サッと履ける靴という超絶怒濤にすごい新商品に思うちょっとした疑問
ナイキが簡単に脱いだり履いたり出来るスニーカーを発表したそうです。
ナイキが手を使わずに着脱できるスニーカー「GO FlyEase」を発表
https://gigazine.net/news/20210203-nike-go-flyease/
これは素晴らしい技術でとんでもないゲームチェンジャー的な画期的商品だ! と思える日本人ってどれくらいいるんでしょうか?
個人的には、スリッパや草履でええんちゃうの、と思ってしまうのですが、かかとまでカバー出来ることが多分すごいのでしょうか。
手を使って靴紐を結んだり、かかとに指を入れて履いたりすることが難しい人にとっても履きやすいスニーカーを作る、という意欲は買うべきなんでしょうけれど、そんなに売れるのかなあと疑問も思ってしまいます。
もともと、日本人にとっては家に着いたら靴を脱ぐのが当然です。室内でも靴を履いて生活する家に住んでいる人は日本国内では本当にごくわずかでしょう。
全ての国とは言いませんが、欧米では逆に外で歩いていた靴のまま家に上がります。今回のコロナ禍において、外出時についた雑菌を持ち込む原因だという指摘もあった習慣ですが、だからこそナイキがこういうシューズを商品化したのかも知れません。
逆に、日本ではもともと下駄・雪駄・草履・わらじといった伝統的な履き物はすぐに脱ぐことが出来る仕組みでした。ライフスタイルや住居が西洋化してから革靴やスニーカーといった、紐で締め付けて踵も固定する靴が普及しましたが、その一方でちょっと出掛ける際にはサンダル・スリッパなどの着脱が簡単なものを履きます。
今回のナイキの新商品が、家の出入り時でも簡単に着脱できる靴を履く習慣を持ちましょうと呼びかけるものかどうかは知りません。コロナ禍におけるライフスタイルの変革なんて簡単に進まないと思いますが、いっそのこと、外の汚れを家の中に持ち込まないために、ビーチサンダルみたいな靴を電動シェーバーのように全自動で洗える装置みたいなものをどこか作ったら変革もスピードが進むんじゃないでしょうか?