Linux MintにトレーディングツールHYPER SBI2 Windows版をインストール
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2024/12/22 wine-10.0-rc3にアップグレードしたら、ダイアログ系のUIが正常に表示されるようになりました。一安心です。更新間隔が短かったので、問題になっていたのかもしれません。リリースノートには、わたしの知識では関係ありそうな修正を見つけることはできませんでした。
たまに、終了確認のダイアログが正常に表示されない場合がありました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2024/12/18 wine-10.0-rc2にアップグレードしてから、ダイアログ系のUIが正常に表示されなくなりました。タイトルバーのみ表示されコンテンツの領域が表示されないようです。かなり不便です。終了確認のダイアログもバーだけ出ている状態です。キー入力は受け付けているみたいで、エンターを押せば終了できました。ローソク足の詳細を見たりはよく使っていたのですが、バーだけ出て、中身は確認できない状態です。
あと、気になるところで、ログイン画面のWebコントロールが1回だけ表示されました。これは、今後のアップデートで正常に表示できるようになるのを期待しています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(以下からこの記事の本文です)
winehq-stable/jammy 9.0.0.0で正常に動作していたHYPER SBI2 Ver.3.4.0が8月末にサポート終了になるとアナウンスがありました。
そこで、HYPER SBI2の最新バージョン Ver.3.5.6が、最新のwinehq-devel/jammy 9.13で動くか試してみようとやってみました。
結果は、Webコントロール系はいぜんとして動作してないようですが、WineHQが出す派手なエラーダイアログは出なくなり、それ以外は、普通に利用できるみたいでした。しばらくはこの環境で使ってみようと思いました。
2024/07/25 追記
少し使って気になるところが出てきたので追記します。
・ ちょくちょく小画面(例えば「個別銘柄」や「個別チャート」など)が最小化したあとに再度表示したときに真っ黒になってしまうことがありました。
・ 「個別銘柄」から遷移する「企業情報」がWebコントロールのようで表示領域が真っ黒で機能していません。これはちょっと不便だなと感じました。
以前トライしたときは、しょっぱなのログイン画面でWineHQが派手にエラーのダイアログを出していました。Webコントロールを利用するかしょで、そのようなエラーが出ているようでした。これが最新バージョンを使うのはやめておこうという最大の理由でした。
QtWebEngineがらみのエラーのようで、そのときは、解決方法を探し当てることはできませんでした。現在も解決はしていませんが。
WineHQ側かHYPER SBI2側かどちらで対応されたかはわかりませんが、今回の組み合わせでは、派手なエラーダイアログは出なくなっていました。
WineHQのインストールとHYPER SBI2のインストールの方法を紹介をします。
※ WineHQとは、LinuxでWindowsプログラムを実行するための環境です。
※ なお、このページは情報発信であり、内容や動作を保証するものではありませんので、実施する場合は、自己責任でお願いします。
環境
OS: Linux Mint 21.3
インストール対象:
winehq-devel/jammy 9.13
HYPER SBI2 Ver.3.5.6
WineHQのインストール手順
基本的には以下のサイトをみてインストールしました。
手順には実際打ち込んだコマンドを記載していきます。
パッケージ管理にi386アーキテクチャを追加する。
※ 確証はないですが、これはわたしの環境では、やらなくてもよかったかもしれません。
注意点)このアーキテクチャを追加してパッケージをインストールする場合、「ソフトウェアソース > 公式リポジトリ」を本家のものにしないとパッケージがないとエラーになるようです。日本のミラーサイトのリポジトリなどを選んでいた場合エラーになりました。古いアーキテクチャのものはミラー対象から省いているのかなと。
sudo dpkg --add-architecture i386
参考)
・ 標準のアーキテクチャの表示
dpkg --print-architecture
・ 追加されたアーキテクチャの表示
追加されているかどうかはこちらで確認できると思います。
dpkg --print-foreign-architectures
・ 追加したアーキテクチャの削除
sudo dpkg --remove-architecture i386
リポジトリの公開鍵をダウンロードする。
sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
Aptソースリストにリポジトリを追加する。
以下を実行し、「UBUNTU_CODENAME」を確認します。
cat /etc/os-release
以下の太字部分を「UBUNTU_CODENAME」にして実行します。
sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources
パッケージのリストを更新する。
sudo apt update
WineHQの開発版をインストール
※ インストールガイドには「--install-recommends」をつけるようになっていましたが、わたしの環境ではつけなくても動作しています。
sudo apt install winehq-devel
wineの設定ツールをインストール
sudo apt install winetricks
日本語フォントのインストール
以下を実行します。
winetricks
画面が出たら、
「Select the default wineprefix」をチェックして「OK」ボタンをクリック、
「Install a font」をチェックして「OK」ボタンをクリック、
「cjkfonts」をチェックして「OK」ボタンをクリック、
これで日本語フォントがインストールされます。
注意点1)winetricksを初めて起動したときはデフォルトのwineprefixが作成されるようです。また、それにともない「Wine Mono」のインストール画面確認がでてきました。
注意点2)cjkfontsインストール中エラーのようなダイアログがたくさんでますが、「OK」で応答して問題ないようです。
HYPER SBI2のインストール手順
以下サイトからWindows版をダウンロードする。
「HYPER_SBI_2_Setup.exe」がダウンロードできました。
「HYPER_SBI_2_Setup.exe」を実行する。
ファイルマネージャーで「HYPER_SBI_2_Setup.exe」を右クリックし、「Wine Windowsプログラムローダーで開く」を選び実行します。
インストーラーが実行されるので、指示通りインストールします。
「HYPER SBI 2」を実行する。
メニューの「Wine」カテゴリに「HYPER SBI 2」が追加されていのでそれをクリックします。
「メンテナンスツールが存在しません」というダイアログが出てきますが、OKでも×どちらで応答しても次に進むようです。Wine環境では、外部プログラムを呼び出せないようです。このため、最新バージョンにするには、手動で実施する必要があります。
ログイン画面では、下の方のWebコントロール部分が白くなっています。Windows環境ではここにお知らせなどが表示されています。