つながりを見つける:ツェッテルカステンの3つのポイント

ツェッテルカステンの3つのポイント「自分の言葉で書く、文脈をつくる、つながりを見つける」の中の「つながりを見つける」とはどういうことか?を、わたしなりに理解した内容を紹介します。

「つながりを見つける」とは、関連のあるメモ同士をみつけリンクを貼ことですね。
実際に、Obsidianのグラフビューを見てもらうのがわかりやすいので、現在のものを以下に貼ります。
なお、グラフビューは日々Obsidianを使ってるときにはほとんど使ってません。こういう説明のときに使うには便利だなと思うぐらいです。
(※ グラフビューとは、Obsidianのリンクを見える化する機能です)

図1 Obsidianのグラフビュー
図2  Obsidianのグラフビューで1つのメモをマウスでポイント

図1はメモのつながりですね。「丸」と「丸」をつなぐ線がリンクです。多くのメモとリンクされているメモはその分「丸」が大きくなるようです。
図2はあるメモをマウスでポイントしたときの状態です。ポイントしたメモとリンクが強調され、どうリンクされているかが確認できます。(もう少し拡大すればリンク先のメモの件名もでるのですが、恥ずかしいものばかりなので、縮小しています。)
※ なお、具体的なリンクの貼り方の説明は「リンクの貼り方:Obsidianを使ったツェッテルカステンの実践方法」というところで説明しようと思っていますので、この記事ではイメージの掲載のみにとどめておきます。

いままでは、本を読んだりして「いい話だな〜」という感じでメモをとっていました。
しかし、この「つながりを見つける」という作業をするようになってから、自分のいまのテーマのひとつの「生涯学習を実のあるものするには!」に「役立ちそうだ!!」という感じでメモすることもじょじょに増えてきました。図2の「秋山真之の軍学」もそのひとつです。

「TAKE NOTES!」にはいろいろなところで、つながりを見つけることについて説明していました。それを分類してみると以下の4点になりました。

  • リンクを貼るためにすること

  • 新しいアイデアのテストとなる

  • リンクとは

  • リンクの効果

それぞれについて、感じたことと「TAKE NOTES!」でいわれていたことを紹介します。

リンクを貼るためにすること

リンクを貼るにはどのような考えですすめたらいいかということですね。少し手間をかけてやったほうがいいと感じています。実際に、わたしがつながりを見つける方法は、Obsidianで「フォルダー内検索」をしてキーワードをこうでもない、ああでもないとやって関連しそうなメモを探すのがいちばん多いパターンです。あとは文脈をながめたりしてですかね。
以下、「TAKE NOTES!」からの抜粋です(注1:語尾等、自分用にわかりやすいようにしているので、本文そのままではありませんが、ほぼ同じだと思います。)

・ 自分の内部記憶、つまり脳の記憶をたどるのではなく、文字どおりツェッテルカステン内をくまなく探して、つながりを見つけるようにする。
・ すぐれた相互参照を作成するためには人間が真剣に考えることが重要である。
・ この作業は、思考を発展させるために欠かせない。
・ リンクを貼るときは、メモのつながりを強く意識する。
・ リンクを貼ることは、ただのメモの整理ではなく、大事な思考の一部である。そういう意識で既存の情報とのつながりを探す。

新しいアイデアのテストとなる

関連しそうなメモを探していると、確かに、矛盾や不整合、重複とかに気づくなと思います。
以下、「TAKE NOTES!」からの抜粋です(注1:に同じ)。

・ 新しいメモをこれまでに書いたメモと結びつけようとした瞬間、ツェッテルカステンによって、矛盾、不整合、重複が明らかになる。これはフィードバックループとして機能する。
・ 「一見よさそうだがそうではない主張」と「本当によい主張」を素早く見分ける方法も身につく。主張を書き留め、自分のこれまでの知識とつなげようとする作業のなかで、自然と考えることになるからである。

リンクとは

わたしがいちばん感心したのは、情報って単独で覚えても、すぐに忘れ去られてしまう。なにかに関連付けて覚えることによって、初めて思い出すキッカケができる。ということです。
以下、「TAKE NOTES!」からの抜粋です(注1:に同じ)。

・ あるトピックに何が関係し、何が関係しないかという判断は、書き手の現在の理解によって変わるものである。
・ メモを他のメモに結びつけることは、互いにつながっていて、互いに手がかりになるという、アイデアや事実のネットワークをつくっていることになる。
・ あらゆる情報が、別の情報を呼び出すためのきっかけになることができる。なお、単独で「思い出す手がかり」として成立し、内容もともなうという情報はない。
・ リンクは、一見無関係なメモと思われるもの同士に、つながりをつくる魔法の道具。

リンクの効果

「リンクとは」とほぼ同じですが、効果にポイントをおいた表現だと感じるものをあげています。
以下、「TAKE NOTES!」からの抜粋です(注1:に同じ)。

・ すぐにパターンが見えてくるわけではないが、ふたつのメモの間にいくつものリンクを確立するうちに何かが浮かんでくる可能性が高い。
・ リンクは、一見無関係なトピック同士のあいだに、驚くべきつながりや共通点を見いだすために役立ってくれる。
・ アイデアの元となる事実と同じぐらい、メモ同士が「関係するかしないか」ということは、アイデアを形づくる重要な要素となる。
・ ツェッテルカステンのなかでメモ同士をつなげると、それ自体が新しいアイデアの引き金になる。
・ 「思い出すきっかけ」を重視したほうがたくさん覚えられる。
・ 覚えるために必要なのは「すでにある情報と結びつけること」である。


この記事は、以下の書籍からの抜粋ですね。

以上


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