文脈の表現方法:Obsidianを使ったツェッテルカステンの実践方法
文脈の表現方法を紹介していきます。
文脈について
わたしが理解した文脈というものを簡単に説明します。(詳しくは「文脈をつくる」に詳細を書いています)
文脈は「思考の流れ」と考えています。文脈の表現方法とは、思考の流れの表現方法ということになりますね。
ここでは、「メインの文脈」と「文脈」のふたつを説明します。
エクスプローラーの表示順 = メインの文脈 = メインの思考の流れ
ブックマークの表示順 = 文脈(まきあ文脈) = 思考の流れ
「メインの文脈」と「文脈」の違いは、「メインの文脈」が「1つのメモは1カ所にしか登場しない。」、「文脈」は「1つのメモは複数カ所に登場してもよい。」というところです。「メインの文脈」をエクスプローラーで表現しているので、複数カ所に登場させることは、技術的に無理ですね。
まずは、実例を見てもらうほうがイメージしやすいのでスクリーンショットを貼ります。
なお、「文脈をつくる」というタスクは、具体的にはこれを更新する作業になります。
![メインの文脈例](https://assets.st-note.com/img/1719229581188-ZTtRBXyJBM.png?width=1200)
![文脈例](https://assets.st-note.com/img/1719229828509-b9LxQ7gdMM.png)
![ワークスペース](https://assets.st-note.com/img/1720862762071-t0tuatalxS.png?width=1200)
図3は、ふだん文脈つくったり、リンクを貼ったりしているときに、実際に使っている画面構成です。両側に文脈を出し、メモは上下に分けて複数だすようにしています。メモのところは、この例ではタブがひとつですが、いくつも開いているときのほうが多いです。
エクスプローラーの「まきあ箱」内の並べ方ルール
「メインの文脈」のルールです。「まきあ箱」自体の説明は、「保管庫のフォルダ構成」を参照してください。
フォルダやファイルが自分の思考の流れになるように順序を決めます。わたし的には、「意味順に並べる」という表現がしっくりきます。
フォルダを使って適度に分類分けします。
「Custom File Explorer sorting」プラグインを使って、「メインの文脈」を設定します。
右クリックで出る「Bookmark it for sorting」がバグってうまく動作しないみたいなので手動でブックマークの「sortspec」ブックマークグループの下に追加しています。
「sortspec」のスクリーンショットを以下に貼ります。
※ ファイル名が数字の羅列になっているのはファイル名にユニークIDを採用しているからです。エクスプローラーでは「Front Matter Title」プラグインを使って、プロパティの「title」欄を表示する設定にしています。さらに、ユニークIDにしている理由は、見た目のファイル名を頻繁に変えても、gitで変更履歴を追いやすいからです。
![ブックマークでのsortspec例](https://assets.st-note.com/img/1719230718666-8lMQGZ79iR.png)
ブックマークの「まきあ文脈」下の並べ方のルール
「文脈」のルールです。わたしの場合、「まきあ文脈」と呼ぶようにしてます。
基本的にはメインの文脈を踏襲します。
こちらはブックマークなので、同じメモをいろいろな文脈に追加することができます。実際にやってみると、そうしたくなるメモはそれほど多くはありませんでした。まだメモ数が少ないからかもしれませんが。
メモ本体の件名ではなく、別の内容でブックマークを表現できます。逆にいうとメモ本体のタイトルを変更してもこちらは変わらないので、たまにアレっ?と思うことがあります。
補足的なメモには「(〇〇:」をつけています。〇〇はどんな補足かを表すようにしています。「事例」、「補足」「コメント」など。
例) 「(コメント:記憶力と思考力」
文脈での入れ子構造がわかるように、番号を振っています。
例)「5.2.2.1. リンクの種類」は以下のような階層にします。
トップ階層 ツェッテルカステンのポイント
(中略)
第3階層 5.2.2 関連のあるメモ同士を見つけリンクを貼る
第4階層 5.2.2.1. リンクの種類これはあとから見たときは見やすいのですが、リナンバーが面倒なのでもっといい方法がないかなと思っています。変更が多いときは最悪、「bookmarks .json」を直接修正する方法もあるかなと考えたりしています。
以上
いまのところ試行錯誤しながらとり組んでいる最中です。あまりいい例じゃないかもしれませんが、皆さんの気付きにつながれば幸いです。