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生活雑感 2017年~2021年

 21年3月末、ようやっと外国人向けにコロナワクチンの接収が開始された。予め教えて貰っていた"健康雲pro"というWeChat mini アプリダウンロードする。アプリを開いたら、”境外士接種(外国人ワクチン接種)”を選択し、個人情報(氏名、パスポート番号、携帯番号、など)を登録。すると、ワクチン接種会場の選択が出来るようになる。リストに出てきた最寄りの病院を選択。接種出来るスケジュール(30分おき)のリストと空き数が出てくるので、都合の良い日時を選択して、OK。時間にして15分程度で無事4月中旬のワクチン接種予約が出来た。アプリで予約が完了すると、スマホに接種スケジュールと場所を通知するショートメッセージが届いた。

 2回目の接種も、2週間の待機期間がすぎて接種可能になると同じように予約出来た。5月中旬には無事2回目摂取もおえて一安心。効くかどうかは神のみぞ知るだが、、、打っておいて損はない。

 夜、お腹が減った。コンビニで何か買おうかと、最寄りの全家(ファミリーマート)まで徒歩で。ちょうど仕入れ作業をしているみたいだ。店内には入ってきたばかりの商品トレーが積まれている。店員さん忙しそう。さて、僕はというとビールと軽い夜食をチョイス、そしてそのまま自動レジへGO。三台並んでいる。まずはスマホの会員アプリでチェックイン。商品のバーコード+レジ袋のバーコード(有料)を読み取らせてから、アリペイでバーコード決済。自動レジ、店員さんの手が空いている時は積極的に手助けしてくれる。使い方に戸惑っているお客がいれば、やはり手伝ってくれる。僕はもう慣れたので大丈夫だけど、、、。そそくさっと帰って、ビールとつまみで夜食だ(また、ふとるなぁ)。

 今日のバイパスは空いているなぁ、、、。バイパスの制限速度は80km。メーターは、、、95キロ。バイパスを降りたところで、掲示板に見慣れた自動車ナンバーが点滅している。罰金か、、、。原点いくつだったけ?

 そういえば、冷蔵庫に何もなかったような、、、。夕飯を食べよう。デリバリーなら美団アプリで、自炊なら叮咚アプリで材料を購入。時間指定は6時半くらいで良いだろうか、、、。今日に限って渋滞だ。と思ったら、デリバリーの人から電話がかかってきた。

電話 「プル・プル・プル」
僕 「ガチャ!ごめんなさい、まだ家つきません。玄関前に置いといて下さい。」
デリバリー 「好的!商品に問題あったら連絡してね。」
僕 「了解、ガチャ!」

タクシー呼ぶときは、滴滴アプリ。新幹線のチケットは、鉄路12306アプリ。ホテルなどは、C-Tripアプリ、他。そして支払いは、アリペイかWeChatペイで。コロナ禍にあっては、健康コードアプリと行程コードアプリが必須なのは、「帰国できない一年」で書いた通り。もうスマホ無くしたらどうしようかという世界になってしまった。


最近、中国での生活向上などの記事を目にするようになった。都市圏での生活は、はっきり言って日本より便利になっている(今は帰れないので比較はできないが、、、)。急激な変化は、たぶん2017年ごろからで、ちょうどWeChatやアリペイなどが普及し始めたころ始まったと思う。

ただ、最初はスマホにしても、アプリにしても、全然便利じゃなかった。少しづつ良くなった。中国のやりかたは、まず作る、導入する。不具合があったら都度つど改善して完成形を目指す。初期導入時には不便が多かったかもしれないけれど、導入は早く4年経った今となってほぼ完成形に近くなった。おそらく、ここ数年の間にアプリなどのソフト開発の技術者数は相当増え、技術も向上したんだろうなということが何となく分かる。技術の向上って、失敗の多さだから。日本も60年、70年前に失敗たくさんして日本品質を作り上げた。聞いたことがある、中国のドローンは世界一の技術を誇っている。それは何故か、世界に先駆けて、世界で一番ドローンを墜落させたから、だそうだ(笑。

中国で仕事をしていて、ちょっと辛いのは、最初から最高を求める日本とトライアンドエラーを繰り返す中国の価値観の板挟みになること。失敗って、悪いことじゃないと思うのよね。迷惑はなるべくかけないように頑張っている。


個人的には、18年の収入激減がどん底、19年に若干持ち直して現在。今が落ち着いているせいか、その間に起こった生活の向上は、開けてみて便利になったなぁという中国の缶詰だったりするのだ。

これで、中国な生活雑感の三部作完結。


なんだけど、追記(7月6日)

近隣でコロナ感染者が出たとかで、ここ数日で少々物々しくなってきた。まず、スーパーやモールなどの規模の大きい商業施設はマスクが必須になった。数ヶ月ぶりにマンションに入る際に健康コードを見せなければならなくなった。

昨日PCR検査の結果を取りに行き(陰性)部屋に戻ろうとしたところ、いつもの門衛とは違う服を着た男が二人立っている。彼らに入り口で止められた。〇〇APPをダウンロードしないと中には入れないと言われた。初めて聞く単語でなんのことを言っているかわからない。どうもPCR検査に関係することだと分かったので、陰性結果の報告書をみせるが、ダメだという。APPをダウンロードしろと繰り返すばかりで埒が明かない。どうも、この男たちよく分かっていない模様。中国では、この手のことは結構あって、何かがだめなので止められるのだ。以前、新幹線(高鉄)の駅に入ろうとして健康コードがないから入れて貰えないことがあった。その時も、どうしたら入れるのか、どうしたら健康コードを取れるのかの説明が全くなくダメだと止められてしまうということがあった。

こうなると埒が明かない。

少しイライラしてきた。

すると、僕の前の人に説明をしていた女性が話かけてきた。彼女の持つ資料に印刷されたQRコードを読み取れということらしい。何日か前から市住民全員PCR検査が始まると小耳に挟んでいたので、APPで管理するのかということが分かった(ワクチンの時と同じだ)。理由は分かったので素直にWeChatを開き読み取った。

すると、パスポート番号が入らない。おそらくAPP開発が急すぎて完全になっていないのだ。こういったところが不便なところ。ただ、今回は女性の方が色々手助けしてくれた。外国人が多くすんでいるマンションなので、対応に慣れているといった様子。こちらもだいぶ助かった。

APPのインストールに手間取っていると、新たにマンションに戻ってきた人がいる。

外国人か

ちがう!地元の人間だ

などとやりとりがあり、その戻ってきた人も面倒くさそうにAPPのダウンロードを始める。

「こんなんあったら家に戻れなくなるわ」などと、もちろん中国語で愚痴る。

すると、さっきのAPPのダウンロードしろと入り口で止めた男が、「2度と帰れないかもな」などと冗談にもならないことを言う。あまりにイラッときたので睨みつけてしまった。男はヘラヘラしている。こういったやりとりは、中国ならではの本当に面倒なところ。色々便利になっている中国の暮らしだけれど、こういった事は日々日々おこるのだ。

ただ、今回ダウンロードの手助けをしてくれた女性はとてもやさしかった。

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