認などが出来ますし、熱中症・脱水症状対策が設けられた理由です。

5人交代制とは違って選手層が薄いチームにとってもメリットがあるものですし、そもそもセットプレーなどで試合が止まったときにこれまでは選手が自由に給水できましたが、今では一つのボトルを複数人で飲むことが出来ませんので、この飲水タイムは真夏の猛暑の日本においては命綱にもなっています。

飲水タイムがあるのは9月末までとも言われてましたが、その後でもまあまあ必要なんじゃないでしょうか? というか、交代できない審判にとっても飲水タイムでの休息・飲水が結構ありがたいんじゃないかと試合見てて思ってしまいます。

審判の安全確保を理由にVAR採用を見送ったのですから、飲水タイムも安全確保のために続けても良いと思いますが、やっぱり試合を途中で止めたくないというところもあるんですかね。

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