2021年9月2日W杯アジア最終予選グループB日本対オマーン戦DAZN観戦の感想
高騰する放映権料にテレビ局が根を上げ、ついにサッカー日本代表戦のアジア予選でさえも、アウェイゲームはテレビ放送が無くなりました。代わりにサッカーファンを救うことになったのがDAZNで、直前に決まって安堵するのはACLの時と同じですね。
ホームゲームは変わらずテレビ放送がありますが、これだっていつまで続くか分かりません。放映権料の高騰が止まるのが先か、テレビ局が諦めて全試合ネット中継のみになるのが先かは誰にも分からないでしょう。
ともかく、今日行われるパナソニックスタジアム吹田での初の日本代表アジア予選もDAZNで観ることが可能です。これはこれで画期的ですが、それ以上にサッカーファンにありがたいのが、日本戦以外の試合、グループAB共に全部DAZNで放送されることです。これまでのW杯予選では、日本絡み以外のテレビ中継はたまにあるくらいでしたが、全部リアルタイムで見られるのはスゴいことです。
ガンバから選出されたキム・ヨングォンやチュ・セジョンや、元ガンバのファン・ウィジョの様子も見ることが出来ます。ガンバから選出と言えば、昨晩セレッソ大阪との大阪ダービー3連戦の2試合目にも出場した昌子源が、怪我の板倉の代わりに代表に急遽呼ばれました。今日は出ないでしょうけれど、7日の中国戦の出場の可能性があります。そのため6日の大阪ダービー3試合目には出られません。ヨングォン・昌子のCB2名が欠けるのが厳しいですが、三浦・菅沼・佐藤でなんとかしてもらうしかないですね。
ともかく、ワールドカップのアジア最終予選が始まります。毎回、そんな簡単にはいかないもので、確か最終予選はこれまで全て、日本は1つは負けていたはずです。それでも98年大会以降はずっと出続けているのですから、1試合負けたところでアレコレ言う必要はありません。
ここ数大会は同じレギュレーションで、グループAB共に2位まで通過、3位同士がプレーオフをして勝ったチームが大陸間プレーオフに臨む、という形です。
ぶっちゃけ、アジアでは日本・韓国・オーストラリアが頭一つ抜けています。アジア予選では途中苦しくても結局は出場を決めてきました。1位通過を考えずに2位以上確定をさっさと決めるのなら、日本・オーストラリアが他チームに勝ち続けて上2つを決める構図が一番楽ですよね。
とりあえず今日の試合はDAZN観戦。岡田・戸田のコンビでの解説がメインチャンネルで、憲剛・岩政のコンビでのサブチャンネルでは、引いた映像と中継映像と、場面によってセレクトした映像を流すという面白い仕組みで流すようです。
今日は5000人上限での観客ですが、パナスタは座席がガンバカラーの青色なので、日本代表戦をしても青色が画面に映えて良いですね。パナスタ名物のLEDを使った試合直前の消灯・点灯があってキックオフ。
今日の大阪は断続的に強い雨が降っていますが、芝の状態は悪くなさそうです。
序盤はお互いに様子見しながらチャンスがあれば前に出る程度で、大きく偏る展開ではありません。どちらかというとオマーンがプラン通りの戦い方でしょう。13分には初のシュートをオマーンが放ち権田がブロック。
日本は悪いとは言えないですが良い内容とは決して言えない感じ。攻めあぐねているのと、ボールを奪い返す位置が低いと相手の攻撃を防ぎにくくなります。
それでも28分に伊東がロングパスを受けてシュートを打ち、惜しくもGK正面でしたが今日最初の決定機を生み出せました。長いパスでチャンスを作ることが出来れば、今度はショートパスやドリブルでも相手の隙が出てきます。水分を含む芝だとドリブルがしづらいでしょうけれど、もうちょっと仕掛けないと相手も守りやすいはず。
それでもようやく五分五分になった程度で、オマーンとしては慌てる内容でもありません。結局このまま前半終了。オマーンは満足のいく45分、日本は不満の残る45分でした。
ハーフタイムで原口から古橋に交代。個人的には久保か堂安を入れて仕掛ける人を増やした方が良いと思いますが、ドリブルには向かないピッチですと使いどころが難しそうです。
日本はこのまま得点出来ないと、途中からは残り時間を見ながらのプレーになってしまいます。出来れば早めに得点しておきたい。
48分にはファーにいた伊東のヘディングから攻撃が続きましたが決めきれず。左サイドの古橋が絡んでのチャンスが続きました。
51分にはオマーンの折り返しに長友の左腕が当たったとしてハンドの判定。これでPKと判定されるも、VARで覆されて事なきを得ました。判定はともかく、攻撃にしろ守備にしろ何とももっさり対応しているように感じます。ピリッとしません。
これで切り替えられたのか、55分にクロスから大外に入って来た長友が合わせるも惜しくも外れました。こういう攻撃が続けられればいつかは得点出来ます。
と思っていたらむしろオマーンの決定機が続きます。メイン・サブの解説4氏とも言っていますが、オマーンが予想やイメージよりもかなり攻撃的な姿勢で臨んできているので、完全にがっぷり四つみたいな試合内容になっています。
63分にカードをもらっている伊東から堂安にスイッチ。勝手知ったる吹田スタジアムで輝いてほしい。
65分はカウンターを防いで逆カウンターから大迫のシュートはGKが触ってCK。
70分に鎌田を下げて久保を入れました。五輪代表の攻撃を牽引していた2人がどこまでやれるか。
前線の誰かの個人技だけで強引に突破した方が、コンビネーションで崩すよりは効きそう。綺麗にやり過ぎているようにも見えます。
そしてついに88分、オマーンの右からのクロスを中央で植田を交わした選手が決めて失点。
そしてそのまま試合終了。最悪の滑り出しとなってしまいました。最終予選の初戦は手こずるものと記憶がありますが、逆に手こずらずにあっさり勝てた最終予選の初戦なんてこれまでにあったかなあ、と思って調べてみると、
2018年大会の最終予選では初戦、UAE相手に1−2で敗戦。
2014年大会の最終予選では初戦、オマーン相手に3−0で勝利。あった、この試合は楽な勝利でした。
2010年大会の最終予選では初戦、バーレーン相手に2−3で勝利。
2006年大会の最終予選では初戦、北朝鮮相手に2−1で勝利。大黒が決めた試合ですね。
1998年大会の最終予選では初戦、ウズベキスタン相手に6−3で勝利。カズがハットトリック決めました。あっさり勝ったというと大味な試合でした。
1994年大会の最終予選では初戦、サウジアラビア相手に0−0で引き分け。
最終予選の初戦での引き分けがあのドーハの、森保監督が現役バリバリ代表だった時までさかのぼることに驚きですが、そんなことよりこれで2大会連続で最終予選の初戦で敗戦と、日本代表は試合運びが下手くそと言われてもしようがありません。
今日の試合は、内容は悪くないけれど結果だけ悪い方に転んだというレベルではなく、厳しく見れば何も出来ずに敗れました。次の中国戦で勝てないと森保監督解任論が間違いなく出てきますよね。というか今日の敗戦だけでも騒がしくなるでしょう。
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