2019年7月20日J1リーグ第20節名古屋グランパス対ガンバ大阪DAZN観戦の感想
ここ1,2週間の間にガンバから6選手の移籍が決まり、色々と言われていますが宇佐美の復帰という大型補強もありました。川崎からはユーティリティな鈴木の加入も決まっています。
別のnoteにも書きましたが、個人的には今回の大量放出にはそれほどネガティブには捉えていません。
そしてその宇佐美の復帰戦になる名古屋との試合はDAZNで観ました。
スタメンで遠藤を起用してきたところでちょっと驚きましたが、宇佐美との相性も考慮しているのかも知れません。また、中村敬斗はこれがガンバでのラストマッチとなります。また、三浦が怪我のため菅沼が3バックの中央に入ります。
一方名古屋は負けが込んでいる中でさらに米本が怪我をしたことで苦しい状況です。
さてキックオフでどうなるかなと思ったら、開始直後に後ろでの回しから奪われてあっさり前田に決められます。糞みたいな失点ですが、むしろ名古屋相手にやりたい攻撃をやられてしまいました。
と思っていたらあっという間にアデミウソンのゴールで追いつきました。ロングボールに対するランゲラックの対応も酷かったですが、ガンバにとっては助かりました。これで1-1です。なんというか、ものすごく緩い守備同士の泥仕合になりそうな予感がします。
ガンバは名古屋のパス回しに対して積極的にプレスをかけていくのではなく、ある程度リトリートしてボールを奪い、攻めるときは名古屋の高いDFラインの裏にロングボールを入れるというのは明確に意識しているようです。アデミウソンの同点弾もその形でした。
また23分にはアデミウソンとのコンビネーションで攻め込んだ宇佐美がシュートを放ちますがランゲラックに防がれます。基本的に今日のガンバはカウンター主体での攻撃になりそうです。ただ、そうなると遠藤を矢島と一緒に中央に入れたメリットが少ない気がするのですが・・・。コーナーキックも宇佐美が蹴れますし。
26分にはなんかスタジアムの照明が明滅したことで試合が少し止まりましたが、誤作動ということで再開しましたが、試合が少し止まったためバスケやアメフトのタイムアウトみたいな感じになりました。
ガンバは速攻が出来なかったときの遅功があまり上手く行きません。右に小野瀬、左に藤春がいればグサッとえぐるようなサイドアタックも出来ると思いますが。どうも中盤の構成のバランスが悪い気がしますが、試合中の修正で上手く行くかどうか。また、宇佐美は時々いいプレーが出ますがなかなかボールに触ることが出来ず、本来のプレーレベルではない状況です。
33分にはジョーのシュートを東口が足でビタッと止めます。名古屋がここ数試合ずっと苦しんでいたのは特徴のパス回しを狙われて奪われて失点、というパターンが続いていたことが原因のはずなのですが、今日のガンバがそういう前からの守備を全くしないため、名古屋としては攻めやすいような印象を受けてしまいます。
攻撃にしても宇佐美が低い位置でボールをさばいていることも多く、相手の脅威になるような攻め方をカウンター以外で出来ていません。もちろん宇佐美はパッサーとしても優秀なのですが・・・。
そうこうしているうちに44分には左サイドからのクロスから失点します。どうも名古屋相手には相性が悪い。これで風間グランパスにはこの2年間で3試合連続で2-3で負けていて、今日も早くも前半で2失点となりました。どうも根本的に名古屋相手の戦い方のチョイスに問題がある気がするのですが、宮本監督が変える気がないのであれば何回やっても同じ結果になるんじゃないか・・・と思わざるを得ない前半でした。
後半開始では両チームとも選手交代無し。後半10分で少し痛めた中村→小野瀬にスイッチしてこれでお別れとなりました。これからはオランダで、そして五輪代表にも入って頑張って欲しい。
後半になると名古屋の対策が出来たのか、ガンバは速攻も出来なくなりました。むしろ名古屋の速攻を食らっています。そんな中で遠藤を下げて食野を入れます。ここまでの試合展開を観る限り、最初から遠藤がいるのと、途中から遠藤が入るのとでは違うのだということを認めざるを得ません。
よく「自分たちの」サッカーにこだわって失敗するケースがありますが、今日のガンバは「自分たちの」サッカーにこだわるレベルにも達しておらず、「相手が嫌がる」サッカーも出来ていません。
有効な攻め手が見つからないまま時間が経過していき、名古屋はジョーを下げて長谷川を入れます。ジョーのポストプレーをほぼ止められなかったガンバとしてはありがたい交代になるかなと思いましたが果たして流れが変わってくれるか。
疲労感MAXだったアデミウソンを渡邊千真と交代し、これで打つ手の最後となります。結局その後、攻めるシーンはあれど決定機はなくこのままかと思いきや、アディショナルタイムに入ったところで宇佐美のまさかのヘディングシュートが決まって2−2の同点になりました。
宇佐美のヘディングシュートはガンバサポ以外にとっては意外でしょうけれど、宇佐美のリーグ戦2ゴール目は確か遠藤のクロスを頭で合わせたシュートじゃなかったかな。少しそんな場面を思い出しました。
終了間際には名古屋の至近距離でのFKがありましたが太田の左足シュートは東口が見事に弾き出し、その後のクロスもキャッチして試合終了となりました。
不調の名古屋相手に前節の流れから連勝できなかったのは残念ですが、2度リードされても2度追いついて引き分けに持ち込めたのは最低限の結果と言えるでしょう。80分間の試合内容からいえばはっきり言って判定負けでした。しかし同点ゴールを宇佐美がもたらしたのは、ウィジョが抜けたガンバにとって明るい要素と言えるのではないでしょうか。
一方の名古屋は勝てる試合を落としたとも言えるのではないでしょうか。ジョーを下げたのは疲労もあったと思いますが、ガンバにとっては助かる交代でした。
ガンバは勝てば名古屋を順位で上回れたのですが、試合の入り方というか宮本監督の戦術・スタメンのチョイスには少し思うところがあるなあという感じです。現地観戦していたら又違った感想になっていたかも知れませんが。
さて、J1は次週はなくてその次、8月2日(金)にフライデーナイトJリーグとして神戸とのアウェイゲームに臨みます。名古屋対ガンバ戦を観つつiPadで神戸対横浜FM戦を観ていたのですが、攻守の質の高さ低さがそのまま試合結果に出たような気がしました。神戸も連敗ストップに向けて気合いを入れ直してくるでしょうから、ガンバとしても今日の前半のようなサッカーにならないようにしてほしいものです。