ライブ中継だけにこだわり過ぎるよりも・・・

昨日行われたサッカーW杯アジア最終予選のインドネシア対日本戦は、これまで同様アウェイ戦のテレビ中継無しとなりました。ただ、

こちらの記事にあるように、DAZNが無料でも配信する(FanZone)ということで、DAZNの有料会員ではない人でも見ることが出来ました。

時間帯的に日本時間の真夜中でもなく21時~23時ということもあり、初めてDAZNでサッカーを見たという人も多かったかも知れません。FanZoneという、独自の配信スタイルですので、結構賛否両論(というか批判非難)があったようですが、長年のDAZN会員である私もアレは嫌い。というかFanZoneで1試合ちゃんと見たことないです。

ともあれ、次の中国戦も同様にFanZoneでの無料配信がありますので、サッカーファンの取りこぼしはそこまで多くないと思いますが、問題はサッカーファン未満の人の取込ですよね。

無料での地上波放送は、新規ファン開拓にはやはり圧倒的に有効です。それを考えると何とかして欲しいとは思いますが、無軌道に上がり続ける放映権料に対して、日本サッカー界が出来ることは限られているのが残念です。

テレビ局に頑張ってほしいといったところで、そもそも真夜中だったら見る人がいませんし、ゴールデン・プライム帯だと稼げる通常編成を吹っ飛ばした上で、高い放映権料を他国に支払わねばならないわけで、なかなか協力してくれというだけでは難しいのでしょう。

最近、最も人気のスポーツはMLB、という身も蓋もないアンケート結果をどこかで見かけましたが、目の前で見られなくてもファンという人は将来のコアファンの卵ですので、大事にしないといけません。

ぶっちゃけて言うと、MLBファンの大半は大谷翔平選手ファンなんでしょうけれど、平日午前中に彼のプレーを生中継で見ている人は限られています。最も、彼の人気を支えているのはプレーをした日や翌日にあるニュース番組内のスポーツコーナーやワイドショーでの露出です。

それが行き過ぎた結果が、あのフジテレビの過剰な取材による問題なのですけれど、「MLBで活躍する大谷選手」であれば何でも稼げるコンテンツなのでしょう。それにしても倫理も礼儀もない話だとは思いますが。

さて、日本サッカー界の話に戻すと、アウェイ戦での生中継が放映権料の問題で難しいのはしょうがないとしても、その直後から二次利用としてニュースで制限無しに使って良いですよ、という放映権の買い方は出来ないものなんでしょうか。

深夜3時の試合をどうしても見るというくらいのコアファンなら、テレビ中継がなくてもDAZNに金払って見るかも知れませんが、その後の6時~8時台の各局ニュースですぐに、しかも長目の時間で取り上げてくれれば、生中益が無いデメリットをある程度は補えるはずです。

深夜のアウェイ戦ライブ中継にこだわるよりも、その直後からの二次利用をジャンジャンやれるような放映権の買い取りをした方が、露出イコール知名度アップにはつながるのではないでしょうか。もう既にやっていて上手く行かなかったのならしょうがないですけど。

宮本会長ならば今後もいろいろ考えて対策は立てるように指示しているとは思うのですけれどね。

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