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プラスチックゴミの処理とレジ袋の要不要

プラスチックの廃棄・ゴミに関して、前にも増して問題視され始めています。

プラごみ輸出規制採択 日本リサイクル強化へ バーゼル条約会議
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201905/CK2019051102000246.html
日本は国内で処理し切れないプラごみを「リサイクル資源」として途上国などへ輸出しているが、改正により国内リサイクル体制の強化が不可欠となる。
(中略)
条約改正により、飲み残しのあるペットボトルなど汚れたり、生ごみと混じったりするなどしてリサイクルに適さないプラごみは、条約が定める有害廃棄物に指定され、条約の相手国の同意なしの輸出は禁止となる。締約国はプラごみ発生を最小限に抑え、可能な限り国内で処分することを求められる。

プラスチックゴミを輸出できないイコール国内で処理しなければならない、ということになります。単に燃やせば良いということでもないですし、そもそもちゃんと処理できているのであれば輸出など無いはずですので、これからは、これまで以上にゴミの管理と処理に注意と努力が必要となってきます。

そもそも、プラスチックを使わない、という選択肢もあるでしょう。

脱プラスチックで海外からも注目、“食べられる器”とは 愛知・碧南市
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190509-00010005-sp_ctv-bus_all
テイクアウトしたお皿を、今やごみとして捨てるのではなくそのまま食べる。そんな動きが加速しています。

こういった「食べられる器」は単価が高くても買う人がいる観光地などでの飲食で使われるのが先でしょう。一般的なスーパーやコンビニや飲食店での利用についてはまた別の話と考えてしまうかも知れません。

しかし、別に人間が食べられる器である必要はありませんが、例えば賞味期限が1日の食品を、プラスチックで何年経っても変化がないような器に入れるのはあまりにギャップが多すぎます。

プラスチック製品というのは、軽いわりに丈夫で密閉性が高く、そして何より安く作ることが出来るのが利点でしたが、長期間・密閉性・頑丈さという利点が必要無いような場合は、プラスチック以外の素材を使うことでプラスチックゴミを減らせるのではないでしょうか。後は値段の問題となりますが、提供する側の企業や提供される側の消費者の意識にかかってくる問題でもあります。

「ワタミの宅食」が業界初のプラ容器リサイクル実現
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7522/ir_material/115975/00.pdf
バイオマス素材を含んだプラスチック弁当容器に変更するのに合わせて、バイオマスプラスチック容器を回収してリサイクルする取り組みを始めます。プラスチックの資源循環やゴミの削減を目指す

製造や販売、配達などのサイクルをほぼ自社で行っているからこそ出来ることかも知れませんが、こういった取り組みを始める企業は今後も増えていくでしょう。

また、コンビニやスーパーでのレジ袋の問題もあります。大きな・多くの商品でも渡し、小さな・一品だけの商品でも渡すレジ袋には大きな削減余地があるはずです。レジ袋そのものを無くしても大してプラゴミ削減効果は無いとも言う人がいますが、実際に海洋生物の胃の中から大量に見つかったりしているので効果が全く無いとは言えないでしょう。

スーパーでのレジ袋に関しては、使わないと数円割引される場合と、使用する場合に数円費用がかかる場合の2パターンがお店によって分かれます。実際にどちらの方がどれだけ効果があるのか分かりませんが、セブン&アイ・ホールディングスのページにはこうあります。

セブン&アイグループの環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』4つのテーマを定め、2050年までに実現を目指します。
https://www.7andi.com/company/news/release/20190508.html
・イトーヨーカドー、ヨークベニマルでは、2012年よりレジ袋有料化を実施。
 ⇒イトーヨーカドー食品売場でのレジ袋辞退率:72.7%(18年度)

スーパーでのレジ袋の辞退はコンビニよりは個人的にはしやすくて、コンビニだとサッカー台(商品を自分で詰めるための台)もないですから、品数が多いときにレジ袋を使わないというのは現状では難しい気がします。

コンビニではレジ袋そのものを無くすというのは現状のレジ周りの配置を考えるとすぐには出来ないかも知れません。

レジ袋・割り箸での取り組み|ローソン
http://www.lawson.co.jp/company/activity/preservation/resource/

レジ袋の使用を削減するための取り組み|ファミリーマート
http://www.family.co.jp/company/csr/environmental_initiatives/wastes.html

ローソンやファミリーマートでも取り組みは始まっていますが、前述のセブン&アイ・ホールディングスのリンク先にあるような、レジ袋自体の素材変更の方が先に達成できそうな気もします。

プラスチック製レジ袋の使用量ゼロ。  使用するレジ袋の素材は、紙等の持続 可能な天然素材にすることを目指す。

レジ袋は自宅でゴミをまとめたり、ものを入れたりして再利用している、と言う人からすれば、ゴミ袋完全有料化は許しがたいのかも知れませんが、そういう使い方をするにしても、何十年・何百年も変化が無いようなプラ製レジ袋である必要は無いはずです。どうしても頑丈な袋が必要、ということであれば、ホームセンターなどで100円200円払えば好きな大きさのポリ袋を数十枚買えます。有料化されたレジ袋よりは1枚当たりの値段は遙かに安いはずです。

必要な人が必要な分だけ必要なものを手に入れて、大して必要でなければ利用しない・提供しない、という形の方が、誰にとっても良いことになるはずではないでしょうか。

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