終わるサービス、終わらないサービス
SONYのQrioロックの以前のバージョンの製品が、サービス終了の案内とそれ以降の使用が出来ないことを発表し、購入したユーザーが困惑するという話が少し前にありました。買い切り商品だったため、サブスクリプションによる売上も無く、サービスを維持する費用を賄えないのでしょうけれど、そんなことは買い切り商品として売っていた時点で分かっていたはずです。
また、色々な意味で一世を風靡したBALMUDA社のBALMUDA Phoneも、次世代機の開発・販売を中止して携帯電話端末事業からの撤退を表明しました。この開発を指揮していた、当のBALMUDA社の社長に言わんとすることは分からなくもないですが、だったらカレンダーアプリなどソフトウェアから入って、世間に受け入れられるかどうかの段階を踏んでからの方が良かったような気もしますが、ベンチャー企業でもないのでなまじお金があると一気に勝負を仕掛けてみたくなるのでしょう。
世間に受け入れられていても終了するサービスがあり、世間に受け入れられずに終わる事業もありますが、メーカーも大半のユーザーもいなくなっても終われないサービスもあります。
Microsoftは先年、長年のガンでもあったInternet Explorerをようやく切り捨てました。セキュリティ的に問題があるとされてからも何年も経過しており、ユーザーには使うなと何度もアピールしてきたにも関わらず、結構な数のユーザーが使い続けていました。
個人的な経験で言うと、使用不可になる前1年を切った時点でも、日本の銀行のビジネスバンキングでIEでないとダメなところがいくつかありました。社内専用ウェブサービスがIEでしか動かない企業もたくさんあったでしょうし、もしかしたら今でも・・・。
ともかく、ようやくIEを捨てることが出来たものの、上記記事のようにまだWindowsXPは使用する人がいるようです。
WindowsXPは非常にバランスの取れたOSで、95系統とNT系統を統合したようなバージョンとしてリリースしたため、ゲームにもビジネスにも使え、さらに後年のWindowsに比べて非常に軽快に動作していました。
そしてこのWindowsXPから導入されたのが、インストール時のインターネット経由でのアクティベーションであり、その仕組みが完全に破られています。
もう、今さらWindowsXPを使う人・組織はネットワークに常時接続することも無いでしょうし、むしろアクティベーションのためにネット接続する方がとてつもなく危険です。
仮想マシンで動かしている場合もあるでしょうけれど、業務上、工場の機械を動かすためとかで実機に入れていることもあり得ます。
USBメモリ経由で当該機にコピーして動作するような、アクティベーション回避プログラムでも配布した方が、セキュリティ的には安全じゃないですかね。その代わり、そのプログラムを使ってインストールしたXPはネット接続出来ないとか、ネット接続したら警告表示が連発されるとか、そういう代償があれば、MicrosoftとしてもXP経由でのウイルス被害なんかの責任は回避出来るでしょうし。
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