2023年12月2日J2・J3DAZN観戦の感想
既に優勝が決まり、降格クラブもほぼ決まっている状況のJ1最終節が行われる明日よりも、入替戦や昇格争いの最後の枠があるJ2・J3の試合がある今日の方が楽しみです。
J3は2位鹿児島ユナイテッドが3位カターレ富山に勝ち点で2ポイント差、得失点差で7ポイント差つけていますので、鹿児島は引き分ければほぼ確実に昇格です。富山は勝って奇跡を待つのみ。
J2昇格プレーオフ決勝は、東京ヴェルディ1969対清水エスパルスというJリーグ開幕時を彩った名クラブの争いとなりました。
今年はJリーグ公式の煽りVは無かったものの、例の煽りVは健在で今年も楽しめました。他サポだからこそ楽しめるのですが。
取りあえず今日の試合中継の視聴方法は以下の通り。
パソコン:DAZNでJ1昇格プレーオフ
10インチタブレット:DAZNで鳥取対鹿児島
8インチタブレット:DAZNで富山対YS横浜
スマホ:DAZNで長野対宮崎
宮崎の試合はガンバからレンタルの南野遥海目当てです。来年はガンバに復帰するでしょうか?
そしてJ3は14時3分キックオフ、プレーオフは14時6分にキックオフされました。
まずはJ3の昇格争いについて、
鳥取対鹿児島では開始2分で鹿児島ゴール、かと思いきやオフサイドでノーゴール判定。
8分、YS横浜がロングボールを前線に当てた対応のところで富山DFが対応をミスしてしまい、富山が痛恨の失点。このまま行くと鹿児島は敗戦でも昇格です。
その鹿児島もホームの鳥取に攻められるシーンが多く、昇格を争う2チームとも苦戦しています。
そして27分、昇格争いには関係ないですが宮崎の南野が左足を振り抜いてゴールを決めていました。これで10点目かな。J3とは言え下位チームでの二桁得点は素晴らしいことです。
鳥取対鹿児島は0-0で前半終了。富山対YS横浜は前半アディショナルタイムに富山が追いつき、1-1として45分を終えました。
ハーフタイムにゴール裏にいる鹿児島市長が映っていましたがすごいですね。
しかし後半11分、鹿児島が鳥取の波状攻撃に耐えかねてエリア内で倒してしまいPKの判定。これを鳥取が決めて1-0となり、鹿児島はリードを許す展開になりました。
まだこのままだと鹿児島の昇格ですが、富山が勝ち越せば違ってきます。
76分、鹿児島が投入直後の山本がゴールを決めて1-1に追いつき、昇格が近付いてきました。
5分のアディショナルタイムが終わり鹿児島は引き分け。この時点で事実上昇格が決まっていましたが、富山の試合も5分のアディショナルタイムを終えようとしたときに富山がPKゲット。
これを決めた富山が2-1として勝利するも、得失点差で鹿児島が2位キープとなり、鹿児島ユナイテッドのJ2昇格が決まりました。
そして今日のハイライトたるJ1昇格プレーオフ。
清水は先週の準決勝同様、レギュラーGKの権田ではなく大久保がゴールマウスを守ります。先週の試合後に権田のコンディション不良の情報が出ましたが、清水サポは大久保がいて良かったと実感した準決勝だったと思います。
前半開始からどちらかというと清水が積極的に攻め、ヴェルディが受けて立つような感じ。
時間が経つにつれて徐々に激しいフィジカルコンタクトが目立ちます。
29分、セットプレーからの乾のシュートは大きく外れる。
決定機で言えば清水ペース、ポゼッションでも清水ペースですが、ヴェルディは0-0でもOKであることを考えると、清水優勢くらいでようやく五分なのでしょう。
39分ヴェルディのFKに頭で合わせるもこちらも枠の外。
意地と意地のぶつかり合いっぽさが感じられる試合ですが、気迫を一番感じるのは乾貴士のような気がします。見方を変えると、彼の気迫に他の選手が
ついていけてないとも言えます。
清水は乾が絡むとゴール前でのチャンスにまで持っていけるのですが、ラストパスの精度を欠いて決められません。
結局、0-0のままハーフタイムを迎えました。ヴェルディは劣勢ながらも失点せずに終えたのですから、これはヴェルディ有利の状況であることは間違いありません。
勝つしかない清水は攻めるしかないですが、引き分けでも昇格のヴェルディは時間が進むと意思統一が難しくなりますね。
ただ、後半はヴェルディも攻撃の時間が増えてきました。
61分、ヴェルディがまさかのエリア内ハンドでPKの判定。バウンドしたボールがキャプテン森田の手に当たった不運なプレーではあるものの、触っていなければ清水のチャンスでした。
そしてこれをチアゴサンタナが決めてついに清水が先制します。
このままでは駄目なヴェルディは前掛かりにならざるを得ない一方で、清水は逆に守るか追加点を狙うか難しいところです。
83分には乾を下げた清水は守備中心でカウンター狙いという姿勢が分かりやすく見えます。
89分、染野が相手GKの目前でトラップしたものの上手くシュート出来ず。ボールを入れたところまでは完璧だったのですが。
アディショナルタイムは8分。
しかし運命は流転します。94分、ペナルティーエリア内ギリギリで清水がファウルをしてしまいヴェルディに超絶貴重なPKが与えられます。
96分、このPKを染野が右隅に決めて1-1に追いつきました。GK大久保も触っていたものの弾き出せず。
あっという間に天国と地獄が入れ替わり、そのまま試合終了。劇的な試合展開を経て、東京ヴェルディ1969がついに16年振りのJ1復帰となりました。
若いヴェルディサポーターの大半はJ1時代を知らないでしょう。90年代中頃までの栄光の時代には生まれていない人も多いでしょう。
今日の試合については、ぶっちゃけ、2つのPKの判定も微妙といえば微妙でしたが、お互いに決め手を欠いた試合であることも確かでした。
個人的にはヴェルディの森田晃樹が痛恨のハンドの後、カメラに抜かれる度に悲壮な表情だったのですが、試合終了直後から泣いていたのが印象的でした。
また、アディショナルタイムのPKの判定後、ベンチに下がっていた乾が激高していたのが映っていましたけれど、あのテンションについてきていた清水の選手がどれだけいたのかな、という気がしてしまいました。
ヴェルディとガンバが戦うのも16年振りということになりますが、2008年ですとあれか、ミネイロがFW起用された試合を思い出しますね。
明日はJ1の最終節です。ガンバの試合は・・・どうでしょうね。優勝決まった神戸相手ですが、ガンバはベストメンバーとしても向こうは控え中心で来るかも。それでも勝てる気がしないのが悲しい。
ガンバはクォン・ギョンウォン、藤春廣輝、塚元大の契約満了が発表されました。色々思うところはありますがそれはまた後日。
明日の試合で気になるのはむしろ、こっちの方で、アマチュアではJFL最下位の沖縄SVと地域チャンピオンズリーグ2位のVONDS市原FCの入れ替え戦も13時から行われます。日曜に決まって次の日曜に沖縄行きというのはアマチュアクラブにとっては厳しいですよねえ。この入替戦はJ2昇格プレーオフとは異なり、90分で決着が付かなければ延長戦・PK戦まで行われます。ガンバの試合を見に行くので見られないのが残念。