2019年5月18日J1リーグ第12節ガンバ大阪対セレッソ大阪観戦記
昼間にDAZNでカターレ富山対ガンバ大阪U23の試合を見て、それから自宅を出てパナソニックスタジアム吹田にやってきました。
前日に比べると涼しさがはっきりと分かる中、駅からスタジアムに歩く途中に今日の試合でもイベントがありました。
2節前のホームFC東京戦において、スタジアム最寄りの万博記念公園駅からスタジアムまでの推奨徒歩ルートでドリンク割引券を配っていたということがありましたが、今回はもっと大きなイベントが行われていました。
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http://www.gamba-osaka.net/news/index/no/9514/
色々なものが当たるはずなのに、今回2回引いて2つともドリンク100円分割引券でした。ここぞとばかりに運の悪さを見せつけますが、私の運は今日の試合のガンバ側に渡していることにしておきます。
さて、今日の大阪ダービーではガンバが苦しい中で大幅にスタメンを入れ替えてくるという話でしたが、結果的にこうなりました。
GK 東口
DF 高尾 三浦 菅沼 福田
MF 小野瀬 矢島 高江 倉田
FW アデミウソン ファン・ウィジョ
控え 林、米倉、ジェソク、今野、遠藤、田中、食野
うん、予想が当たるわけない。
事前情報で高江と福田が出そう、という報道はありましたが、福田の左サイドバック起用なんて想像も出来ませんでした。右サイドバックの高尾もJ1はこれまでルヴァンカップ清水戦のみだったのに、リーグ戦初出場が大阪ダービーでのスタメンというのは過去にも例が無さそうな気がします。
試合前にメンバー表を見たときは、ダブルボランチは矢島・倉田かと思ったんですが、結局は矢島・高江のコンビでした。これも予想外。
そして高宇洋がスタメンはおろかベンチからも外れました。もしかすると怪我でもしているのでしょうか。つい先日、トゥーロン国際の代表にも選ばれたんですが。
G大阪・高宇洋がトゥーロン国際大会メンバーに選出
https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/05/17/kiji/20190517s00002179351000c.html
それはさておき、いざ試合が始まるまではこのぶっつけ本番のようなメンバー、フォーメーションが不安でした。いつものスタメンで負けても宮本監督の進退が問われるような順位、ダービーマッチなのに、ここまで入れ替えて負けたら例え選手のポカミスだろうと誤審だろうと、100%監督責任になります。
しかし、キックオフ後の展開を見ると福田が攻めるときにはかなり高い位置にいます。そして逆サイドで小野瀬が守備の時には高尾の外側に入るような4バックと5バックの中間のようなフォーメーションとなり、左サイドで福田が躍動しました。
いきなり10分にセレッソの高木がDFラインの裏に抜け出して東口と1対1になりますが見事に防ぎます。福田や小野瀬が入り4バック気味になった時のDFラインが揃わず、裏に抜け出されるシーンがこの後も何度かありました。
その後はガンバのビッグチャンス、ウィジョが相手のバックパスを拾って余裕を持ってシュートしますがキム・ジンヒョンに防がれます。お互いにビッグチャンスを逃しました。
ガンバは繋ぐところで、セレッソはアタッキングサードでのミスも多く、レベルが高い試合(前日の川崎対名古屋のような)ではありませんでしたが、少なくともガンバの選手からはこの試合にかける気迫は見ているだけで伝わってきました。
また前日の話で言うと誤審問題もありましたが、この試合のジャッジは概ね問題なかったと思います。副審のジャッジにいくつか疑問はありましたが、主審は熱くなりがちなダービーマッチを冷静に裁いていたと思います。
前半の終わりの方で、倉田がボールに先に触れたものの水沼に足の裏を見せてスライディングしたプレーに対しては、倉田のファウルを取りましたがカードは出ませんでした。そしてその後に高木がゴールライン近くでクリアした東口に対して危険なスライディングをしたときは、高木に対してカードが出ました。この件で水沼は主審に結構文句を言っていましたが、明快なジャッジだと思いました。
先にボールに触れたけど危険なプレー=ファウル(警告無し)
先にボールに触れられず、かつ危険なプレー=ファウル&警告
という基準が試合の中ではっきり分かりましたので、選手達にもこの試合の接触プレーの判断基準が分かりやすかったのではないでしょうか。
そして前半は0−0で試合終了。後半もメンバー交代無しで始まりました。
この後もお互いに攻守が入れ替わりましたが、セレッソが先に動いて1枚カードをもらっている高木を下げてソウザを入れます。
その直後に高尾が鋭い縦パスを上がっていた高江に当てて、受けた高江が倉田への見事なラストパス、受けた倉田がトラップで相手をかわしてGKのニアサイドをぶち抜く渾身のシュートを決めました。
66分には先制点のアシストをした高江が足をつったのか痛めたのか、ほぼ動けなくなりましたがプレーが続いていてヒヤヒヤしましたが、なんとかプレーを切って高江に代えて食野を投入します。
今野ではなく食野だった理由として、2点目を取りに行くというメッセージと、今野がまだ長時間プレーできないコンディションということがあるかも知れません。
その後、ウィジョから受けたアデミウソンが大きく外したり、試合終了間際には良い形でボールを持った福田がフリーのウィジョにもアデミウソンにも渡さずシュートを打ってキム・ジンヒョンが難なくキャッチ、というもったいない場面が何度もありましたが、それ以上に東口が相手の決定的なシュートを止めまくったこともあり、令和最初の大阪ダービーはガンバが1−0で勝利を収めました。
前節、アウェイ鳥栖戦で結果も内容も悪いサッカーをしてからの試合でしたが、この試合は内容よりも結果が求められる試合でした。大阪ダービーということもありますし、残留争いをしている鳥栖、磐田が勝っていますので、勝たなければ苦しい順位・勝ち点になるところでした。
メンバーやフォーメーション的には奇策と言えるでしょう。アウェイ川崎戦での奇策以上の奇策でした。内容として満点かと言えばそんなことは言えません。2点目を取れなかったのは大きな課題ですし、急増DFラインとボランチの守備もミスが多く、無失点で終われたのは東口のおかげとも言えるでしょう。
勝てたのは決勝点を決めた倉田のおかげでもありますが、矢島が良かったと思います。昨年途中にレンタル移籍で出ていましたが、今年ガンバに戻ってきた自分の存在理由を今日の試合で証明できたと思います。
今年のガンバは良いサッカーをしても2試合続けられないのが問題です。前々節のFC東京戦では首位相手に見事な守備を披露しておきながら、鳥栖相手にズタズタにやられました。今日も大阪ダービーで選手を入れ替えながらも見事に勝ったのですから、今度こそ次節アウェイ札幌戦にもつなげてほしいと思います。
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