2019年5月5日J3リーグ第8節ガンバ大阪U23対ブラウブリッツ秋田DAZN観戦感想
この土日はトップチームとU23が連日でのホーム、パナソニックスタジアム吹田にて試合を行う珍しい日程となりました。個人的には残念ながら今日のU23の試合観戦が出来なかったのですが、DAZNにて観戦します。
さて、週半ばにU23の攻撃の中心であった市丸が岐阜に育成型期限付き移籍となりました。遠藤の後継者と呼ばれつつもなかなかトップチームに定着できず、クラブもサポーターも、そして何より本人が一番もどかしかったと思いますが、この移籍で心機一転、大きく成長して欲しいです。
思えば、倉田もトップに上がってから、二川橋本遠藤明神の「黄金の中盤」という分厚い壁に阻まれて出場機会が少なく、千葉に移籍してアタッカーにコンバートされて大きく花開きました。その千葉への移籍した年齢も今の市丸と同じですので、まずは岐阜で出場機会を得て活躍してまたガンバに戻ってきて欲しいですね。
さて、今日のU23は昨日トップの試合で控えに入りながらも出場機会が無かった中村敬斗と食野もスタメンです。昨日の投稿にも書いたように、ここで爆発して次節リーグ戦へのアピールとなるかどうか。
中継映像を見る限り晴天の中、キックオフ。
序盤はどちらかというと秋田が攻める中、8分に縦パス一本で抜けられたところを野田がギリギリでカバーという場面もありました。
その後の10分には左サイドからつないで中央で高木がシュートするも弱くキャッチされます。ここからガンバは20分間近く立て続けに決定機を迎えますがゴールならず。こういう攻勢の時間帯できちんと点を取らないとなあ・・・。
と思っていたら、30分に上手く相手のDFライン裏に抜け出した食野がきれいにトラップして体制を整えてGKの股抜きシュートで先制点をもたらしました。
市丸のようにパスを回してリズムを作る選手が抜けてどうなるかな、と思っていましたが、芝本・高江のボランチコンビで上手く回せているようです。
その後もガンバの攻勢は続き、36分にはきれいなスルーパスを受けた中村がDFを交わして打ちますがGKに防がれます。
このまま前半は終わりかな、内容を考えると2点くらいは欲しかったな、と思っていたところ、終了間際にゴール前の混戦から失点します。GK林とDF松田が交錯して松田が林をブロックしてしまうような形になりました。しかしアクシデント的な失点というよりは、やはりその前の右からクロスを簡単に入れさせてしまったところや、その前のつなぎのところでの守備に問題があったのだと思います。
非常にもったいない時間帯での失点で前半は1−1で終えます。
そして後半開始。両チームとも選手交代はありません。ガンバは前半同様に攻め続けていればいいと思います。
実際、後半も序盤からガンバがボールをキープし続けてすぐに食野が2点目を決めました。高江からのスルーパスもさることながら、食野が角度のないところから左足で決めたのはいいですね。今の食野はJ3レベルではないでしょう。トップチームとU23チームのホーム・アウェイの違いによって食野がU23に出る出ないの差が出てきてしまうのは、もはや不公平ではないか、という気さえしてきます。
さて、試合の方はこの後、前半の反省を生かして追加点を取ることと失点しないことが課題となりますが、前半ほどはキープ率は高くないようで、攻守のバランスを前半よりも重視しているのかな・・・と思っていたら66分には中央右寄りからミドルを打たれ、林が手も出せませんでしたがクロスバーに当たって助かりました。前半に比べると、当たり前ですが負けている秋田の攻撃も激しくなってきました。こういうところでしっかりと追加点を取ることが出来ればいいのですが・・・。
76分には食野がエリア内でビッグチャンスを迎えますがGKに当ててしまいハットトリックならず。2点目のゴールよりも角度的には楽だったのにままならないものです。80分には中村敬斗が得意のドリブルから持ち込んでシュートしますがこれもGKがブロックします。
秋田は81分までに3人交代させましたがガンバU23は交代無しのまま時間を進めます。控え4人(GK含む)の内の3人が二種登録で、替えるとしてもFWの白井をくらいしか入れられませんので、終了間際まではこんな感じでしょう。
食野は85分にもボックス内で相手を交わして左足でシュートを放ちますが大きく外れました。87分には高木のシュートがクロスバーに跳ね返されました。ガンバはさらに攻勢を続け88分にはスルーパスを受けた高木がエリア内で倒されてPKを獲得します。その高木がPKを右隅にきっちり決めて3−1となりました。
そのタイミングで中村に替わって白井が入り、アディショナルタイムに高木に替わって2種登録の髙橋が入りました。
試合はそのまま終了。課題もありましたが概ねガンバU23がピッチを支配してそのまま押し切った感じのゲームでした。
前半終了間際の失点はやはり今後の課題になるでしょうし、食野も3点目を取ってほしかったですし、前半の攻めている時にちゃんと追加点を取って突き放す、ということが課題になるでしょうけれど、それ以外にはあまり問題点も見つからないような満足できるゲームだったと思います。
しかし食野はちょっと今はJ3のDFでは止められないでしょう。トップでも試合に出て定着できるようになってほしいですし、今のプレーを見る限りJ1でもそこそこやれるのでは無いかと思います。特に、アデミウソンとファン・ウィジョがあまり良くなく、渡邊千真もいない今こそ食野にとっては大きなチャンスのタイミングでしょう。
とりあえずは水曜のルヴァンカップ清水戦もおそらく食野は出るでしょうから、そこでの活躍を期待します。