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社会問題を解決するための団体のジレンマ

※この文章は特定の団体について書いたものではありません※

なにか社会問題を解決しよう、ということで立ち上げた組織があるとします。

そしてその賛同者が増えて規模が大きくなり、営利企業とか政治へのロビー団体、圧力団体などになって社会的影響力を増したとします。

さらにその影響力によって社会問題を解決出来たとします。

そこで、その組織・団体は役目を終えたとして解散して、めでたしめでたしとなりました。

※この文章は特定の団体について書いたものではありません※

さて、歴史上、こういった話ってあったのでしょうか?

もしかしたらあったかも知れませんが、大半のケースでは上記のどこかで止まって固定されてきたのではないかと思います。

特に、社会的影響力を増したところで、様々な利権・資金・人材などを手に入れるようになると、その状態を維持しようという力が働きます。組織には自己保存の意志が働きますので、その組織の結成理由となった社会問題が完全に解決されることが組織にとっては望ましくない未来となります。

となると、その組織は社会問題を解決されるのではなく、問題が維持される方にインセンティブが働いてしまいます。もっと言うと、解決を妨げることが組織維持のために必要になってしまいます。

※この文章は特定の団体について書いたものではありません※

社会問題を解決しようとする団体が、その問題を解決させない方に動いてしまうこのジレンマはどうやって解消できるのでしょうか?

その団体の創業者あるいは創業メンバーが倫理的に完全無欠であり、なおかつとてつもなくカリスマ性を持ち続けていれば、その社会問題を解決して役目を終えた団体を解散させることが出来るかも知れませんが、そうでないのであれば多分、このジレンマは解消不可能でしょう。

※この文章は特定の団体について書いたものではありません※

もしかしたら私が寡聞で知識不足なだけで、解消した事例や方法が世間に転がっているのかも知れませんが、世の中を見渡してみると、ジレンマに引っかかっている組織や団体が結構見つかるなあ、と思ってしまいます。

※この文章は特定の団体について書いたものではありません※

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