他人をリスペクトしない人は他人からもリスペクトされないのでお山の大将にしかなれない
人にへりくだる、頭を下げる、他人に敬意を払う、ということは少なくとも日本における対人コミュニケーションではもっとも重要だと、社会人になって時間が経つほど強く思います。実るほど頭を垂れる稲穂かな、とはよく言ったものです。若いうちには分かりませんよね。
その逆、他人を見下し、頭を下げず、敬意を払わない人間は、その他人からも同じように扱われ、決してリスペクトされることはありません。
もちろん、蓼食う虫も好き好きですので、そういう人でも特異な才能を持っていればそれに惹かれて部下、子分、ファンや信者は出来ます。見下されても付いてくる人たちですので、あくまで自分がお山の大将ならそれで成立します。
しかし、自分の器量だけではどうしようもない大組織の上に立とうと思うなら、先に挙げた能力は必要です。
自分は頭が良いと思い、他人を見下し蔑む人は、目上と同輩には好かれないので、大組織では出世出来ず、トップになれません。中小レベルの組織においては、お山の大将にはなれるので、そこそこの満足は得られるでしょうけれど。
これを日本の悪いところだとか、島国根性だとか非難するつもりはサラサラありません。そういう特性がある文化・風土であること自体は良いも悪いもありません。大陸式、欧米諸国の文化や風土が絶対的に正義だと言う方がよっぽど問題があります。
自分が勝ったときには自分の手柄、負けた時には自分は悪くなく周りが悪い、という人がその周りから好かれるはずもなく、自分の言うことを聞く子分・信者しか褒め称えてくれません。そしてその子分らは、自分が苦境に立ったときに助けてくれるわけもありません。なにせ自分が見下している程度の人たちなのですから。
人望がある人というのは、苦しいときに助けてくれる人がたくさんいます。だからこそ上に立てるのであり、そういう人はお山の大将とは言われません。
一応、書いておきますが、これまで書いてきたことは誰かを特定して書いているわけではありません。もし、「これはXXのことだ、怪しからん!」と思うなら、そう思う人自身が、XXさんのことをお山の大将だと思っているということです。知らんけど。
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