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pasteltime
「将来の安定」を求めているのに不安定になっているかもしれない
「将来の安定」を求めているのに不安定になっているかもしれない
キャリア相談に乗ることが多い中で、よく聞くのが「安定した将来を手に入れたい」という言葉だ。
親や先生に言われて、「いい大学に入り、いい会社に就職すれば安泰だ」と信じて疑わずに努力してきた人は多い。かくいう自分もその1人。
実際、私も法律の仕事に関わる道を選んだ。「法治国家である限り、法律の仕事はなくならない」 そう信じていたからだ。しかし、今はその考えが揺らいでいる。
AIの進化を見ていると、法律知識に関しては人間よりもはるかに正確で速い。書類作成や契約の確認など、以前は専門職の仕事だったものが、次々とAIに置き換わっている。
「なくならない仕事」を選んだはずなのに、テクノロジーの進化によって、むしろ今までのやり方のままでは生き残れないという不安が生まれている。
本当に安定するためには?
「安定を求めた結果、不安定になっているかもしれない」
そんな矛盾を抱えた時、改めて考えたのは「環境に依存しない力を持つこと」の大切さだ。
どんなに安定した仕事でも、時代が変わればその「安定」は揺らぐ。でも、「自分自身が生き残れる力を持っていれば、どんな時代になっても問題ない」。
では、その力とは何か?
・変化に対応できる柔軟性
・ 新しいことを学び続ける姿勢
・ 仕事を自分で生み出す力
この3つを持っている人は、どんな時代でも生き抜いていける。
「環境に頼らず生きる力」を身につけよう
「安定」を求める気持ちは決して悪いことではない。でも、「安定した場所に行く」ことと「自分がどこでも生きられるようになる」ことは全く違う。
どんな時代になっても「自分がいれば問題ない」と思える人間になること。
それこそが、本当の意味での「安定」なのではないだろうか。