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大阪市立美術館で開催中の特別展「フランス絵画の精華」を観に行きました
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本中の美術館や博物館が閉館していましたが、緊急事態宣言の解除のあと、少しずつ復活しつつあります。
ちょうどこの3月〜6月に行われていた、あるいは予定していた特別展も軒並み開催中止になり、わざわざ国外から手配していたであろう多くの美術品を見る機会も失われてしまいました。もちろん、人命最優先なのは当然ですから納得はしていますが、ようやくこの6月になって特別展の開催を復活させる美術館も出てきました。
大阪では、大阪市立美術館で4月11日〜6月14日の予定だった特別展が会期変更して開催されています。
ルネ・ユイグのまなざし
フランス絵画の精華——大様式の形成と変容
https://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/france
会期変更によって5月26日〜8月16日となりましたが早速行ってきました。
マスクを付けて晴天の天王寺公園を歩いているだけで気が遠くなりましたが、真夏になったらどうなるんでしょうか。早く収束して欲しいものです。
美術館の入り口ではサーモグラフィーでのチェックがありましたが、中に入るといつもの感じの展覧会場だったと思います。学芸員の方が距離を取るように促す案内板をもっていたくらいですかね。
上記リンク先にあるように、一部の作品の展示は中止されていたのですが、数が減っていたとは思わないくらいのボリューム感だったと思います。
ちなみに、途中で写真撮影OKの箇所があり、3枚の作品が掲げられていました。これまでは写真撮影などタブーでしたが、フラッシュを焚かなければ作品へのダメージも無いでしょうし、そもそも今時、マグネシウムなどを使ってフラッシュを焚くことなどまずありません。スマホは擬似的というかただ単に灯りを強くしてフラッシュしているだけですから、絵画へのダメージも無いのでしょうかね? スチールカメラを持っている人を排除できれば充分安全を確保できるのでしょう。安全を確保できるのなら、作品を限定した上でSNSでのシェア・拡散をしてもらったほうが美術館としても宣伝になるし、美術への意識を人々に持ってもらう手助けになるのでしょう。
今後はこういったサービスをすることが普通になっていくのかも知れません。まさにスマホ・SNS時代ならではだと思います。
美術館を出て、天王寺公園を歩いていると老若男女が思い思いに芝生やお店でくつろいでいる様子を見ることが出来ました。マスクがあるとはいえ、こんなところからも日常が戻りつつあることが分かります。第二波など今後の状況によってはどうなるか分かりません。三歩進んで二歩下がることもあるかも知れませんが、なんとか少しずつでも良い方向に向かってほしいものです。