2020年9月27日J3リーグ第18節ガンバ大阪U23対ロアッソ熊本DAZN観戦の感想

トップチームは先週末・ミッドウィークの連戦で、接戦ながらも札幌・名古屋相手に2連勝を飾りました。迎えたこの日曜日にトップはアウェイで広島と18時から、U23はホームで14時から熊本との試合です。

持ち直しているトップチームとは異なり、U23の方は連敗が続きます。トップから戻ってきた唐山がスタメンに入りましたので、期待するのはチームを勝たせるゴールですね。GKが一森でCBには松田がスタメンに戻り、タビナスが控えに入ります。またFWに入ったOAの高木とCBに入った新森にはどちらも攻守両方のタスクが求められるでしょう。

このところずっと課題だった、前後半開始直後の失点が前節では無かったのですが、逆に終了間際に失点して惜敗となりました。この点、開始直後の失点癖が収まっているかも注目です。

対する熊本は大木監督のもとで昇格圏内の2位をキープしています。

キックオフ直後2分にCKからこぼれ球をシュートされましたが唐山だったかきちんとブロック出来ていました。

GKやDFが深い位置から短いパスをつないで前に運ぶことをこれまで以上に意識しているように見えます。自陣内でボールを奪われると厳しいですが、それでも最後のところではなんとか食らいついて守れています。パスミスが多いとも言えますし。熊本の狙い所がそこにあるとも言えます。

熊本の前からの守備が効果的でもありますし、ガンバ側の攻撃に連続性が無く、縦パスが通れば相手ゴール前まで攻められるくらいの内容が続きます。唐山ら前の選手にボールを入れたところで強く当たられ、こぼれた球をほぼ拾われています。

23分のミドルシュートは一森がキャッチ。ほぼずっと自陣に押し込まれ攻められ続けています。かなり厳しい展開ですが無失点で続けられているので何かをキッカケに変われるはずです。

飲水タイムを挟んで、29分には右サイドで伊勢→白井の突破がありましたがクロスは惜しくも合わず。これまでで一番のチャンスでした。

飲水タイムでいい作戦タイムになったのか、攻める時間、相手陣内で持てる時間も増えてきました。しかし攻められるシーンが減るわけではなく、何度もクロスバーに助けられました。前半だけで3回はあったでしょうか。

熊本にしてみればこれだけチャンスがあって得点出来ないのは嫌な展開でしょう。だからと言ってガンバ側がこれでいいと思えるような内容ではありません。結局前半はスコアレスで終わりました。

後半も開始直後にシュートを打たれますが一森の正面で難なくキャッチ。その後も短い間に何度も攻められ、最後のラインでの粘り強さは見えていますが、なかなか得点の気配が出てきません。高木が抜け出た51分もシュートは力無く流れていきました。

さすが大木監督とでもいうような、ショートパスをつないで攻め込むサッカーに対して、守備から攻撃に切り替えて敵陣に攻め込むことがなかなか出来ません。

後半10分ほどでガンバも熊本も一人ずつ交代です。ガンバは黒川から山口へのスイッチです。

57分には久し振りに相手PAまで攻め込みますがしのがれました。しかしサッカーは分からないものです。直後の58分に、代わって入った山口が遠目からミドルシュートを放ち、低い弾道で相手ゴールに突き刺さりました。押されていたガンバU23が先制です。

その後はさらに攻撃を重ねてくる熊本に対して、ガンバ大阪U23はさらに劣勢になってしまいます。しかしスコアは1−0でリード。

その後も攻められながらも飲水タイム後の73分には前線でボールを持った唐山が惜しいシュートを放ちます。

この辺りから、ガンバのパス回しが熊本のプレスを上回り始めます。低い位置で奪われず、敵陣で奪われても奪い返すことが増えてきました。あとは追加点を取れれば言うまでもありません。

そして85分に山口・唐山が左サイドでボールを奪い、唐山が粘り強くドリブルで持ち込んで完璧な形で白井に渡して、その白井がきっちり決めて2−0。待望の追加点です。

その後もガンバは交代をしないまま時間を経過させます。特に2トップの高木・唐山は疲れているはずですが、代えないのは涼しくなってきたこと以外に、守備のタスクをきちんとこなしているからでしょう。得点は無くとも良い仕事をしていたと思います。

アディショナルタイムに入ってから伊勢に代えて當麻を入れましたので、守備固めの狙いは明確です。

そしてそのまま試合終了。久し振りの勝ち点、しかも勝利をゲットです。

GKの一森も落ち着いたプレー振りでした。前半は見送ったボールがバーに当たるシーンもありましたが、前に出てパンチングするタイミングのミスは無かったと思います。

MOMは山口でしょうか。辛抱強く守り続けた松田や新里も良かったですが、オムのゴラッソあっての勝利でしょう。

熊本の試合を常に見ているわけではないので分かりませんが、多分こういう試合展開は熊本の一つの負けパターンでしょうか? 熊本だけではなくて、順位が上のパスサッカーのチームが下位チームに負ける時はこんなものかも知れませんが。

さあこの流れで広島でのトップチームも勝ってほしいものです。

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