2020年10月11日J3リーグ第21節ガンバ大阪U23対カターレ富山戦DAZN観戦の感想

昨日のトップチームの試合では、台風14号が関東にもたらした大雨により、どろんこサッカー・田んぼサッカーの様相でしたが、割り切って放り込みに徹した宮本監督の策が功を奏して勝利し、これで6連勝となりました。

首位の川崎はともかく2位のFC東京とは勝ち点3差で3試合未消化、3位のセレッソ大阪とは勝ち点1差で1試合未消化となり、勝てば2位という状況にまで上がってきました。来季のACL圏内だけではなく、今年ののJ1リーグ2位までに与えられる「今年の」天皇杯出場まで見えてきました。夏頃には天皇杯は全く眼中になかったのですが、ここまで来るとは驚きです。

さてそんなトップチームにいかに選手を供給できるかが存在意義でもあるU23の方ですが、前節では負けてしまい連勝ストップ。今日からまた連勝目指して試合です。

スタメンでは移籍後初スタメンのGKイ・ユノ、そして怪我明け復帰後初スタメンの中村仁郎に注目です。ただ、最近のガンバU23では、山口・奥野・伊勢が良いですね。個人的には伊勢のトップチーム昇格はあるのではと思っていますが、来年の話は

対する富山には中央に№10花井がいます。名古屋での若手の時期がどうしても記憶に残っていますが、もう中堅もド中堅のキャリアになってきました。

前半キックオフ後、いきなりミドルを放っていったのは奥野でした。

序盤は結構、ガンバは攻撃も守備もうまく出来ています。CKでイユノがパンチング空振りしたときは焦りましたが。

13分には裏に抜け出た山口のクロスから立て続けにPA内で攻めましたがシュートは出来ず。

17分には富山の攻撃に振り回されて強いミドルを打たれましたがイユノが弾きました。

19分にはDFの裏に綺麗に抜けた高木がGKと一対一でループシュートを放ちますが大きく外れます。

攻め続けたガンバが22分、中村仁郎が右サイドから切り返して中に持ち込み、巻いて入る見事なシュートを決めてました。まさに才能を見せつけるようなゴールでした。家長や堂安を彷彿とさせるレフティと言わざるを得ません。

遅めの飲水タイム後の33分、中央の伊勢からのパスに抜け出た唐山がバックヘッド気味に合わせて狙いますがゴール右に外れました。ああいうのは松波が上手かったですよねえ。

ずっとポゼッションしててもショートパスだけではなく、高木や唐山、塚元、山口らが何度も相手DFラインの裏に抜け出すことをしていますが、こんなに何度もあるのは即興ではなくて明確に森下監督の指示が出ているのかも知れません。

守備でも相手ボールに素早く人数をかけて寄せていますので、それが出来ているのはポジション取りが良いのと、選手間距離が適切なのだと思います。

何度もライン裏に抜けていた唐山が、38分に左サイドの高木の右アウトサイドクロスに合わせて追加点を決めました。高木のクロスが相手の意表を突けましたね。

41分にもゴール前で唐山・塚元・奥野と続けて攻めましたが決まらず。そしてこのまま前半終了。

3点目を取ってもおかしくない前半の内容でした。ミスがないわけではないですが、富山もそのミスをついて効果的な攻撃が出来ていないので、結果的にはガンバが攻め続けるという状況になっています。

ハーフタイムで富山が2人交代です。2−0なので当然でしょう。対するガンバはこれも当然ながら交代なしです。

そして後半開始。立ち上がり早々に右サイドの富山のクロスがリフレクションでバウンドしたボールをイユノがこぼしてしまい、詰められて失点。Jリーグデビューのイユノが前半から結構ボールをこぼしていたのである意味予見できる失点でもありました。

前半良かったのに後半にミスから失点していきなり難しい試合展開になりました。ハーフタイムコメントで森下監督が「もっと自分たちのチームにきびしくいく」とうのがありましたが、前半でもフリーでのパス・トラップでミスして奪われることが何度かあったので、それを念頭に置いていたかも知れませんが、いきなりの失点は良いものではありませんよね。かえってこれで気持ちが引き締まる可能性はありますが。

後半は当然ながら前半ほどはガンバペースではありません。富山も守り方が変えてきていると思いますが、ガンバもチャンスは作れていますので、キーになるのは次の得点がどちらになるか。

62分には左サイドを駆け上がった山口の高速クロスにファーで中村が合わせましたがシュートは出来ず。その直後にも高木が抜け出してトラップするもシュートは出来ず。前半からの裏に抜け出る意識は続いているようですので、そのうち3点目取れそうにも思えます。

64分はガンバのミスから富山のクロス→ヘディングシュートまで行きましたがイユノがパンチングでセーブ。

後半はガンバと富山はイーブンというよりも富山の方が少し優勢かな。45対55くらいですが。ガンバは押されながらもチャンスでゴールできれば試合を決めることが出来るはずです。

とはいえど、75分にまたも右サイドからのクロスに合わされて失点。これで2−2の同点となってしまいました。

前後半のこれまでのチャンスで3点目が取れなかったこと、後半頭に失点したことが響いてきました。

そしてガンバが最初の交代。裏を取られることが増えた山口から村上への交代です。

その直後、82分に唐山が抜け出して冷静に流し込み勝ち越します。唐山はこれで今シーズン10点目となりました。

その後は時間が経過し94分には富山のビッグチャンスがありましたが、伊ユンが落ち着いて防ぎ、その後のCKもしのぎきって勝ち点3を得ることが出来ました。

ただ、唐山が遅延行為で4枚目の警告を受けてしまい、次節出場停止となってしまいました。2得点と復活したのにもったいないところですね。

中村は90分フル出場できたので、今後もおそらくスタメンでしょう。

またしても土曜にトップチーム、日曜にU23チームが勝って良い週末となりました。

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