2023年2月11日Jリーグ富士フイルムスーパーカップテレビ観戦の感想
とりあえず昨年のガンバ大阪のことは忘れて、昨シーズンのJリーグはマリノスのリーグ奪還と甲府の天皇杯優勝がトピックでした。今日はその2チームによる前哨戦となるスーパーカップです。
とはいえ、甲府はJ1に昇格できなかったため、J2リーグでの優勝及びACLでの活躍が目標で、マリノスはJ1連覇とACL優勝が目標と言ったところでしょう。カテゴリが異なる前哨戦というのも変な話ですが、天皇杯がオープントーナメントである以上は起こり得ることです。
さて、甲府は監督も代わってまるきり異なるチームになるかも知れませんが、マリノスは昨シーズンをベースにアップデートされているはずです。
今日はまだマスク着用での応援ですがJリーグや政府のマスク関連の方針変更もあって、3月には従来通りの応援風景が戻ってきそうですね。
ともかく、国立競技場は快晴の中で試合が始まりましたが、予想通りというかマリノスがボールを持って甲府がカウンターを狙う展開です。
そして前半30分、マリノスが狙い通りのパスワークから完全に甲府DFを崩しきって、どフリーのエウベルが確実に決めて先制。
甲府はここが踏ん張りどころです。2点目を取られないまま前半を終えることが重要で、マリノスが2点目を取れば試合が決まりかねません。
そんな前半終わりが見えてきた44分、中盤でのボール奪取・カウンターから見事なスルーパスから折り返しをウタカが決めて甲府が同点! と思いきや、パスが途中で甲府の選手に触れたタイミングでオフサイドかどうかがVARでの長い判定があり、最終的には甲府のゴールが認められました。マリノスにとってはあの瞬間、中盤からDFラインで隙が生まれたのが痛恨でした。
前半のうちに1-1に追いつき、さらに試合は面白くなりました。甲府は篠田監督での調整が2ヶ月ほどだと思うのですが、思った以上にマリノス相手に戦えています。これはJ2の他クラブも戦々恐々ではないでしょうか。
後半開始後、やはりマリノスペースではありますが、甲府も最後はなんとか締めています。12分には甲府のPA内で交錯もあってロペスにビッグチャンスが訪れましたが、先制点の起点となったマンシャがしっかり身体を入れて完璧な守備を見せました。一点ものの守備でしたねえ。
と思いきや、今度はマリノスが素晴らしいスルーパスからロペスのシュートはポストに阻まれるも、跳ね返りを西村が決めて勝ち越し。マリノスの攻撃陣はやはり良いですね。
さて、再び追いかける甲府は三平を投入。甲府はタイミングを考えると2-2でのPK戦狙いでもおかしくないですし、マリノスはそうならないために3点目を取りに行きます。
アディショナルタイムのCKではGK河田も上がり、再三の攻撃からシュートがゴールネットを揺らしましたがオフサイド。そして試合終了。
横浜F・マリノスとしてはクラブ初のスーパーカップ制覇だそうで、意外ですね。
終了間際まで見せ場もあり、非常に面白い試合だったのではないでしょうか。マリノスの完成度もさることながら、甲府のチャレンジ精神は監督が代わっても健在なことも証明できました。
さあ、来週はいよいよJリーグ開幕です。