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2019年11月30日J1リーグ第33節ガンバ大阪対松本山雅FC試合観戦の感想

暖かかった先週の試合とは打って変わって寒さが本格化してきた中でのホーム最終戦となりました。

ガンバ大阪は前節の勝利でJ1残留を決め、残る2試合は少しでも順位を上げるのが目標です。対する松本は勝たねば他会場次第で降格がここで決まってしまう状況です。

家を出たときには寒いなと思ったのですが、スタジアムの席に着くと日差しが強く暖かいくらいでしたね。

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ガンバは前節、仙台に快勝したのと全く同じメンバーで試合に臨みます。

8分くらいのところで松本の永井がスルーパスから打ったシュートがポストに弾かれて助かりました。前節も同じくらいの時間帯に仙台の長沢が抜け出して1対1で外したシーンがありましたが、どうも開始直後がピリッとしませんね。

そうは言っても今のガンバはどっちかというと好調で、得点は取れます。CKからボールを受けた小野瀬が見事なシュートを突き刺して先制。

ここ最近は遠藤がアンカーに入る形でやっていますが、ポゼッションで上回れる相手だとこの布陣は協力ですね。良い流れの時は攻撃が途切れず、ずっと攻撃し続けることが出来ます。

最終ラインでのヨングォンとのパス交換もシーズン最初の頃に比べると見違えるほどスムーズになったと思います。

さて、ガンバの攻撃は続き、左クロスを矢島がエリア内で合わせて、ポストに跳ね返ったところを流し込んだのは井手口。中盤2人がゴールエリアに飛び込んで来ての得点です。永井のシュートの跳ね返りに詰める選手がいなかった松本と、中盤2人が最前線に上がってくるガンバの大きな違いがゴールという結果に出たとも言えるでしょう。

前半のガンバは攻撃をコントロールし続けるだけではなく、守備でも相手をコントロールできているような感じでした。危険なエリアにボールを持ってこさせないように、スペースの埋め方、マーキング、カバーリングなどもほぼ完璧だったのではないかと見ていて思えました。

前半終了間際にも、アデミウソンがドリブルをエリア内に仕掛けてマイナスに戻したところ、アデミウソン自身がマーカーを引き連れて空けたスペースに入って来たのは再び井手口。これで試合としては3−0、井手口はガンバ復帰からずっと得点できていませんでしたが、今日は前半だけで2ゴールです。

井手口はミドルシュートも持ち味ですが、こんな感じでゴール前のこぼれ球に誰よりも素早く反応して詰めて決める得点も、ヨーロッパに行く前には結構ありましたね。ここに来てかつての感覚を宇佐美共々取り戻しているようです。あとはパトリックですかね・・・。

そして前半はこのまま終了。5−0で勝った札幌戦よりも充実した前半45分だったかも知れません。

さて後半、両チームとも交代無しで始まりましたが、やはり開始10分くらいの守備が安定しないというか、危険なシーンを何度も作られました。

そんな中、前半2ゴールの井手口が倉田と交代します。どこか痛めたようには見えなかったのですが、試合後の宮本監督のコメントで、前半の内に足を痛めていたから、ということでした。

倉田  矢島
  遠藤

という並びの中盤になりました。相手にチャンスを作られながらも、矢島が見事なクロスをアデミウソンに入れて、アデミウソンがきっちり決めて4−0。松本が先に得点したら嫌だな、という流れだったので助かりました。これでほぼ試合の勝敗は決定した感がありました。

そして得点したばかりのアデミウソンが渡邉千真に代わりました。得点した選手二人が入れ替わったことになります。

4−0になったあと、そして二人交代した後は攻撃も守備も緊張感が抜けてしまったようでした。もちろん選手はそんな気持ちではなかったと思いますが、この後の試合の進め方が意思統一出来ていないようにも見えました。

ただ、得点も失点もないまま時間は過ぎ、小野瀬も福田に変わって完全に得点者がいなくなりました。宇佐美が相手GK守田とぶつかって心配しましたが、立ち上がってプレーに戻りました。結局、終了間際に失点してしまい、課題が残る終わらせ方であり、今年一年のガンバを考えさせる終わり方となってしまいました。

試合終了後、センターサークル付近で宇佐美がずっと座り込んでしまい、少しふらつきながら戻っていったのが心配ですね。試合後のセレモニーにもいなかったと思います。

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さて、試合終了後には毎年恒例の黄金の脚賞の発表があり、倉田が受賞しました。個人的には小野瀬か東口かなと思ったのですが、倉田もナンバー10にふさわしいプレーはしてくれたと思います。東口は不安定な試合が少しあったものの、シーズンで最もパフォーマンスが安定していたと思います。代表に復帰しない理由は年齢で若い選手を選んでいるだけ、ということくらいしか思いつかないですね。

宮本監督の挨拶では、ガンバの「変化」についての言及が何度もありました。変わらなければいけないということは当然ながら現場の人が一番強く感じていることなんでしょうね。ちなみに去年、挨拶に出てきてブーイングを受けた社長が今年はそもそもいなかったみたいですが、どうしたんでしょうか?

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松本は湘南が勝ったことでこれで降格が決まりました。予算や選手層を考えると厳しい戦いだったのかとも思います。ちなみに磐田も勝ったけれど降格となりました。こちらはフベロ新監督の戦術が浸透してからはかなり勝ち点を稼いでいたので、あと一ヶ月早めに就任していたら残留していたのではないでしょうか。監督含め主力を維持できたら来年は磐田がJ2で自動昇格しても全くおかしくないと思います。

さてJ1はまだ一試合残っています。最終節は埼玉スタジアムでの浦和戦。しかも浦和はまだ残留が決まっていなくて、浦和が負けて下位のチームが勝つと浦和が16位でプレーオフ行きという可能性もあります。(追記:鳥栖と清水が直接対決なので16位になる可能性はまず無いですね)。そんなことになったら埼スタの雰囲気がとんでもないことになりそうですが、ガンバもまだ7位にアップする可能性が残りましたので勝ちたいのは同じです。勝って終わって来季のことを考えたいものです。

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