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ワクチンにリスクがあるのは確かだが、リスクには良いリスクと悪いリスクがある。

今日2度目の新型コロナウイルスワクチンの接種をしてきました。前回と同じインテックス大阪です。今のところは接種部位の筋肉痛のみですが、モデルナ社のワクチンは2度目の翌日以降が結構な副反応が出ている例が多いので、ちょっと不安です。一応、解熱鎮痛剤は準備しましたが。

さて、日本全体でもそれなりにワクチン接種は進んではいますが、日本では開始が遅かったこともあり、まだまだ国民全体から見ると集団免疫の基準には遠く及ばない状況です。

まだ自治体で接種券が配られていないとか、あるいは健康上の理由などによって、ワクチンを打ちたくてもまだ打てない人は可哀想ではありますが、打てる状況で打たない選択をする人もいます。

もちろん日本は独裁的な専制国家ではありませんので、ワクチンを打たない権利は国民に存在します。接種しないと処罰される一部の国とは違います。

日本よりも民主的と言われることもあるフランスでは、ワクチン接種証明が無いとレストランにも入れなくなりました。またアメリカでは接種すれば100ドルもらえる法案が出ています。もし今の日本で、ワクチンを打たないと飲食店に入れず、一方で打った人に1万円が支給される法律を作ろうとすると、国会もマスコミもとんでもない騒ぎになるでしょう。

その点を考えると、ワクチン接種に関しては日本は非常に自由が守られていると言えます。マスク義務の法律だって未だに存在しません。そうは言っても変異株の流行により、感染状況が非常に悪化していることを考えると、国民の大多数がワクチン接種するまでは収束は出来ないのは間違いありません。

ワクチン接種しない自由はもちろんありますが、ワクチンを打つメリットデメリットと、打たないメリットデメリットを見比べて判断する必要があります。

ワクチンの危険性を軽視するつもりはありません。リスクが存在することは確かです。ただ、そのリスクが正確に認識できているかと言うことです。言い換えると、何が起きるか分からないイコール危険とは限らない、ということでもあります。

治験は済んでいても緊急承認ではありますので、通常の新薬と比べて危険度が高い、というのは確かです。その一方で、通常の承認プロセスの時間をかけている間に感染が広がってしまうリスクと天秤にかけて、緊急承認をしているのです。これは、緊急承認でワクチン接種を優先している点ではどこの国も同じです。

経済用語ではリスクはマイナスの意味だけではありません。例えば、何らかの投資がリスクが大きいという場合は、一方的に損をする可能性が高いという意味にはならず、大儲けも大損もあり得るという意味になります。正確には良い方向にも悪い方向にも進む可能性を予測しづらいということですが、ワクチンに否定的な人は悪い方のみを取り上げるので、ワクチン接種賛成派との議論が成立しません。

ワクチン接種をするリスクだけではなく、ワクチン接種をしないリスクだって存在します。これも金融と同じ理屈で、積極的な投資をせずに、利息がほぼ無い銀行預金やタンス預金だけにしていると、インフレ時には相対的に損をすることになります。

リスクのない投資を安全だと思いがちですが、何もしないことにもリスクは存在します。

重ねて言いますが、ワクチン接種をしない自由はあります。ただ、私は以上のことを考えると、ワクチン接種はせざるを得ないものと思って接種します。

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