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「読み書きそろばん」から「検索・タッチタイプ・プログラミング」に

「読み書きそろばん」は、江戸時代の寺子屋から昭和の時代の習い事として、子どもに求められてきた技能です。平成を経由して令和になった今の時代でも、
・文章を読む
・文字を書く
・計算をする
という3つはもちろん必要です。そろばんは電卓、次いでコンピュータの普及によって、仕事や生活で必須な技能ではなくなりましたが、数字に対する強さを得たり、指を動かすことによる脳への刺激といった観点から、新設される教室もあるようです。

紙の本を読む、紙にペンで書く、自分で計算する、という作業自体を否定するつもりはありませんが、今後の必須技術としてはまた異なってくるのかなと思います。

このデジタル時代にあえて対応させるなら、「読み書きそろばん」ではなくて、「検索・タッチタイプ・プログラミング」でしょうかね。

読む作業が無くなることもないですし、むしろSNS全盛期の今では長い文章を読めなくなっているという問題もありますが、情報が無限に溢れる時代では、自分が求める情報を適切に素早く手に入れる技術が真っ先に必要です。

GoogleやらbingやらDuckDuckGoやら、一昔前よりは検索エンジンは減りましたが、まだ複数種類は存在します。また、ANDやOR、除外の「-」などの検索演算子を使いこなすことも、適切な情報に素早くたどり着くには欠かせません。検索キーワードを正しく高速に思いつく能力が一番求められる時代になります。

技術的なことだけではなく、検索した結果の評価というか、フェイクや劣化コピーのような情報は除外しないと時間の無駄だけではなく、自分にとっても悪影響があります。

タッチタイプも情報「生産」には必要です。情報を消費するだけならスマホやタブレットで見ているだけでいいですが、デジタルな何かを作るのならパソコン、少なくとも外付けキーボードは大事です。

キーに印字されている文字を見ずに画面だけを見ながらキー入力するタッチタイピング技術は、文字を書く速さと正確さに匹敵するでしょうか。

タイピングそのものも、単にローマ字入力するだけではなく、各種装飾キーやショートカットを組み合わせて使えば、作業能率が格段に向上します。

プログラミングが必須技術というのは、もはや政府のお偉方のお役人のお墨付きがありますので言うこと無いでしょう。そうは言いつつ、

https://note.com/hrsgmb/n/n27cb14688760
こんなnoteも前に書きましたが。

プログラミングだけやっていれば良いとも思いませんが、プログラミングするにあたって必要な素養は、誰もが持っていた方が良いかもしれません。論理的思考、可読性のあるコード、他人への情報の引き継ぎや他人に説明する能力などは当たり前のことですが、計算能力やコードを書く能力とはまた別です。

Excel方眼紙のような、デジタルの皮を被った超絶アナログ思考で作られたなんちゃってデジタルファイルの存在を消していくには、今後の教育にかかっているかも知れません。

なまじExcelが表計算以外の作業もそこそここなせるからこそ、何でもExcelでさせようという圧力が生まれます。一から全てのコードを書く時代ではなく、ライブラリや開発ツールを使って時間と労力をいかに減らすかが重要な時代になっています。素人でもアプリやウェブサービスを作れるローコード・ノーコードツールもますます増えていくでしょうけれど、Excelこそ最も普及したローコード・ノーコードツールとも言えるでしょう。

必須技術としては「プログラミング」というよりも「アプリ・サービス開発」と言う方が正確かも知れませんが、あまりに語呂が悪いので止めておきます。

ともかく、学校でも家庭でも私教育機関でも、英語や数学などと混じって、「検索・タッチタイプ・プログラミング」は今後どんどん求められていくでしょうね。

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