
口座を抱える負担の解消をしたい銀行と預金者
もはや預金で得をするということが想像できないくらいの低金利時代が続いていますが、預金金利が低いということは融資金利も低く、どこの銀行も利益を上げるのが難しくなっています。
そういったこともあり、銀行口座の維持手数料の導入が本格化しそうです。
ただ?有料? どうなる銀行口座
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012329761000.html
日本では銀行口座の維持手数料は個人レベルではまず無料でしたが、外国の多くの銀行のように預金口座に毎年維持手数料を設定することで、口座維持に必要な経費を賄うことを銀行が考えるのも当然のような金利情勢です。
とはいっても、いきなり全ての預金口座が維持手数料を必要とするようになることは無さそうです。まずは、お金の出し入れを数年間していないような休眠状態の口座がターゲットになりそうです。
銀行はお金を出し入れしてもらわないとやっていけないですし、数年間使われていない口座だからといってコンピュータ上や書類上でいい加減に扱って良いわけでもありません。使用されない口座を抱えるだけで銀行は負担が出てくるわけですから、維持するための費用を口座名義人に負担してくれ、というのも無理はないかと思われます。
今まで維持手数料がかからなかったのは、日本の金融機関の習慣的なものであり、口座をとりあえず作ってもらうために維持手数料を取らない、いずれ使ってくれたら良い、という考えだったのでしょうけれど、歴史的な低金利が続き、かつ人口減少社会になっていく中でこれからの銀行として生き残りをかけるために、人件費だけではなく顧客側の方も言葉は悪いですがいわばリストラして効率化していくということでしょう。
銀行口座を複数持っていても、日常的に使用するのはせいぜい2つか3つでしょう。5つ以上の口座をフルに使っている人は少ないでしょうし、毎月お金の出し入れがあるのであれば銀行としてはそれはそれでありがたいはずです。問題は、口座をたくさん持っているのに使っていないケースです。
私個人が持っている口座は思い出してみると、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、京都銀行、新生銀行の6個のはずです。しかし、今、毎月利用しているのは2つだけですね。他の口座は数百円か数千円だけ入っていて数年間動いていないはずです。
そのような口座に維持手数料を課して経費に充てたい、そしてそれを機に口座を解約されても構わない、というのが銀行の思惑ですが、個人的には口座の解約を簡単にできるようにするのも一つの手だと思います。あとはクレジットカード一体型のキャッシュカードだと、解約するのも面倒なんですよね。止めやすい、解約しやすい仕組みもあった方が良いんじゃないかな、と漠然に思います。