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お客様の反応を直に受けることができる魅力的な仕事

HRSテーブルマナー archive

資格取得を目指す方、人材育成・教育担当の方々のご参考として、
会報誌「HRSnews」2024年春号に掲載された「HRSテーブルマナー・食卓作法認定講師インタビュー」早瀬 由美さんのエピソードをご紹介します。

Q1:現在のご所属は?
株式会社八戸パークホテル 営業副本部長兼、直営店・外食事業部の、とんかつ専門「福かつ」店長として勤務しています。割合で言うと90%位「福かつ」の店舗にて接客をしております。

1987年に八戸パークホテルに入社し宴会課に配属。2002年に出産・育児の為、退職しましたが、出産後の2004年から繁忙日などの宴会サービスのパートとして、同ホテルに再入社し食堂宴会部で勤務しました。10年ほど勤めた後、社員として管理部管理課へ配属。2016年、食堂宴会部に異動の際に2級レストランサービス技能士を取得し、2017年11月の外食事業部「福かつ」オープンにあわせ、同年8月の開店準備から従事し現在に至ります。
1級レストランサービス技能士は2017年に取得、HRS 西洋料理テーブルマナー認定講師の資格は、2023年に取得しました。

八戸パークホテル  レストランアゼリア

Q2:この道に進んだ理由は?
私は皆さんの様に「接客やホテルの仕事に憧れて…」ではないので、非常に申し上げにくいのですが、高校生の時に、八戸パークホテルの求人票に「ナイターバスケット」チームがある事に惹かれて入社試験を受けました。その頃の私は、人見知りで人と話すのは苦手でして、できれば接客のない宿泊部でハウスメーキングが良いな~と思っておりましたが、宴会課に配属になり、日々お客様と接し、ホテルで働いているうちにお客様と接する仕事が楽しいと感じる様になりました。
数十年、主に宴会サービスに携わって参りましたが、レストラン経験がほぼ
ございませんでしたので外食事業部「福かつ」への異動は不安でいっぱいでしたが、レストランサービス技能検定受検の際に勉強した事がとても役に立ちました。

Q3:西洋料理テーブルマナー認定講師を目指したきっかけは?
1級レストランサービス技能士を取得した際、テーブルマナー認定講師が
あるという事をHRS のホームページで拝見しており、サービス技能と同様
に、自分自身が正式な事を習得することで今後の人材育成に役立てたいと思い受験致しました。

Q4:当時受験に向けてどのような準備をしましたか?
受験を志した2018年に、HRS の書籍であり資格取得の教本となる「西洋料理の食卓作法」を購入して読みました。様々な講師の話し方を学ぶためにYouTube も活用してみました。

Q5:当時の協力者や恩師などとの資格取得までのエピソードは?
会社の方針が、資格取得に対して協力的であることに感謝しています。
また、職場で、実際にテーブルマナー講師をしているスタッフにアドバイスをいただきました。本当は、1級レストランサービス技能士を取得した翌年2018年に受験したいと思っておりましたが、店長という職務に不慣れで余裕がなく、息子の高校の送迎や、主人の単身赴任が重なるなど家庭の事情もあり、主人が戻る2年後に受験をする予定でした。しかし、今度は新型コロナウィルス感染症が広まり、他県への移動制限などで断念。
2023年、コロナが5類に移行したことで念願の受験の機会を得ることがで
き、晴れてHRS 西洋料理テーブルマナー認定講師になれました。

Q6:資格が役立ったエピソードはありますか?
今のところテーブルマナーの講師をする予定はございませんが、お客様にはお食事を美味しく、楽しく、居心地の良い空間を提供できるように明るい挨拶と、笑顔に努めています。

Q7:資格を取得し、私生活や仕事上での変化はありましたか?
特に高齢者のお客様には、ゆっくり丁寧にお話するように気を付けており
ますし、自分自身の日常生活のマナーを見直して、お客様や、従業員にも不
快な思いをさせないように心掛けて参りたいと思っています。

Q8:これから受検される方へのアドバイスは?
私の場合は、資格を取りたいと目標を決めた時から、資格を取得した自分
をイメージしてその資格をとる為に教本を活用して、セミナーで学んだ事を復習し、鏡で自分の表情を確認しながら説明の練習を行いました。
緊張はされると思いますが、明るい表情と、自然な笑顔が一番大切だと思います。試験勉強や、経験した事は、自分の肥やしになりますので頑張って下さい。

とんかつ専門福「かつ」(2024年4月オープン)

Q9:これからのご自身の方向性・希望、考えている事や夢は?
コロナの影響で、人々の生活様式が変わってしまった事や、非接触のサー
ビスなどで、配膳ロボットやセルフオーダーシステムの導入などが進み、便利に効率が良くなった半面、顧客との距離が近い接遇サービスでは、様々な人との出会いがあり、お客様の反応を直に受けられることができる魅力的な仕事だとあらためて感じています。
特にお客様から「ありがとう」と言われた時はとてもうれしく思える仕事です。以前、中・高校生の生徒さんが職場体験としてご来店いただいた際にもそうお話しした事がありますが、今後も機会がございましたら、接客の魅力を伝えていきたいと思います。ホテルやレストランで働いてみたいと思っていただけるように、カッコいい?おばさんになりたいですし、調理にも少し携わって「とんかつ」を揚げてみたいです(夢)

Q10:マナーの豆知識、意外な、またはありがちなNGなどはありますか?
今はスマートフォンを殆どの方が利用されていると思いますが、レストラン
など、音が気になるシーンなどでの使用ルールや、マナーを守ることは大切なことだと思います。

Q11:最後に一番大切にしているマナーを教えてください。
「目配り・気配り・思いやり」は、お客様・従業員・業者様に対しても大切
だと感じています。それから、お客様、従業員、皆様への対応は「平等」にと心掛けて参ります。

*2024年4月23日発行の会報誌「HRSnews春号」より転載



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